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【歌詞コラム】竹原ピストルが大切に温めていた、あのポエムに秘めたものとは?

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今回何よりも驚いたのが、この歌詞は今から10年以上前に完成していたということだ。竹原ピストルが大切に温めていたポエム『ひまわりさくまであとすこし』は、一体どんな想いで作られたのだろうか。

公開日:2019年11月4日 更新日:2019年11月4日


この記事の目次
  1. ・シンプルな言葉で示す心情の深さ
  2. ・くらべるな、くらべるな
  3. ・この歌詞が表す世界とは
  4. ・竹原ピストル 最新情報
  5. ・リリース情報
  6. ・竹原ピストル Profile
昨年からの、ACジャパン「オモイデはニッポンの人」のCMで印象に残っている方も多いだろう。

今回は竹原ピストルの『ひまわりさくまであとすこし』の歌詞を解釈していきたい。

熱気あふれるワイルドな応援歌のイメージが強い竹原。

『ひまわりさくまであとすこし』は、それらとは打って変わって静かで優しい、温かみのある楽曲である。歌詞も簡単で、文字数も少ない。その中に、彼はどんな想いや景色を描いたのだろう。

シンプルな言葉で示す心情の深さ


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はたらくと つかれるね
おなかへるし のどもかわく
ぼくはもう たべないよ
のまないよ そばにいてね
≪ひまわりさくまであとすこし 歌詞より抜粋≫
----------------

平仮名で羅列された言葉たち。老若男女の心に届くシンプルなメッセージは、柔らかくノスタルジックな印象を与える。

生きていくためには、働かなくてはならない。そのためには何かを食べ、何かを飲まなければ動くことが出来ない。

しかし、彼はもういらないのだという。その代わり、ただ傍にいてほしいと願っている。

それほどまでに寄り添っていたいほど愛しているのだろうか。それとも、もう食べることも飲むこともできなくなってしまっているのだろうか。

分かりやすく簡単な言葉であるが故に、つい深読みしてしまう。だが、そうしてそのままさらけ出せるほど、親密で大切な相手なのだろう。

語り口とは裏腹に、彼の想いの深さが感じ取れる歌詞である。

くらべるな、くらべるな


----------------
きみのえは へたくそだ
ぼくのえは じょうずだよ
くらべるな くらべるな
くらべるな くらべるな
くらべるな くらべるな
≪ひまわりさくまであとすこし 歌詞より抜粋≫
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突然、絵の上手さでマウントを取られた。そして繰り返される「くらべるな」というキーワード。

人間、生きているとつい誰かと比べてしまう。誰とも比較せずに、もしくはされずに生きてきたという人はなかなかいないのではないか。

だが、ここでは決して絵の上手さを比較したり、自慢したりしているわけではない。

僕は絵が上手い。そして君は絵が下手。これは揺るがない事実なのだ。

その代わり僕は、運動が苦手なのかもしれない。代わりに君は、楽器を弾くのが得意かもしれない。

誰しも得意なこと、不得意なことがあるのは、当たり前だ。

大切なのは、その違いを事実として受け入れること。

その上で、自分より優秀に見えてしまう他人を妬んだり、自己嫌悪に陥ってひねくれたりしないことだ。

言い古されてはいるが、なかなか出来ない難しいことだ。それを改めて我々に伝えてくれているのだろう。

この歌詞が表す世界とは


さて、そろそろ真髄を探ろう。この楽曲の歌詞は一体どんな意味を持つのか。

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なにがみえる? うみがみえる
なにがかおる? やまがかおる
なにがふれる? きみがふれる
あとすこし あとすこし
≪ひまわりさくまであとすこし 歌詞より抜粋≫
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あなたは、この歌詞から何が見えただろうか。何を感じ取っただろうか。

個人的な感想であるが、私は何故だか数年前に亡くなった父のことを思い出した。

ちょうど桜のきれいな頃のことだったので、“もう少しで一緒にひまわりも見られたのになぁ”と思ったのだ。

では、竹原ピストル本人は何を描いたのか。実は、10年以上前の彼のブログにこの歌詞の全文が掲載されている。
 
▷ひまわりさくまであとすこし - 竹原ピストルのブログ 流れ弾通信

バスに揺られていたら、ふと浮かんできたポエムなのだという。

今回、このコラムを書かせていただくにあたってリサーチをしている最中にこの記事を見つけ、鳥肌が立った。

彼はその日描いた自身の想いを、こんなにも長い間大切にしまっていたのだ。

「ぼーっとしていた」という竹原。具体的に何を意味しているのかは明記されていない。しかし、おそらくそれが答えではないだろうか。

ぼんやりしているときに考えること。例えば、楽しかった思い出。

やり直したいくらい辛い出来事。もう二度と会えない人。また会えたら良いなと思う人。これからの出会い。遠くに住む家族、友人。一番そばにいてくれる人。守りたい人。

人は常にたくさんの人に囲まれ、生きている。そしてそれは今までもそうであったし、これからもそうだ。

竹原がぼーっと思い浮かべていたのは、きっと彼の心にいるそんな人達のことである。


----------------
ひまわりさくまであとすこし
ひまわりさくまであとすこし
≪ひまわりさくまであとすこし 歌詞より抜粋≫
----------------

