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透明な歌声が紡ぐ、深い世界観が話題に。バンド「ヨルシカ」の魅力とは

ボーカルの驚く程に澄んだ歌声と、深い世界観をもった楽曲を作る事で話題となった2人組バンド『ヨルシカ』。彼らは、一体どのようなバンドなのか。3曲のオススメ楽曲達と共に、バンド『ヨルシカ』の魅力に迫ります。

コンセプトを持って楽曲を作る。コンセプチュアルバンド『ヨルシカ』

▲【ヨルシカ】靴の花火【MV】

ヨルシカは2017年4月に結成された、コンセプチュアルバンドです。

コンセプチュアルとは「概念」といった意味をもつ言葉であり、つまりは「1つの概念、コンセプト」をもって楽曲を作るバンドであるということです。

メンバーはコンポーサーの『n-buna』とボーカルの『suis』の2人。

元々は個人で音楽活動をしていたn-bunaが、ボーカルのsuisを迎える形でバンドを結成しました。

他4人のサポートメンバーを加え、同年同月に初となるMV『靴の花火』をYouTube、ニコニコ動画にて公開。

そして6月にはその音源を収録した1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』を発売し、7月には新宿BLAZEにて発売記念ライブを行いました。

元から考察を呼ぶ叙述的で文学的な歌詞の楽曲を作ることに定評があったn-bunaでしたが、そこにボーカルsuisの透明感のある澄んだ歌声が加わることで、その世界観の深みが加速します。

2019年8月には、発売した2ndフルアルバム『エルマ』にてオリコンデイリーアルバムチャートやiTunesと言った音楽配信サイトのチャートにて1位を獲得し、一気にバンド界の前線へ躍り出るなど、2019年バンド界にて話題の2人組バンドです。



コンポーサー「n-buna」は2010年代生まれのボカロP


ヨルシカ結成のきっかけになった、コンポーサー『n-buna』。

実は彼の正体は、近年大人気ボカロPの『ナブナ(n-buna)』。

ボカロ界では珍しいバラードを主流としたボカロPでありながら、投稿楽曲は全て10万再生回数越えのボカロ曲殿堂入りの常連です。

ヨルシカ結成の5年前、2012年にボカロPデビュー。

『夏』をテーマにした楽曲の制作が多く、2013年2月に投稿した『透明エレジー』が、歌唱ボーカロイドであるGUMIの「泣いているかのような歌声」と相まって高い評価を受けて大ヒットし、一気にその名前をボカロ界へ広めました。

2015年7月にはメジャーデビューアルバム『花と水飴、最終電車』を発売し、その翌年2016年7月には続く2枚目の全国流通アルバム『月を歩いている』を発売。

初回限定特典にはn-bunaオリジナルの童話『花の咲いたカエル』も封入されるなど、n-bunaの作る楽曲の雰囲気をさらに深く味わえる1枚として発売されました。

今では、ニコニコ動画のボカロ楽曲のランキングでも必ず名前が連なるボカロPの1人ともなっているほどの、2010年代生まれの大人気ボカロPなのです。

ヨルシカのオススメソングをご紹介!


ここからはヨルシカのオススメの楽曲3曲をご紹介します。

多くのファンを魅了した楽曲と、その世界観をさらなる深みへと導いていく美しいMVを、ぜひその目と耳でじっくりと味わってみてください。

雲と幽霊

▲【ヨルシカ】雲と幽霊【MV】

ヨルシカの名前の由来にもなったとされる歌詞が含まれている、バラードソングです。

名前の由来となった歌詞は2番Bメロにある「夜しか眠れない」という歌詞だそうで、そのフレーズや語感をn-bunaさんが気に入りバンド名として使用することになったのだといいます。



