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【歌詞コラム】サカナクション『グッドバイ』で山口一郎は何に別れを告げたのか?

様々な音楽ジャンルを組み合わせ作り上げる独自サウンドがたまらないバンド、サカナクション。そんな彼らの人気曲の中から、今回は「グッドバイ」の歌詞に込められた山口一郎の想いを読み解きます!

公開日:2019年8月22日 更新日:2019年8月22日


この記事の目次
  1. ・新たな出発の曲
  2. ・ヒットした先に見えた景色
  3. ・信じる道を行くという決意
  4. ・6年ぶりの新作でも重要な曲
  5. ・サカナクション 最新情報
  6. ・配信情報
  7. ・リリース情報
  8. ・サカナクション Profile
2013年にアルバムをチャート1位に送り込み、紅白歌合戦にも出場したサカナクション。頂点を極めた彼らが次の一歩としてリリースしたシングルが『グッドバイ』です。しかしこの曲は勝利宣言ではなく、迷いと決別の曲だったのです。歌詞に込められた山口一郎の想いを読み解きます。

新たな出発の曲



『グッドバイ』は『ユリイカ』との両A面シングルとして、2014年1月にリリースされました。その前年、2013年のサカナクションはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

2013年3月リリースの6thアルバム『sakanaction』で初のオリコンアルバムチャート1位を獲得。収録曲『Aoi』はNHKサッカー中継のテーマ曲となり、年末には紅白歌合戦にも初出場します。デビュー以降、着実にファンを増やしてきたサカナクションにとってひとつのピークとなった年でした。

その直後にリリースされたのが『グッドバイ』なのです。バンドとしてひとつの頂点に達した後、彼らがどこに向かうのか。

新たな一歩を踏み出す出発の曲と言っていいものでした。しかし、『グッドバイ』は頂点を極めた彼らの勝利宣言ではなく、迷いと決別の曲だったのです。歌詞に込められた想いを読み解いていきましょう。


ヒットした先に見えた景色



----------------
探してた答えはない
此処には多分ないな
だけど僕は敢えて歌うんだ
わかるだろう?
グッドバイ 世界から知ることもできない
不確かな未来へ舵を切る
グッドバイ 世界には見ることもできない
不確かな果実の皮を剥く
≪グッドバイ 歌詞より抜粋≫
----------------

サカナクションはクラブミュージックやダンスミュージックの要素を持ちつつ、ポップでキャッチーな曲作りを行ってきたバンドです。

山口一郎も、自分たちの音楽はアンダーグラウンドなクラブミュージックと広く大衆に受け入れられるポップミュージックを繋ぐものだと語っていました。

そういう意味では、アルバムが1位を獲得し、テレビでも自分たちの曲が流れる状況というのはサカナクションにとって目指していた場所だったはずなのです。

しかし、冒頭の一節から意外な言葉が飛び込んできます。
「探してた答えはない 此処には多分ないな」

「此処」というのは何処を指しているのでしょう。オリコン1位のことか、紅白歌合戦の舞台なのか、テレビの音楽番組で演奏したスタジオなのか。

いずれにしろ、2013年のサカナクションが経験した諸々のことすべてを含んでいるのではないかと思うのです。

アンダーグラウンドな音楽をメジャーな場所に繋げたい。そのために自分たちはメジャーな場所に行く。

売れる必要がある。そしていざ実際にその場所に立ってみたら…。

「探してた答えは此処にはない」
そんな虚無感のようなものが『グッドバイ』からは感じられます。しかし、それでも自分は歌うんだ、不確かな未来へ舵を切るんだという決意が歌われているのです。


信じる道を行くという決意



----------------
どうだろう
僕には見ることができないありふれた幸せいくつあるだろう
どうだろう
僕らが知ることのできないありふれた別れもいくつあるだろう
グッドバイ世界から何を歌うだろう
≪グッドバイ 歌詞より抜粋≫
----------------

2007年のデビュー以来、正確には2009年に東京に本格進出して以来、サカナクションは日本のミュージックシーンで「売れる」ことを目標のひとつにしていました。

色々な曲を分析し、シングルヒットを狙って曲を作ったこともあります。

しかしその結果見えてきたものは「ここは自分たちがいる場所ではない」という思いだったのではないでしょうか。

サカナクションがやりたくないことをやってきたとは思いません。彼らの音楽はいつでも真摯なものだったと思います。

しかし、その中でも犠牲にしてきたものはあったのだと思います。

『グッドバイ』は今まで自分たちが進んできた道から解き放たれ、本当に自分たちの信じる道を進んでいくのだという決別の歌なのだと思います。

ただ、この曲ではまだ方向ははっきりと見えていません。

「何を歌うだろう」と、自分でも確信を持てていないことを正直に歌詞にしています。

だからこそ『グッドバイ』は山口一郎の2014年1月時点でのリアルな思いを表現していると思えるのです。

6年ぶりの新作でも重要な曲



サカナクションは2019年6月、実に6年ぶりの新作『834.194』をリリースしました。『グッドバイ』も収録されています。

サカナクションは2018年に初のベスト盤『魚図鑑』をリリースしましたが、『グッドバイ』はシングル曲でありながら完全限定プレミアムBOXに別バージョンが収録されたのみで、他の通常盤や初回限定盤には収録されませんでした。

