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欲しいのは言葉ではなく愛!back number「HAPPY BIRTHDAY」

大好きな人からの「ハッピーバースデー」の一言を待ち続ける、片想いの気持ちを綴ったback numberの「HAPPY BIRTHDAY」。だけど本当に欲しいのは言葉ではなく愛なのです。片想いの辛さと切なさをストレートに歌ったこの曲を掘り下げてみました。

心に静かにしみこんでくる片想いの歌

片想いの人からの「ハッピーバースデー」の一言を待つ、切なすぎる男性の気持ちを歌ったback numberの「HAPPY BIRTHDAY」。

トップアーティストならではの感性で選び抜かれた、素直な言葉の数々が大きな共感を呼んでいます。

まるで映画を観ているかのように情景が鮮やかに浮かび上がり、まるで友達から話を聞いているかのように気持ちがストレートに伝わってくる。

そんなback numberの「HAPPY BIRTHDAY」を歌詞からみていきましょう。

誰もが悩む、大好きな人から連絡がこない!


この歌詞の「俺」は日付が変わるまで、ずっとずっと「君」からの「ハッピーバースデー」の一言を待っていました。

きっと一日中待っていたのでしょう。

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いつの間にやら日付は変わって
なんで年って取るんだろう
もう背は伸びないくせに
着信の音で飛び起きたけど損したな
君かと思ったのに
≪HAPPY BIRTHDAY 歌詞より抜粋≫
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着信の音で飛び起きたけど、本命からの連絡ではなくて、「ややこしい時間に連絡してくるなー!」と思ったこと、皆さんもあるのではないでしょうか?

いや、嬉しいんですよ、もちろん。友達や家族や知人が、電話をくれたりLINEをくれたりすることって。

でも、本命からの連絡ではないから、とたんに色あせて感じられてしまうんですよね…。

普段の他愛もない話をしているだけのLINEが返ってこなくても、「忙しいのかもしれない」「体調が悪いのかもしれない」と自分の中で勝手に理由を付けて、耐えることができます。

だけど、誕生日に連絡がないと、「自分に興味がないから誕生日も覚えられていないんだ…。」と、切ない気持ちになってしまいますよね。

誕生日に連絡がこない深い意味


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このまま今日が終わり明日が来れば
いつになっても縮まらないこの距離を
駆け引きにも綱引きにもならないやり取りを
もっと単純な名前で呼んであげられるよ
≪HAPPY BIRTHDAY 歌詞より抜粋≫
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「俺」は誕生日をタイムリミットに、この恋を手放して「単純な名前」で呼ばれることを受け入れようとしています。

つまり、誕生日を境にこの恋を諦めようとしているのです。

それは、「俺」は「君」が自分と「駆け引き」すらするつもりがないことが分かっているからでしょう。

もし、片想いを始めたばかりであれば、まだ相手の自分への印象が薄く、誕生日に気付いていないから連絡をもらえないのかもしれません。

これからもっと意識してもらえるように頑張ればいいですよね。

しかし、「君」は「俺」の誕生日を知っていて、「俺」は「君」が自分の誕生日を知っていることを知っています。

それほど、近い関係ではあるのです。

それでも、「君」が連絡しないのは、「俺」の恋愛感情に応える気がないからでしょう。

その彼女の気持ちが伝わるからこそ、「俺」は誕生日で自分の片想いを断ち切ろうしているのでしょうね。

楽曲も断ち切られるような、唐突な終わり方をするのが印象的です。

欲しいのは言葉ではなく愛


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このまま今日が終わり明日が来れば
いつになっても縮まらないこの距離を
駆け引きにも綱引きにもならないやり取りを
もっと単純な名前で呼んであげられるよ
≪HAPPY BIRTHDAY 歌詞より抜粋≫
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「君を抱きしめていい理由」が見付からないのは片想いだからですよね。

自分のことを「片想いの俺」と、きちんと認めて受け入れて、「ハッピーバースデー」と大好きな人に言って欲しかった言葉を自分で言うシーン…。

何度聴いても、ここで泣けてきます。

「俺」が本当に欲しいのは「ハッピーバースデー」という言葉だけではないですよね。

「ハッピーバースデー」さえ言ってもらえれば、後はどうでもいいわけではなくて。

本当に欲しいのは愛。その愛を象徴するのが、「誕生日にハッピーバースデーの連絡が来る」こと。

だから、こんなにも「ハッピーバースデー」の一言を待っていたのでしょう。

息苦しいほど想っていても、痛いほど好きでも、どうしても叶えられなかった片想い。

その片想いの辛さ、切なさを表現しきったback numberの「HAPPY BIRTHDAY」。

片想い中の人の心にも、片想いが思い出になった人の心にも、静かにしみていきます。

TEXT 三田綾子

Vocal & Guitar : 清水依与吏(シミズイヨリ)  Bass : 小島和也(コジマカズヤ) Drums : 栗原寿(クリハラヒサシ) 2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。 幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。 デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待でき···

この特集へのレビュー

男性

猫鍋

2019/10/19 08:14

泣けますね...

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