たくさんの人のことを思い描かれた楽曲。だからこそ、聴き手によってその歌詞は姿を少しづつ変える。 

「あとすこし」は「あと1日」かもしれないし、「あと数ヶ月」かもしれない。思い描く人は、やっともうすぐ会える人かもしれないし、もう決して会うことの出来ない人なのかもしれない。

その人との思い出は、とても楽しく幸せな記憶だったかもしれないし、辛く悲しいものかもしれない。

ふわふわとした優しい歌詞だからこそ、たくさんの受け止め方がある。

つまり、具体的に何かを訴えかける歌詞ではない。あの日ぼーっとしていた竹原のように、自分の心の中にいる人々のことを考えさせてくれるための歌詞なのではないだろうか。

歌詞を読んで、あなたの心にも広がる情景があるだろう。

あなたはそこに誰を思い浮かべるだろうか。

その人のことを想いながら、是非ゆっくりとこの曲に耳を傾けていただきたい。

TEXT 島田たま子

俳優としての側面も持つ竹原ピストル(本名:竹原和生、1976年生まれ)は、千葉市出身のフォークシンガー兼ギタリストである。1999年、大学在籍時の友人とフォークロックバンド「野狐禅(ヤコゼン)」を結成し、本格的に音楽活動を開始。その後、2003年にメジャーデビュー(オフィスオーガスタ所属···

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竹原ピストル 最新情報

リリース情報


●2019年9月4日(水)Release
「It’s My Life」

★CD
価格:3.000円(税別)
品番:VICL-65248
★LP
価格:4.200円(税別)
品番:VIJL-60208

圧倒的な歌と言葉の力で、頑張る人の背中をそっと押す、シンガーソングライター“竹原ピストル”。CM・アニメ・映画、そしてドラマと多くのタイアップ曲を収録した1年半振りとなる待望のニューアルバムの完成!

【収録曲】※両形態共通
1.おーい!おーい!! 
※映画「泣くな赤鬼」主題歌

2.あ。っという間はあるさ 
※住友生命Vitality CMソング

3.ON THE ROAD 
※テレビ東京ドラマ24『Iターン』

4.It’s my life

5.狼煙(ver.2)

6.藍色のハンカチ

7.隠岐手紙 
※日本テレビ AnichU「中間管理録トネガワ」エンディングテーマ

8.奥底の歌

9.Gimme the mic !!

10.ひまわりさくまであとすこし 
※ACジャパン全国キャンペーン「オモイデはニッポンの人」CMソング

11.ハッピーエンド

▷配信はこちら

竹原ピストル Profile

1976年、千葉県生まれ。

大学生時代の1995年、ボクシング部主将を務め全日本選手権に二度出場。1999年、野狐禅(ヤコゼン)を結成し音楽活動を本格化。際立った音楽性が高く評価され、2003年にメジャーデビュー。

その後、6枚のシングルと4枚のアルバムを発表。2009年4月に野狐禅を解散し、一人きりでの表現活動を開始。シングル1枚、ミニアルバム1枚、アルバム4枚の作品を発表、毎年約250本のペースでライブも並行するなど精力的に活動を行う。

2014年、デビュー時のマネージメントオフィスであるオフィスオーガスタに再び所属、ATSUGUA RECORDSより発表された『俺のアディダス?人としての志?』が大きな話題を呼ぶ。

そして10月22日に、ビクター/スピードスターレコーズよりニューアルバム『BEST BOUT』を発表、「全都道府県弾き語りツアー”BEST BOUT”」(全56公演)と「竹原ピストル(ズ)ワンマンショー “BEST BOUT”」(バンドツアー全9公演)を開催。

2015年、全国のライブハウスを行脚する傍ら、住友生命「1UP(ワンアップ)」CMソングとして話題になっていた『よー、そこの若いの』を含むニューアルバム『youth』をリリース、2016年よりアルバムを引っさげた114本に及ぶ全国弾き語りツアー「youth」、12月に東京・大阪で実施したバンドツアーLIVE 「BEST BOUT + youth」を大盛況のうちに終了した。

2017年4月5日、待望のニューアルバム『PEACE OUT』のリリースしオリコンウィークリー5位にチャートイン。7月、大型音楽番組「THE MUSIC DAY」「音楽の日」に出演し『Amazing Grace』を披露、大反響を呼ぶ。収録音源『Amazing Grace ep』を配信リリースする。各地チケットソールドアウトが続いた、全国弾き語りツアーを終え、大晦日には紅白歌合戦にも初出場した。

2018年4月4日にニューアルバム『GOOD LUCK TRACK』のリリース、6月から全国弾き語りツアーの開催も発表された。

音楽活動に加え、役者としての評価も高く、これまでに熊切和嘉監督作品「青春☆金属バット」(2006年公開/主演)、「フリージア」(2006年公開)、「海炭市叙景」(2010年公開)、松本人志監督作品「さや侍」(2011年公開)への出演実績を持つほか、2016年秋に公開された西川美和監督の最新作「永い言い訳」での好演が評価され、キネマ旬報 助演男優賞、日本アカデミー賞 優秀助演男優賞を受賞。サントリーコーヒー「BOSS」TV-CMにも出演した。

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