今回のゲストは寺岡呼人、和田唱、日食なつこのプロの演奏家3人を迎え、会場で演奏をしながら弾き語りの凄さを実演解説をしてくれます。
関ジャニ∞が、音楽のプロを迎えトークを繰り広げる番組「関ジャム 完全燃SHOW」。今回は10月6日の内容をお届けします!
大物アーティストの弾き語り集
関ジャムでは大物アーティストがライブで弾き語りをしている映像集を集め、原曲と弾き語りの違いを紹介していきました。
最初に紹介されたのはMr.Childrenの「名もなき詩」でした。ドラムやベースがメインとなるのが原曲ですが、弾き語りで演奏した場合はギターとハーモニカを巧みにあやつりカッティングで大胆にアレンジが成されていました。
さらに宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」も紹介され、ピアノのみという弾き語りで歌唱力が際立つアレンジでした。
宇多田ヒカルの弾き語りはこの曲だけというレアなものになっていてザキヤマは「やっぱ詩が入ってくるなぁ」とコメントしていました。
さらに激しいシャウトが有名な稲葉浩志の貴重な弾き語りシーンや、星野源の東京ドーム初ライブの1曲目の弾き語りの映像も流れました。
三浦大知は激しいダンスをしながら歌うことが多いですが、弾き語りになるとピアノによる弾き語りを披露し観客を沸かせていました。
大倉はこれらの映像をみて「やっぱグッと引き込まれますね。普通のバンド演奏しているところより」と珍しく真面目なコメントをしていました。
寺岡は弾き語りの良さについて「本来であればなかなか聴こえない音も、弾き語りであれば強調されるのでメッセージ性が強くなる」と発言。
小田和正の凄い弾き語り
寺岡と和田は小田和正の弾き語りについて凄さを語ってくれました。歌に合わせた演奏を心がけ、毎回違ったメッセージを受け取りこんな曲だったのか、と感じると寺岡は語ります。
「小田さんは特別で、歌が良くないと成り立たない。普通は歌が濃くなるところ小田さんは未だに淡々と、曲のそのままを変わらずに歌っている」といつも変わらない歌唱力に凄さを感じているようでした。
弾き語りはテンポが揺らいだり音がずれたりしがちですが、小田和正はそれに合わせて歌いかたや演奏を毎回アレンジしています。
さらに演奏中にバランスのとれた音が出るイヤモニを外し生音を聴き演奏を行っていました。
日食なつこのスゴ技
ピアノには全部で88鍵あってメロディラインのピアノもギターもベースラインも全て出来るため、日食なつこはそれに歌を入れて1人で演奏しています。
その技術力は以前に蔦屋が紹介したほどで、本人も全部自分で出来そうだからやっていると認めていました。
簡単に弾く演奏と弾き語りの2種類の演奏を使い分け、会場で実演してくれました。村上が「最初はオーソドックスの方で」とお願いすると、和音をシンプルに伴奏し演奏してくれました。
しかし弾き語りでやる場合はまずベースを弾き、そこにピアノでギター部分を合わせることによって別のような曲に仕上げる技を披露。あまりの出来の良さに丸山は「もうバンドじゃなくてええわ」と驚きを隠せませんでした。
「一番多い所を弾いてみる」と言い、サビを演奏してくれましたがその出来栄えは「腕が2本しかないですよね?」と確認されるほど様々な音が混ざり合っているものでした。
大倉は「何が増えてますか?」と聞くと日食は「自分でも何を弾いてるか……」と自然と弾いているという感じでした。
ハーモニクスや効果音すらもピアノの音で表現しているその技術力に「なんでそんなことしてるんですか? きっかけは」と大倉は聞かずにはいられないようでした。
日食はピアノの弾き語りは見た目が非常に地味、なので音で勝てる演奏をする必要がある、というのをきっかけにこういった独特の音を混ぜた演奏をするようになったと語ってくれました。
かっこよくなるギターのスゴ技
長渕剛の全編弾き語りのライブの円盤を寺岡は持ち込み、その演奏の巧みさや歌の上手さを語ります。
その中には長渕本人の解説が書かれていて、中でも注目なのは「夏祭り」という曲が、スリーフィンガー奏法をマスターすれば出来るという物でした。
そのため非常に印象的な演奏になっていて、シンプルながらも軽快な演奏でイントロとしてだけでなく曲としてもわかりやすいもの。
中学生の頃にこの曲を聴いて、弾き語りの色々なものが詰まった曲だと寺岡は語りました。
演奏で緩急をつける弾き語り
ストリングスヒットという技術がギターにはあり、ギターの基本演奏にそれを合わせることでおしゃれな雰囲気を出すことができます。