「幽霊になった」という「僕」が主役の楽曲で、その目線を通して「君」という人物の姿を見に行く、という内容になっています。

CDのみでの公開楽曲でしたが、2018年にYouTube、ニコニコ動画でMVが公開され、音源のみで描かれていた世界観がアニメーションとなって表現されました。

楽曲には、通常の楽器演奏にくわえ、滴が落ちるような音や目覚まし時計のベルと思われる効果音も使用されており、ヨルシカの楽曲の中では少々風変わりな音の構成で作られた楽曲です。

ただ君に晴れ

▲【ヨルシカ】ただ君に晴れ【MV】

ヨルシカファンの中でもひときわ人気が高いとされているのが『ただ君に晴れ』です。

「夏」を強く思わせる歌詞なので、ボカロP『ナブナ(n-buna)』の頃からのファン達にはどこか懐かしさを感じる一曲です。



しかしそこにヨルシカとしてsuisの歌声が加われば、n-buna特有の苦しく切ない夏の歌ではなくなります。
多くのファンからは「綺麗」という評価がされており、また文学的な表現もとても多い楽曲であることから、多くの考察がよせられている楽曲の1つです。

初投稿の『靴の花火』以来、2度目となる実写制作されたMVも、世界観に見合った美麗な描写が行われており、楽曲ともにファンの評価が高いMVでもあります。

楽曲のみならず、MVにも大注目のヨルシカソングです。

だから僕は音楽を辞めた

▲【ヨルシカ】だから僕は音楽を辞めた【MV】

美しいピアノのメロディーが際立つ、ヨルシカのピアノ・ロックバラード楽曲。

音楽をする者が作り出したものにしては、あまりにも過激なタイトルがつけられたこちらの楽曲は、実はこれまでのヨルシカの楽曲の特徴を新しい段階に引き上げた楽曲でもあります。



これまでのヨルシカの楽曲は、一曲ごとにその世界観を変えて制作がされていましたが、こちらの楽曲はある壮大な物語の世界観を基に制作された楽曲になっているのです。

その物語というのが、こちらの楽曲が収録された、1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』。

このアルバムは「音楽を辞めることとなった青年 “エイミー” 」が、スウェーデンを旅しながら彼にとって音楽を始めるきっかけとなった人物 ”エルマ“ にむけて作った音楽」という1つの壮大な物語を基に制作された、コンセプトアルバムです。

初回限定版には、エイミーがエルマに送った手紙を再現した特典もついてきたりなど、「音楽に魅了された青年が音楽辞めるまで」というその物語をより深く感じ取れる仕様となっています。

YouTubeにて公開された美しいアニメーションのMVも、歌詞だけでは得られない青年エルマに対する考察を深める要素がたくさんつまった中身となっており、よりいっそう世界観の深みを広げるものとなっています。

ヨルシカというバンドが、歩み出した新しい音楽美の世界へ、どうぞ触れてみてください。

2019年12月、ツアー追加公演決定! CDも絶賛発売中!


ヨルシカは2019年12月11日に「東京・新木場スタジオコースト」で10月に開催したLiveTour『月光』の追加公演を行う事が決まっています。

さらに、ヨルシカの名前を代々的に世に広めるきっかけとなった2ndフルアルバム『エルマ』も絶賛発売中です。

実はこちらのアルバム、1stフルアルバム『だから僕は音楽をやめた』と対になっており、2枚で1つの物語を紡ぎ出したコンセプチュアルアルバムなのです。

ぜひ1stフルアルバム『だから僕は音楽をやめた』と共にお手に取ってみてはいかがでしょうか。
ヨルシカの考え深い叙述的な世界観を、より深く広く味わえること間違いなしです。


TEXT 勝哉エイミカ

<n-buna(ヨルシカ) profile> 2012年から活動を開始したサウンドクリエイター。 「透明エレジー」「ウミユリ海底譚」「夜明けと蛍」「メリュー」「アイラ」「白ゆき」と多数のミリオンヒット曲を投稿し、2015年「花と水飴、最終電車」、2016年「月を歩いてる」の2枚のボーカロイドオリジ···

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2021/11/16 21:53

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