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【インタビュー】七海ひろき、「宙(組)」「星(組)」と来たら銀河に旅立つしかない! (2/2)


銀河に感じるロマン

──アルバムタイトル『GALAXY』はどこから?

七海ひろき:宝塚で「宙組」「星組」だったので、空、星ときたら、あとは銀河しかない! と(笑)。ファンの方たちと、「宙」「星」と旅をして来て、次は銀河に……みんなで漕ぎ出そう、みたいな気持ちもあって。

『GALAXY』ってつけました。


──松本零士さんの漫画の世界みたいですね。銀河に対するロマンってありますよね~。

七海ひろき:ありますね。


──何なんでしょうね、銀河に対する、あの独特のロマン。

七海ひろき:そうですよね。すごくロマンを感じますよね。私、ロマンチストなんです、きっと(笑)。銀河とか星とか、宇宙にロマンを感じる。未知の世界だからですかね。


──星を見ながら、思いを馳せることあります?

七海ひろき:星?


──すみません(笑)。話がずれてきてますが、是非、聞いてみたくて。

七海ひろき:大丈夫ですよ(笑)。そうですね……星って、何百光年前に明滅している光が、今、地球に届いているわけじゃないですか。そう考えると「あそこの星にも過去があって……」とか。宇宙について考えると深いですよね。地球って星が、他にもあるかもしれない、とか。


──人間が地球にしかいないって本当か? とか。

七海ひろき:そうです、そうなんです。そういうことを考えると、自分の想像に及ばない広大な世界がある。本当にロマンだなと思います。

ポエトリーリーディングに初挑戦

──アルバムタイトルにもなった収録曲「GALAXY」では、ポエトリーリーディングにも挑戦してますね。

七海ひろき:レコーディングした時は、舞台と違って声だけなので、聴こえ方というか……どうやったら、切なさとか寂しさとかが伝わるかを考えてやりましたね。でも実際、ライブでやる時は、表情が見えたり、受け手の情報量が多いから、もうちょっと違ってくると思います。


──その違いをもう少し具体的に言うと?

七海ひろき:どちらかと言うと……レコーディングの時は声だけの芝居を意識してやっていて。ステージの時は、役者としての芝居としてやっている感じ。


──この10年くらい、音楽シーンで、ラップやポエトリーリーディングという手法が多くなってきていて。一音にたくさんの言葉を詰め込むというスタイルも含めてね。

七海ひろき:そうですよね。レコーディングにあたり、私も、いろいろ聴かせていただきました。


──あぁ、そうなんですね。じゃあ話が早いです(笑)。七海さんの『GALAXY』でのポエトリーリーディングは、これまでにないリズム感や、ニュアンスがあって、びっくりしたんですよね。こういうの、聴いたこと無いなぁって思ったんです。

七海ひろき:宝塚時代からお芝居がなによりも好きなので、声のみで思いを伝える。

今回のポエトリーリーディングは「告白」のつもりでものすごいエネルギーを声に込めて、それを乱暴ではなく丁寧に届けたいと思ってやりました。


──はい、こう……独白ってニュアンスが多いですよね。語尾にインパクトを持って来るのも含めて、強い。言葉を詰め込んでリズムを出したり。なんだよ、早口言葉かよ!と思うことも正直あります(笑)。

七海ひろき:それが今のポエトリーリーディングなんだろうなと思いますし、それはそれでとても素敵です。でも、さきほどの楽曲のキーの高さと一緒で、流行りよりも「自分らしさ」に私は拘りたくて、自分に合うスタイルでやらせて頂きました。。


──七海さんのポエトリーリーディングは台詞を聴いてる感覚になる。でも朗読じゃない。でも曲として成立している。そこが新しいなと思いました。

七海ひろき:確かに。自分でも聴いたことのない曲になったなと思いますね。

『GALAXY』は、曲より先に歌詞が先にあったんです。で、それに曲をつけていただいて、それに合わせて、テンポを気にして、歌をつけていった。だから「こういう風に作ろう」と思って作ったというんじゃなくて、作っていったら、最終的にこうなったという感じですかね。


──へぇ~、面白いですね。

七海ひろき:レコーディングの時も、面白かったですよ。どこからどこまで歌うかも、特に決めずに、とりあえず録りはじめてみたり……。


──あはははは(笑)。メインフレーズを流して「はい、どうぞ」みたいな?

七海ひろき:そうです、そうです。


──すごいな(笑)。

七海ひろき:そしたら、ぴったりはまって。だから2回くらいしか録ってないと思う。


──えぇ! それはすごいですね。長年の宝塚のステージで、曲に対する解釈力みたいなのが、鍛えられてるんでしょうね。

七海ひろき:わかんないですけどね(笑)。拍数は、ちょっと計算したりしたんですけど、でも、考えたのはそれくらいで。ただ、ライブの時は、その時の高揚具合もあるから、若干のズレやテンポ感の違いはあるかもしれない。

みんなへの思いとか、そのライブ中に皆からもらった熱とかで、臨場感が全然違ってくると思うから。


──楽曲に、ライブならではの表情が出てくるってことですね。それはライブ行く人はチェックしなくちゃ、ですね。

七海ひろき:そうですね。そこも楽しみにいらしてほしいです。


TEXT 伊藤亜希
PHOTO 片山拓


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2003年3月宝塚歌劇団に89期として入団し宙組に配属。 2009年に『薔薇に降る雨』の新人公演で初主演。その後『風と共に去りぬ』のスカーレット、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編 - 』のオスカルなど宝塚歌劇代表作の大役を好演。 2015年4月に星組へ組替え後『燃ゆる···

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