『ORANGERANGE』とは?
2001年から活動を始めた沖縄出身の大人気ロックバンド『ORANGERANGE』を名前すら聞いたことないよ、っていう方はきっとかなり珍しいですよね?……十代以下でない限り。2003年にメジャーデビューを果たし、2003年7月16日に発売した2ndシングルである「上海ハニー」で20万枚を売り上げてブレイク。
5thシングル「ミチシルベ〜a road home〜」から13thシングル「チャンピオーネ」まで九作連続オリコンチャート首位を獲得するという好成績を残し、その人気を不動のものとします。
「ロコローション」「花」「チャンピオーネ」の三曲あたりが彼らの代表曲でしょうか?
彼らが結成するに至ったきっかけは、なんと中学生時代までにさかのぼり、メンバーのNAOTOがギター、KATCHANがドラムをしていたバンドでした。
中学時代からバンド活動をしていたなんて、とっても早いですよね。
沖縄県立北谷高等学校に進学した際、KATCHANがNAOTOとYOHを誘い、再びバンドを結成したことから、メンバーがどんどん増えていき、五人組のロックバンドとして活躍するに至るのです。
彼らの楽曲の特徴は、ロックバンドらしいかっこよくてノリのいい楽曲であることと、ちょっと悪い兄ちゃんっぽさがあるのに誰にでも響く不思議な魅力を持っていることです。
2013年からあまり新シングルを発表していない彼らですが、様々なライブ活動などをはじめ、2018年の10月3日には配信シングル「Family」が配信されてNHKに起用されるなど意欲的に活動は続いていますので、これからの活躍にも期待ですね!
人気ナンバーワン!『ORANGERANGE』「花」
『ORANGERANGE』といえば、「花」だよねっていう『ORANGERANGE』ファンの方は多いはず!!
『ORANGERANGE』の楽曲の中で人気もダントツのナンバーワンで、当時は映画「いま、会いにゆきます」の主題歌として人気を博していましたよね。
その人気はすさまじく、オリコンシングルチャートに52週登場するロングヒットを記録していました。
いつもかっこいくってノリのいい曲ばかりかと思いきや、こういうやさしいバラード楽曲も歌えるところが『ORANGERANGE』の魅力です。
「花びらのように散りゆく中で」から始まる歌詞は、もう一説目を聞いただけで聞いたことのある人は、「超名曲やん」と思い出すと思いますし、聞いたことがない人ですら曲の中に一気に引きこまれて感動してしまう魅力にあふれています。
「愛し合って ケンカして」「色んな壁 二人で乗り越えて」など語呂よくスピーディーな『ORANGERANGE』らしさはそのままに、「いつまでもあるのだろうか」「いつまでも守りきれるだろうか」など二節連続同じ言葉を使う韻を踏む、というテクニックもところどころに見られます。
映画のテーマでもある「花」がテーマとなっており、曲調、作詞、歌い方、どれをとってもこれ以上にないんじゃないかってぐらいにマッチしている素晴らしい大感動の楽曲ですので、本当に皆さん一度はお聞きになってみてください。
それでは、『ORANGE RANGE』で「花」の歌詞の一部をご覧ください。
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花びらのように散りゆく中で
夢みたいに 君に出逢えたキセキ
愛し合って ケンカして
色んな壁 二人で乗り越えて
生まれ変わっても あなたのそばで 花になろう
いつまでもあるのだろうか オレの真上にある太陽は
いつまでも守りきれるだろうか 泣き 笑い 怒る君の表情を
いずれ全てなくなるのならば 二人の出逢いにもっと感謝しよう
あの日 あの時 あの場所のキセキは
また 新しい軌跡を生むだろう
愛することで強くなること 信じることで乗り切れること
君が残したモノは今も胸に ほら輝き失わずに
幸せに思う 巡り会えたこと オレの笑顔取り戻せたこと
「ありがとう」あふれる気持ち抱き 進む道程
花びらのように散りゆく中で
夢みたいに 君に出逢えたキセキ
愛し合って ケンカして
色んな壁 二人で乗り越えて
生まれ変わっても あなたに逢いたい
≪花 歌詞より抜粋≫
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改めて聞いて、時代を超えていつまでも愛されるだろうなと確信してしまうレベルの「花」という楽曲は、どんな世代の人間の心にもつきささる最高の一曲です。
沖縄の温かさに包まれる名曲、「Family」
一番最初の項でもチラっと紹介させていただきましたが、実は2018年の10月3日より配信シングル「Family」が『ORANGE RANGE』の新曲として配信されているのですがこの「Family」という楽曲がとってもいい楽曲なので紹介させていただきます。
この楽曲は、NHKのみんなの歌に起用されており、2018年の10月1日よりNHKで放送されていました。
元気な兄ちゃんたち、みたいなイメージが強いだけに、NHKが『ORANGE RANGE』を起用したことにはファンの人たちからも驚きの声が上がっていますが、今までの活躍、そして「Family」という楽曲の温かさを考えればそれも当然とうなずけてしまいます。
「Family」という楽曲は、沖縄での生活を歌詞にしており、ゆったりとした沖縄らしい曲調にのせて沖縄独特の生活感と優しさに満ち溢れた歌詞が続きます。
中でも、「ありがとう」「ごめんね」「また明日」「そんな言葉を伝えられる幸せ」という温かい言葉の一言が並んでいるところとか、聞いている人に郷愁を思わせるような温かさに満ちていますよね。
歌詞にも、「当たり前だと思っていたけど 当たり前じゃないよね」とある通り、当たり前にある幸せについて歌っており、本当にとてもテーマが暖かくて心に響きます。
そして、その当たり前の幸せの中に「Family」があって、家族がいるってことは当たり前の幸せかもしれないけど、全然当たり前のことじゃなくって本当に幸せなことなんだよ、ってことを伝えているんだと思います。
本当にそうだよね、って家族って本当に大切で幸せに欠かせない存在だよね……って、勝手に私の感想も記事に付け加えておいたり(笑)。
それでは、『ORANGE RANGE』で「Family」の歌詞の一部をご覧ください。
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18時の鐘 走り出すランドセル
食卓に置かれた大皿のチャンプルー
どこからか聴こえてきた太鼓の音 これがこの島のリズム
いつも側にある音や匂い
ティーダにも勝るこの温もり
宝物だからこそ 無くさないように抱きしめたいんだ
「ありがとう」「ごめんね」「また明日」 そんな言葉を伝えられる幸せ
当たり前だと思ってたけど 当たり前じゃないよね
限られた時間の中で 僕ら 迷ったり 一歩踏み出したり
大切な場所 守っていきたい
大好きな人の笑顔が見たい
≪Family 歌詞より抜粋≫
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家族の温かさに久しぶりに触れたくなってしまうだけでなく、沖縄に行ってみたいなと思わせてしまう「Family」は認知度こそ低めかもしれませんが、最近の楽曲の中では今一番私がおすすめしたい名曲の一つです。
『ORANGERANGE』にはまだまだ名曲いっぱい!
彼らのみが持つ歌い方や歌詞の作り方、作曲が売りの『ORANGERANGE』には、まだまだたくさんの名曲や活動があります!以下のリンクから歌詞や他記事もご覧になれるので、ぜひ皆さんそちらもご覧になって見てください。ORANGERANGE
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TEXT ゆっちん先生
沖縄出身の5 人組ロックバンド。 2001 年に結成し、2002 年2 月22 日にアルバム「オレンジボール」でインディーズデビュー。 2003 年シングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たす。 2021 年に結成20 周年イヤーに突入。 ジャンルにとらわれない自由かつ高い音楽性と、卓越したポピュラ···