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作詞にASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文と東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦、作曲は同じくスカパラの加藤隆志という顔ぶれで出来た楽曲『Wake Up! feat.ASIAN KUNG-FU GENERATION』。総勢13名の男たちが叫んだ!!

アジカン×スカパラが交わる!豪華コラボレーション

アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATION、そしてスカパラこと東京スカパラダイスオーケストラがタッグを組んだ『Wake Up! feat.ASIAN KUNG-FU GENERATION』。

スカパラ25周年の”バンドコラボ”の第三弾の楽曲で、バンドコラボの中では最多。総勢13名にもなるマンモスバンドとなりました。

アジカンにスカパラのテイストが加わったらどうなるのか…。アジカン後藤の持ち味ともいえる、いい意味で力の抜けたシュールな歌声に”スカ”はマッチするんだろうか?

まったく想像が出来ない状態で聴き始めたら…お?お!いいんじゃないの?うん、いい!!最初の感想はこれでした。

後藤正文のヴォーカルって独特でしょ?なんか媚びてないっていうか。だから男性からの絶大な支持があると思うんです。

変に飾ってないから、歌詞が直球で飛び込んでくる。ぶっきらぼうに高音を出すあの感じも、妙にリアルで。

アジカンのサウンドは、もうアジカンでしかない。そんな個性の塊のバンドがスカパラと融合したら…。

ワクワクとほんのちょっとの恐怖と(?)。でも、すっかりやられてしまいました。
作曲はスカパラの加藤隆志なんですが、もうホント天才!アレンジも最高!

アジカンの世界観も残しつつ、スカパラの聴かせ所もしっかり押さえてる!いってみれば、納豆に卵のコラボ?いや、納豆にネギかな?

ちょっと何をいってるのか分からなくなってきたので、早速歌詞の世界を覗きに行きましょう!

「Wake Up! feat.ASIAN KUNG-FU GENERATION」


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今まで見えていた光が消えても
しばらく気づかずに歩いてた
ほの暗い町中で無数の人々が
うつろに手元を光らせている
≪Wake Up! Feat. ASIAN KUNG-FU GENERATION 歌詞より抜粋≫
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この楽曲の世界観は、簡単な様で難しいです。そして、一番と二番の歌詞の意味は繋がっていません。

一番・二番それぞれに解釈をこちらに委ねているような気もしますし…。冒頭でもいいましたが、作詞にはアジカンの後藤正文とスカパラの谷中敦が共同で携わっています。

後藤正文のちょっと難解な詞に、谷中敦の優しく分かりやすい表現が2:1くらいで混ざり合っている印象を受けました。

楽曲のテーマとして掲げているのは題名でもある”起きろ!”ですが、それに付随する理由をふんわりと表現しています。

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水のない海 さまよい続けている
誰も知らない 真昼の遊泳

うつらうつら まだ眠る
うつらうつら まどろみの果て
目を覚ませ
悪い夢見てるぜ
≪Wake Up! Feat. ASIAN KUNG-FU GENERATION 歌詞より抜粋≫
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現代人のストレスって厄介なもの。日常をただなんとなく過ごす毎日。

何事も無いようにひっそりと生活することが一番って考えるのが普通になってしまう。そんな風に生きていると、良い事にも悪い事にも鈍感になってしまう。

「真昼の遊泳」で日常生活を、「うつらうつら まだ眠る」で人間の”無感動”を意味していると解釈ができます。

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真っ白い夢の中 絡める指先
二人の未来が滲んでゆく
脱ぎかけの服のまま 過去がべとつくような
現実逃避の蜂蜜さ

溺れないようにすがる約束は
合わせ鏡に映る永遠
≪Wake Up! Feat. ASIAN KUNG-FU GENERATION 歌詞より抜粋≫
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こちらは二番の歌詞、男女の関係を歌っています。恋愛って、人間のすべてのスキルが必要とされる最も面倒なこと。

恋愛をしなけりゃしないで生きていくことはできますが、なんかそれも寂しい…。だから色んなことを清算しないまま、次の恋愛を重ねていく。

そんな恋愛は結局、同じことでつまづいて、同じことで終わりを迎えてしまう。そう、”学習しない”ってやつです。

そんな堂々巡りの恋愛を「合わせ鏡 に映る永遠」で表しています。合わせ鏡って皆さんもしたことありませんか?

合わせ鏡をすると、気持ち悪いくらい全く同じものがズラーっと映りますよね。二枚の鏡がお互いを映し合うからこんな現象が起きるんです。

”同じことを繰り返す”ことを”合わせ鏡”と表現するのはなるほどです。

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ウェイクアップ 目覚めよう 蛹を 今日 這い出して
ウェイクアップ 目覚めよう ぬかるみを 今 這い出して
ウェイクアップ 目覚めよう 蛹を 今日 這い出して
ウェイクアップ 目覚めよう さあ君よ 目覚めろ
≪Wake Up! Feat. ASIAN KUNG-FU GENERATION 歌詞より抜粋≫
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なんとなく過ごす毎日、なんとなくする恋愛。この”なんとなく”に対して、13名の男たちは”目を覚ませ!”と叫んでいるんですね。

歌詞の世界観は解釈しづらくても、このメッセージは力強く感じることができるでしょう。

ヴォーカルである後藤正文が歌うサビの部分。「うつらうつら」はしばらく耳に纏わりついて離れません。この部分はまさにアジカンといった感じですね♪

サウンドの部分は、言わずともお分かりいただけると思います。総勢13名ですから、重厚感ハンパないです!サビのロングトーンの部分ですかさず入る金管楽器のアレンジは圧巻としか言いようがありません!



後藤博文の世界



後藤正文が書く詞は文学的で、いつも感心させられます。小難しいと一言でいってしまうのは簡単だけど、それだけじゃありません。

ヴォーカルはぶっきらぼうな感じだけど、歌詞をよくよく読み解いていくと実はとても繊細…。アジカンの楽曲に『君という花』というものがあります。

2003年にリリースされデビューから2枚目のシングルなんですが、この中の詞に「つまり ただそれ 砕け散っただけ」という一節がありました。

最初にこの詩を読んだ時、得も言われぬ気持ちになったんです。「つまり ただそれ」ってフレーズ。普通なら「ただ 砕け散っただけ」と書かれる詞だと思うんです。

そこへ「つまり」と「それ」が付け加えられると、こんなにも意味深くなるし、繊細に感じる…。

”アジカンの中毒”になってしまう人は、きっとこの後藤正文が書く、意味深で繊細な”詞”の虜になってしまうのでしょう。

8ヶ月ぶりのニューシングルにも期待!



ASIAN KUNG-FU GENERASTIONは8ヶ月ぶりにニューシングルがリリースされます♪発売日は5月15日ということなので、まだちょい先ですが期待が高まります!

このシングルは両A面で『Dororo/解放区』というラインナップとなっています。『Dororo』の方はTVアニメ「どろろ」のオープニングとして書き下ろしの一曲ということです♪

ショートバージョンではありますが、YouTubeに動画もすでに上がっていますのでぜひご視聴ください♪

『Dororo/ASIAN KUNG-FU GENERASTION』


TEXT 時雨

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