前作からの流れで見た時に、新しい一歩を踏み出す決意の曲である『グッドバイ』は間違いなく新作の中でも核になる曲のひとつで、安易にベスト盤に収録することを避けたのかもしれません。

ぜひ、6年ぶりの新作を通して聞いていただきたいと思います。

TEXT まぐろ

サカナクションは2005年に北海道で結成された日本のロックバンドである。メンバーは作詞作曲を手掛ける山口一郎(Vo&Gt)を中心に、岩寺基晴(Gt)、草刈愛美(Ba)、岡崎英美(Key)、江島啓一(Dr)の男女5人で構成されている。ライブでは音、映像、照明の演出に魅せられるファンも多く、出演する···

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サカナクション 最新情報

配信情報

●サカナクション「LIVE SELECTION TYPE-B」【GYAO! MUSIC LIVE】
日時:2019年9月12日(木)12:00より連続配信  

【内容】
・第一弾「朝の歌」「フクロウ」「enough」
9月12日(木) 12:00〜9月30日(月)23:59

・第二弾「ネイティブダンサー」「三日月サンセット」
9月13日(金) 12:00〜9月30日(月)23:59 

・第三弾「ミュージック」「表参道26時」
9月14日(土)12:00 〜9月30日(月)23:59

▷詳細はコチラ

リリース情報

●2019年6月19日発売
アルバム「834.194」


★完全生産限定盤A
価格:5,900(税別)
品番:VIZL-1590
内容:CD2枚組+Blu-ray / 豪華特殊パッケージ仕様

★完全生産限定盤B
価格:4,900(税別)
品番:VIZL-1591
内容:CD2枚組+DVD / 豪華特殊パッケージ仕様

★通常盤
価格:3,500
品番:VICL-65194~65195
内容:CD2枚組

※完全生産限定盤のみボーナストラック ダウンロードコード封入(有効期限:2019年12月19日まで)

※各形態に収録されているCD、Blu-ray、DVDの内容をスマホで簡単再生できる「プレイパス」サービス封入(ダウンロード期間:2020年6月30日まで)

【収録曲】
DISC-1 35 38 52 9000 / 139 41 39 3000
1.忘れられないの
2.マッチとピーナッツ
3.陽炎
4.多分、風。
5.新宝島
6.モス
7.「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」
8.ユリイカ (Shotaro Aoyama Remix) 
9.セプテンバー -東京 version- 

DISC-2 43 03 18 9000 / 141 19 17 5000
1.グッドバイ
2.蓮の花
3.ユリイカ
4.ナイロンの糸
5.茶柱
6.ワンダーランド
7.さよならはエモーション
8.834.194
9.セプテンバー -札幌 version-

【収録内容】
(1) サカナクションデビュー10周年記念イベント"2007.05.09 - 2017.05.09" –LIVE AT STUDIO COAST 2017.05.09-

01.涙ディライト
02.ネプトゥーヌス
03.YES NO
04.アムスフィッシュ
05.ドキュメント
06.フクロウ
07.スプーンと汗
08.enough

09.エンドレス
10.三日月サンセット
11.ナイトフィッシングイズグッド
12.白波トップウォーター 
13.目が明く藍色
14.「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」
15.グッドバイ

(2) MUSIC VIDEO:グッドバイ ・ユリイカ ・さよならはエモーション・蓮の花・新宝島・多分、風。

※(1)はBlu-ray、DVD共に同内容収録、(2)はBlu-rayのみに収録

※完全生産限定盤(A:VIZL-1590/B:VIZL-1591)のみボーナストラック ダウンロードコード封入(有効期限:2019年12月19日まで)

※各形態に収録されているCD、Blu-ray、DVDの内容をスマホで簡単再生できる「プレイパス」サービス封入(ダウンロード期間:2020年6月30日まで)

サカナクション Profile

2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。

日本の文学性を巧みに内包させる歌詞やフォーキーなメロディ、ロックバンドフォーマットからクラブミュージックアプローチまでこなす変容性。様々な表現方法を持つ5人組のバンド。

全国ツアーは常にチケットソールドアウト、出演するほとんどの大型野外フェスではヘッドライナーで登場するなど、現在の音楽シーンを代表するロックバンドである。

2015年、クリエイター・アーティストと共に音楽に関わる音楽以外の新しいカタチを提案するプロジェクト「NF」を恵比寿LIQUIDROOMで定期開催。

また映画「バクマン。」音楽で第39回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。

音楽的な評価も受けながら「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえて表現し続けるその姿勢は、新世代のイノベーターとして急速に支持を獲得している。

▷サカナクション Official site

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