手拍子を入れたくなるようなタイミングで打つためノリたくなるような演奏に仕上がります。
村上は「安はどうなん? ストリングスヒットは使うやん」と質問すると安田は「あれは自然にやってましたね」とコメント。
そして安田は村上に言われその場で演奏をすることになります。いつもやっている弾き語りもかなりいい感じと言われましたが、和田に「宇多田ヒカルのAutomaticにストリングスヒットを取り入れて」と振られました。
そして安田は「やってみましょう」と笑顔で承諾。
和田と安田で軽くセッションすることになりますが、和田が歌詞が欲しいと言うとスタッフがすぐさま準備。横山はその行動の速さと雰囲気に「すんごいライブ感」とこぼします。
最初は2人でセッションして楽しんでいましたが、和田は歌うことに集中し途中から演奏は安田1人になるという事態が発生。
しかし安田はそんな状態でも普通に演奏し切り、ギターの技術の高さを披露してくれました。
あまりに自然に演奏したために大倉からは「お前ゲスト側やんけ」と突っ込みを入れられるほどでした。
進化する弾き語り。一人多重演奏
ループペダルと呼ばれる機材が登場し、和田は使用感を教えてくれます。
ループペダルとはその場で音を録音し、ループで演奏し続けることができ、1人演奏の幅を大きく広げてくれる便利なものでした。
多くの若手がループペダルを使う中、和田のもっとも注目しているアーティストはAnlyという女性アーティストです。
1人で堂々と行われるループペダルを使ったパフォーマンス、そして技術力共にハイレベルです。
横山は「録音だけなら裏でも出来る。ライブパフォーマンスやな」とコメントしていたように「ライブとしてお客を楽しませている」と和田も同意していました。
和田自身もそこに可能性を見出し自分でも取り入れ新しい音楽を学び始めたと言います。そして会場でループペダルを使った演奏を披露してくれました。
「録音を失敗すると変な音になる。例えば悪い例……」と演奏し始めた和田ですが、1発目から「あ、うまく行っちゃった」と物凄い良いタイミングのループを作成。
あまりの上手い流れにザキヤマは「そういうパッケージで営業されてる?」と芸人みたいな和田をいじり始めました。
そして今度は簡単に失敗例をつくると安田も「営業してますやんそれ」とコメントし、村上も「アーティストのずっこけかたちゃいますよ」と会場は笑いにつつまれギター漫談と言われていました。
その後、和田は真面目にマイケルジャクソンの「Bad」の音楽を作っていきました。ベースラインからパーカッション、ギター、そしてコーラスを綺麗に作り上げます。
そして録音した4つの音を使い分け見事な演奏。会場からは「すげー!」と大盛り上がりし、和田はマイケルジャクソンのものまね営業も行いループペダルの凄さを披露してくれました。
音の抜き差しでアレンジも自由自在、弾きながら色々足元をいじるため非常に難しく間違えることも多かったようです。
村上は「和田さんのキャラクターだったら、ちょっと待って、が通じるんじゃないですか?」と言うと本人は全肯定。
去年行われたライブではループペダル導入直後だったようで「去年やりまくった。去年買ってソロツアーで間違えまくりました。なので今年もう一度やります」と楽しそうでした。
今回の放送のまとめ
寺岡は「弾き語りが進化しているのがよくわかりました。自分の気持ちをどう伝えるか、というのは揺るがない弾き語りの魅力だと思う。伝えたいことをストレートに伝えることが出来る」と番組をまとめました。ジャムセッションはTRICERATOPS の「FEVER」を弾き語りアレンジで、安田と和田のたった2人だけで演奏。
横山は「2人だけで? ずる!」と羨ましそうにしていました。
音楽の魅力はバンドだけでなく様々な形があります。それが大人数でも少人数でもなく、たった1人だからこそできることもあるのがよくわかる内容でした。
新しい機材、新しい世界観で作られる音楽はまだまだ大きな可能性を秘めていました。
番組概要
関ジャム完全燃SHOW放送:10月6日(日)23:10~0:05(一部除く)
朝日放送:2019年10月7日(月) 1:55 ~ 2:55
■出演者
出演者:関ジャニ∞
支配人:古田新太
アーティストゲスト:寺岡呼人、和田唱(TRICERATOPS)、日食なつこ
トークゲスト:山崎弘也(アンタッチャブル)、松岡茉優
進行:山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)
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TEXT こがさいし