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【インタビュー】奥華子、自分でも作って良かったと思えるベスト盤

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デビューから15年、これまで劇場版アニメ「時をかける少女」の主題歌「ガーネット」や挿入歌「変わらないもの」などの代表作をリリースしてきた奥華子がベストアルバムをリリース。 15年の歴史が詰まった今作に込めた想いや制作にまつわるお話を伺いました。

公開日:2019年11月14日 更新日:2019年12月5日

Interview

伊藤亜希


この記事の目次
  1. ・花、空、月の3テーマ
  2. ・彼女の中の「花」、「空」、「月」
  3. ・夕陽を撮ってた中学時代
  4. ・我がままに作った 
  5. ・新曲『はなびら』
  6. ・感情の先に在るもの
  7. ・奥華子 最新情報
  8. ・リリース情報
  9. ・ライブ情報
  10. ・奥華子 Profile

花、空、月の3テーマ


──3枚組となった『奥華子 ALL TIME BEST』。選曲もご自身で行われたということで。ひとことでいうと、どんなベスト盤になったと思いますか?

奥華子:今回のベストは、正直に言うと……自己満足に近い形のベストでいいなという思いもあったんですね。だから、選曲もすべて自分でやりました。最初は1枚のベストにって考えてたんですけど、選んでいたら1枚にまったく収まり切らなくて。それでも44曲まで絞って、さらにテーマに沿って3枚にわけました。その分け方が、すごく自分らしいなと思えたし、満足出来るものになったなと思います。


──3枚のディスクそれぞれに「花」「空」「月」というテーマがありますよね。このアイデアはどこから?

奥華子:例えば、具体的にわかりやすいところでいくと、失恋ソングディスク、ハッピーディスク、人生ソングディスクとか……っていう風にもわけることが出来るかなと思ったんです。でもそうすると、1枚の中で同じテイストの曲が続てしまい同じ印象に聴こえてしまって、1曲1曲がもったいないなと思ったんです。それで、歌詞のテーマじゃなくて、何か違うテーマでわけることができないかなと考えた時に、出て来たのが「花」「空」「月」だった。これは、完全に自分の中のイメージなんですけど、「花」は儚いからこそ愛おしいものの象徴だな、と。そうすれば失恋ソングでも当てはまるし、歌詞の中に「花」があるのも当てはまる、いろんなパターンが当てはまるなと思ったんです。


──「空」についてはどうでしょう?

奥華子:「空」はいつでもそこにいてくれるもの……というテーマ。何となく空っぽいなって曲もあるし、「この曲は、いつでもそばにいてくれるものに当てはまるな」って思うような曲もあったり。ここは、今回のベスト盤でわかったっていう。楽曲に対して、こういう新発見も結構あったんですよね。だから、すごく新鮮な気持ちもあって。新たな3枚のアルバムが出来た感じも強いです。


──「月」のテーマは、闇があるからこそ見えるもの。まさに奥さんが作る楽曲の肝になっている、すべての曲に当てはまってくるテーマだと思いました。

奥華子:本当に、すべての曲が「月」でもあると思うんです(笑)。だからそういう匂いがより強いものを集約しました。選ぶのがすごい難しかったですね。「月」ディスクが、1番、選曲が混雑しました(笑)。最初は「月」ディスクに入れたい曲の歌詞を中心にして選んでたんです。でもアレンジとかサウンドとかも含めて、耳心地を大事にしました。ずっと同じようなアレンジが続くと、曲同士がぶつかっちゃうので、そうならないように意識しました。スマホに入れてウォーキングしながら、ずっと聴いて、「あ、この曲の後はこういう曲が欲しいな」とか考えながら、曲順と収録曲を決めていきました。


彼女の中の「花」、「空」、「月」


──「花」と「空」と「月」っていう言葉について、もう少し伺っていきます。なぜ「花」と「空」と「月」が出て来たのですか?

奥華子:今回、新曲で『はなびら』という曲があって、その中に「儚き愛しい日々」って歌詞があるんですね。儚くて愛おしいものの象徴として「はなびら」が一番初めに思い浮かんだんです。
この『はなびら』って曲が無ければ、「花」「空」「月」という発想は出てこなかったです。で、改めて見ると、今まで自分が作ってきた曲の中でも「花」ってつく曲が多くて。デビュー曲も『やさしい花』だったし。『ガラスの花』『明日咲く花』『キミの花』とかいっぱいあるんですよね。


──花は枯れる。そこに、永遠じゃないという意味合いでの儚さというか。時間のうつろいを感じますよね。

奥華子:そうですよね。人生もそうじゃないですか。うつろい、ずっと変わっていく。変わらないことなんてないと思うから。


──「空」はどうですか?

奥華子:恋愛でも、それ以外でも、別れの歌に「空」って出てくることが多くて。「空」ってどこにいっても無くならないじゃないですか。いつも見られる、いつもそこに在るもの。それは心の中にいつもいてくれる人とか、離れていても自分を支えてくれる人に通ずるな、と。大切な人って「空」と一緒だなと思ったんです。


夕陽を撮ってた中学時代


──普段、空を見上げることはあります?

奥華子:最近は、減っちゃったんですけど。昔、中学生くらいの時に、インスタントカメラで空をよく撮ってたんですよ。学校から帰って来て、家から夕陽を撮ってたなと。それが毎日、すごく楽しみだった。


──自分の部屋の窓から撮ってたんですか?

:そうなんです。ちょうど家が高台にあって、よく空が見えたんです。で、いつも空が違うんです。『今日の空すごいぞ』とか思って、学校から走って帰って撮ってました。空がすごく好きだったなぁって、今、話してて、思い出しました(笑)。すごい夕日になりそうな、。そういう日は、ダッシュで帰ってました。


──素敵なエピソードですね。

奥華子:ただ好きで撮ってただけだったんですけどね(笑)。自分の代表曲のひとつに『ガーネット』という曲があるんですけど、この曲は、監督から『青空をイメージして作ってください。映画を観終わった時に青空を見上げたくなるような曲をお願いします』という言葉を頂いて出来た曲なんです。それまで6曲ほど作って、なかなかOKにならなかったんですけど、「青空」ってキーワードをもらったお陰で出来ました。この『ガーネット』に限らず、それだけ自分の中で「空」っていうのは、大切なキーワードになってる気がしますね。空って、自分の心の在り方によって、その時々で見え方が変わると思うんです。自分が淀んでいる時って、どんな青空を見ても曇ってる。でも自分の気持ちによって、本当に涙が出てくるくらい綺麗な空になったりする。空って自分の心を映すものなんだと思いますね。




──日常にある些細なことに、すごくいろいろ感じてて。しかもそれを覚えてるっていうのは、日常を大切にしている証だと思います。

奥華子:え、そんなことないですよ(一同笑)。


──あ、自分ではあんまり、そう感じない?(笑)

奥華子:どうだろ(笑)。うーん……どうかな(一同笑)

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奥華子(オク・ハナコ)は、千葉県船橋市出身の女性シンガーソングライター。ポニーキャニオン所属。叙情的なメロディや歌詞から、老若男女問わず、幅広い世代から高い人気を集めている。大学時代からライブハウスなどで活動していたが、デビューのきっかけとなったのは2004年。「目の前の人の足を···

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