結婚をテーマにしたラブソング
夢に向かって進んでいくまっすぐな気持ちや、生きていくとは何かを語りかける曲、時には世間への皮肉なども歌うことの多いUVERworldだが、『君の好きなうた』『恋いしくて』などラブソングでも定評ある楽曲が多い。
『THE OVER』もそんな楽曲の1つだ。「困難を乗り越え、最後までともに進んでいこう」という、結婚をテーマにしたラブソングとなっている。
THE OVER
----------------
最後まで 嘘ついてまで 一人になろうとするんだね
何もかも嫌になってしまう程 自分の事を知りすぎているから
いつからか僕はもう 逃げようとしてた
≪THE OVER 歌詞より抜粋≫
----------------
自分に自信がなく、人を信じることにも臆病で、友達も少なくて、いつも孤独を感じていた僕。
----------------
一番幸せ願って 一番哀しませてそうで
自分に自信が無かった できるだけ一人で生きて来た
でも君だけが離せない なぜ君だけが離せない
一人じゃないと 理解してしまった感情を
≪THE OVER 歌詞より抜粋≫
----------------
大切な彼女の存在に気づき、少しづつ彼の心の中に変化が訪れる。
どうしようもなくダメな人間だけど、それでも彼女のことが好きで仕方なくて、だけど自分には彼女を幸せにできる自信がなくて、もどかしい想いが募る。
----------------
ああ 好きだよ 君も僕を選ぶなら もう離そうとしないよ
≪THE OVER 歌詞より抜粋≫
----------------
彼女のおかげで僕の心は救われた。もしこの先も君が一緒にいてくれるなら、何もかも乗り越えていける気がする。
だから、今度は僕が最後まで君を支えていくよ。
そんな誓いが最後には込められている。
----------------
年をとり日が経って 言葉さえ失って
二人過ごした日々を君が忘れてしまった時も
変わらず手を握りしめ 変わって行く君を支えて
最後まで心で対話して 守り優しさを与えていくよ
いつまでも君を想うだろう 最後まで想い抜くだろう
一人じゃないと感じさせてみせるよ
≪THE OVER 歌詞より抜粋≫
----------------
恋人の存在によって彼の中の心境が大きく変わっていく様子、そして彼女に対する決意を、この歌詞はストレートに描いている。
ある夫婦の愛が溢れるMV
▲THE OVER / UVERworld
この曲のMVもまた大きな見所だ。MVでは中央のステージでメンバーが歌い、それを幼少期から老夫婦になるまでのひと組のカップルが登場し、ステージを見守る。
大サビクライマックスでMVに老夫婦が登場。車椅子の妻に話しかける夫。MVの終わりには車椅子には妻の代わりに花束が。
がしかし、再び妻を乗せて車椅子を押す夫が映し出され、この夫婦はおそらく最後のその時まで愛し合っていたのだろうとわかる。MVと合わせてみるときっと涙なしではいられないだろう。
UVERworldの曲の数々はおそらく彼ら(主にTAKUYA∞)が体験した過去を元に歌詞が作られているのだろう。そのためか、妙に説得力を感じてしまう。
この楽曲はTAKUYA∞が恋人に向けて歌った最上級の愛の言葉を歌にした楽曲なのだ。
女性ならこんな熱いプロポーズをもらえたら、本当に嬉しいと思う。涙を流してプロポーズを受け取るだろう。
大切な人がいる、結婚を考えてる、もしくは間近の人、愛とはなにかを忘れかけてしまっている人、そんな人たちの心にぐっとくる曲だ。
TEXT:海音