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苦い恋をした人に聴いてほしいback numberの「ヒロイン」

2004年に群馬県で結成されて以来、多くのヒット曲を生み出してきたスリーピースバンド、back number。そんなback numberの中でも特に切ない歌詞が光る『ヒロイン』に焦点を当てた。

冬の定番ソング


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君の毎日に僕は似合わないかな
白い空から雪が落ちた
別に良いさと吐き出したため息が
少し残って寂しそうに消えた
≪ヒロイン 歌詞より抜粋≫
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こんな切ない歌詞から始まるのは『ヒロイン』だ。

『ヒロイン』はオリコンランキングで6位を獲得し、YouTubeでの再生回数を2100万回を突破するなど(2019年現在)back numberの中でも定番曲といえるだろう。

自分なんて好きな相手に釣り合わないとでも言うように、雪の中佇む「僕」の姿がありありと浮かんでくるような歌詞に共感する人も多いのではないだろうか。

今、恋愛ソングといえば?という問いかけに対し、back numberの名前を挙げる人は多いだろう。音楽性はもちろんのこと『高嶺の花子さん』や『花束』、『わたがし』など、恋愛にまつわる歌詞がリスナーの深い共感を集めている。

今回は、そんなback numberの代表曲のひとつである『ヒロイン』の歌詞をご紹介したい。

雪を見るたびに思い出す


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あぁいま隣で
雪が綺麗と笑うのは君がいい
でも寒いねって嬉しそうなのも
転びそうになって掴んだ手のその先で
ありがとうって楽しそうなのも
それも君がいい
≪ヒロイン 歌詞より抜粋≫
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美しいものや綺麗なものを目にしたとき、その景色を見せてあげたいと思うのが恋心というもの。寒々しい冬であっても、舞い落ちる雪を見れば「君」を思い出し、隣にいてくれればとついつい願ってしまう。

サビ部分であるこの箇所は、直前に「君の街にも降っているかな」というフレーズが入る。

つまり、それほど焦がれている「君」は、今は隣にはいないのだ。

冒頭の「君の毎日に僕は似合わないかな」というフレーズも、もういなくなってしまった「君」への後悔にも似た感情だったことが分かる。

自分にとっての「ヒロイン」


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思えばどんな映画を見たって
どんな小説や音楽だって
そのヒロインに重ねてしまうのは君だよ
行ってみたい遠い場所で見たい夜空も
≪ヒロイン 歌詞より抜粋≫
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ここで、タイトルである『ヒロイン』の意味が分かる。もしかしたら「君」は他人から見れば特別視されることのない、普通の人間かもしれない。

けれど「僕」にとってはどんな作品に登場するヒロインよりも輝いて見えるのだろう。


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君の街に白い雪が降った時
君は誰に会いたくなるんだろう
雪が綺麗だねって
誰に言いたくなるんだろう
≪ヒロイン 歌詞より抜粋≫
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終盤の歌詞で「君」は、今は遠く離れた場所にいることが示唆されている。「君の街」というフレーズには「僕」が入り込む余地が無いことが伺える。

「僕」にとってのヒロインは「君」だけど、「君」にとって「僕」はそんな存在ではない。失恋でも片思いでも、そんな経験をしたことがある人には痛いほど刺さる歌詞ではないだろうか。

寒さが深まる冬にこそ、ぜひ聴いてほしい一曲だ。

TEXT つちだ四郎

Vocal & Guitar : 清水依与吏(シミズイヨリ)  Bass : 小島和也(コジマカズヤ) Drums : 栗原寿(クリハラヒサシ) 2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。 幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。 デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待でき···

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