「冬のソナタ」や「ヨン様」よりもずっと前から、静かに、そして確かに韓流ブームを牽引していた一人の女性歌手がいます。
当時まだ10代という若さで韓国人として初めて年末の紅白歌合戦に出場を果たした歌姫・BoAです。
公開日:2015年12月10日
「冬のソナタ」や「ヨン様」よりもずっと前から、静かに、そして確かに韓流ブームを牽引していた一人の女性歌手がいます。当時まだ10代という若さで韓国人として初めて年末の紅白歌合戦に出場を果たした歌姫・BoAです。
彼女が韓国や日本でデビューしたのはまだティーンエイジャーになりたての頃でしたが、その頃にはもう既に韓国語・英語・日本語の三ヵ国語を操り、日本でのファーストアルバムとほぼ同時に韓国で発売されたアルバムでは中国語での歌唱も披露した程のマルチリンガルでした。
当時、アジア諸国で最も注目されていた歌手は、間違いなく彼女だったでしょう。韓国人アーティストの中には「BoA姉さん」と慕う方もおり、彼女は日本と韓国との大きな架け橋になりました。
そんな彼女の魅力は、日本人以上に日本語の発音が美しいので、歌詞の持つ力を底上げしてしまう所ではないでしょうか。特にバラードを歌わせたらそれが顕著に浮かび上がってきます。
そんなBoAの珠玉のバラード「Every Heart-ミンナノキモチ-」の歌詞はコチラ
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めぐるめぐる時の中で
僕たちは生きて何かを知る
ときに笑い少し泣いて
今日もまた歩き続けて行く
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普通に読むだけでもとても良い歌詞なのに、BoAの歌声を通すとより心に沁みて来ます。14、5歳の女の子の持つ説得力を、彼女の歌声は軽く越えて来るのです。
この歌詞は、辛い事や悩みを小さく見せてくれる力があります。海や星空を眺めていると、自分の悩みがちっぽけなものに見えてくる感覚に、とても良く似た感覚を覚えるのです。長い時間をかけて歩いて行く人生の中で、泣くのは少しで良い。人生そのものを歩き続ける事が何よりも大切なんですから。
ところで、日本ではBoAは「Beat Of the Angel」の略だとされていましたが、実は彼女の本名なのだそうです。しかも、韓国でも珍しい名前らしいですよ。
新しい韓流の波も魅力的ですが、たまには韓流の原点に戻ってみるのは如何でしょうか?
TEXT:rie-tong