ラグビー題材のアニメ「トライナイツ」主題歌に!
──今回はテレビアニメ「トライナイツ」というアニメの主題歌ということで、おめでとうございます。阪本奨悟:ありがとうございます。
──今回CDのリリースとしては去年の7月ぶりということですが、舞台など音楽以外のところでも活動をされている中でまた音楽を作るということ、しかもアニメ主題歌を、というところについてはどういうお気持ちで臨まれましたか?
阪本奨悟:日々新しい楽曲制作、新しいことにどんどんトライしていきたいなって思いながら、それの延長線上ではあったかと思うんですけど。今回は新しい要素としましてはラグビーの作品で「トライナイツ」の作品に携われて、例えば楽曲の歌詞では、今まではあまりグラウンドとかトライっていう言葉は使ったことはなかったんですけど、それも新しい要素として今回自分の楽曲に組み込めたので、またひとつ挑戦が出来たかなと思っています。
──アニメの主題歌の経験はあるということでしたけど、多分スポーツアニメ的なのは初めてになりますよね。
阪本奨悟:そうですね、初めてでした。
──阪本さんご自身、高校時代部活ってされてました?
阪本奨悟:高校は仕事をしていたので部活に入れなくて…。でも中学の時はサッカーをやっていました。
──では"スポーツ"というくくりではアニメの主人公に共感できる部分があったり、書き下ろしに必要な要素が揃っていたような。
阪本奨悟:そうですね、ラグビーはやったことはないけど、サッカーは本当に大好きだったので。スポーツっていうところでは共感できるところはたくさんあります。
──今日本代表の活躍ででラグビーが盛り上がっているじゃないですか。すごくいいタイミングでラグビーアニメの主題歌を担当されて、さらに多くの人に阪本さんの曲が聴かれることになりそうですね!
阪本奨悟:ありがたいですね。もっと日本のラグビーが盛り上がってほしいです。
──阪本さんご自身、もし今の活動とまた別の人生を歩むとしたらラグビーという選択肢もありかなって思ったりしますか?
阪本奨悟:やっぱり憧れます。僕ひょろひょろがりがりなので(笑)、ラグビー選手って雲の上の存在ですね。めちゃくちゃ試合見ててもカッコいいって思います。
──アニメの主人公もあんまりがっしりした感じじゃないですね、見た感じ。
阪本奨悟:そうなんです。僕も最初お話をいただいたときに、これは本当にラグビーの作品なのかなって思ったくらいでした。でも蓋を開けてみると彼はフィジカル面で挫折を知った人で、 遥馬理久が持っていないフィジカルっていうところを狩矢光っていうキャラクターだったりチームで埋め合っていくというようなところが描かれている作品です。
──ラグビーって面白いですね!まさにチームスポーツっていう感じ。
阪本奨悟:そうなんですよね。個人プレーじゃない分、より頭を使ったり、息を合わせることが重要になっているんだなって試合を見ていても思います。
──阪本さんがサッカーをやっていた時代は、阪本さんご自身はどういうポジションで、どんなプレーをする選手だったんですか?
阪本奨悟:僕はただただバカでした(笑)。ウィニングイレブンっていうサッカーゲームの中のキングカズさんがゴールしたときにやるパフォーマンスを僕もやりたいと思っていて、フォワードだった時にゴールを決めて、「今だ!」と思ってずっとそのパフォーマンスをやっていたら監督に「あいつは集中していない」って、交代させられました(笑)
──面白い(笑)。阪本さんにそんな一面もあるんですね。
阪本奨悟:本当あります、当時は夢中で、毎日楽しくやっていましたね。
クリスマスはアーティスト阪本奨悟に逢いに…
──今作『無限のトライ』を聴いて、阪本さんの歌い方が変わられたように感じたのですが、ご自身の歌い方・歌声に関して何か感じていることとか意識したことってあったりしましたか?阪本奨悟:この主題歌を制作しているときにはもう同時に「トライナイツ」の声優のお仕事をさせてもらっていて、アフレコにも何回か入らせてもらっていたんです。
その中で、今までどういう声がマイクに乗りやすくてとか、マイクに対してどういう風に自分が発声していくかみたいなのを、そこまで気にしてなかったんだなって気がついたんです。
声優の先輩方だったりとか、先生に色々教えてもらっていて、こういうセリフはマイクにこういう風にやるともっと聞こえが良くなって、っていうのも教えてもらったので、それを歌にも活かしていきたいなと思いつつのレコーディングだったので、もしかしたら今までとは変わって聴こえてるのかなって思います。
──マイクに乗りやすい声っていうものがあるんですね。
阪本奨悟:そうですね、あるみたいです。「王室教師ハイネ」という作品でも声優をやらせてもらったことがあったんですけど、テレビアニメの声優としては初めてで、こうやって本格的に声優として仕事をするっていうことはゼロからだったので、すごく大変でした。
──舞台と音楽に加えて声優業にも挑戦されてさらに忙しい日々を送られているんですね。そんな中でのリリースでしたが、今後はライブも開催されることと思います。
阪本奨悟:はい、クリスマスにありますね。今年の12月24日にファンクラブ限定のライブです。
──アーティストとしての阪本さんに会える機会ってなかなかこの1年間少なかったですよね
阪本奨悟:そうですね、確かに。去年は役者を10年ぶりくらいに始めてっていう年で、今年は新たに声優としてもお仕事を挑戦させてもらったので、今はとにかくアーティストとしてのベースはありながら、色々なところに表現の幅を磨いていこうっていう模索させていただいている感じになります。