バニラビーンズ通称バニビはレナとリサによる2人組アイドルユニット。2007年から活動しています。アイドルフェスの常連であり、2人とも背が高くスタイルが良いのが特徴。トークもできるので、アイドルイベントではよく司会を行なっています。
公開日:2015年11月1日
バニラビーンズ通称バニビはレナとリサによる2人組アイドルユニット。2007年から活動しています。アイドルフェスの常連であり、2人とも背が高くスタイルが良いのが特徴。トークもできるので、アイドルイベントではよく司会を行なっています。
『Summer vacation』はそんなバニラビーンズのアルバム曲。夏休みが舞台の女同士の友情の歌。サザンぽいメロディが特徴です。どこか寂し気な雰囲気もあり、夏の終わりに聴きたいイメージの曲です。
“夜空いっぱい開いた花火 声上げる君の笑顔はじけル~ン
サイコ~っ!の夏にしようって頷きあった
最後のSummer vacation“
この曲のサビの歌詞。「ル~ン」や「サイコ~っ!」が文字にすると馬鹿馬鹿しい感じがしますが、メロディに美しくのっています。「ル~ン」は「夜空」における月=ルーンを連想させるようになっています。
この最後にくる「最後のSummer vacation」がこの曲のポイント。この歌詞の登場人物たちにとって最後の夏休みなんですね。
“待ちに待ったfesta festa! お揃いのノースリーブでキメたら
男の子 みんな振り返りこっち見てる 悪くないわ でも夏休みはこれから
アバンチュールより女の子の友情が気分“
こちらの歌詞は「夏休みはこれから」。夏の始まりを表現しています。「女の子の友情が気分」という歌詞で歌のテーマが女同士の友情であることが分かります。
そして「お揃いのノースリーブ」は、バニラビーンズの2人を連想させるフレーズ。この2人は衣装もほぼ同じであることが多いからです。何となくバニビの2人のことを歌っていることのようにも感じられる曲。
“色とりどりに開いた花火 飛び上がり二人ハイタッチ ウキウキ
サイコ~っ!の夏が始まるって合図だよ さぁ行こう Summer vacation“
ここでも「夏が始まる」と歌っています。「二人」の気分の高揚を表す歌詞。
“夜空にそっと消えてく花火 去年よりちょっと切ないのなぜかな”
その直後にくるのがこのフレーズ。色とりどりの花火はそっと消えていくもの。そして花火が消えていくように、いつかこの歌詞上の2人の関係も消える。それを暗示しています。
「夏休みはこれから」という歌詞で始まり、「最後のSummer vacation」で終わる曲。なぜ「最後」なのか、何が「最後」なのかは明確にしていません。だからこそ、色々とストーリーを想像させる曲なんですね。
2015年のTOKYO IDOL FESTIVAL 1日目 zeppダイバーシティ会場のトリを飾ったのがバニビでした。その最後に歌われた曲です。「最後のSummer vacation」という歌詞にピッタリな構成でした。
バニビは11月にリリースされるエイベックス移籍後初のシングルと来年発売のアルバムが合計1万5000枚出荷しなければ解散が決まっています。バニビにとっての「最後のSummer vacation」になりませんように。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)