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【インタビュー】次なる線を見据えた特異点Lead、9枚目のアルバム登場。初恋を歌った曲も!? (1/3)

点と点を結ぶ難しさ、そして同時に、結んだ線で次への絵を描き出す楽しさを知っている――それが、Leadに初めて逢った印象だ。しかも、彼らの“楽しさ”の中には、いつでも観客や聴き手、ファンが一緒に存在している。 Lead、9枚目のアルバム『SINGULARITY』。じつにアグレッシブでダンサブルながら、ポップミュージックのど真ん中を行くハイクオリティーな作品に仕上がった。また彼らの初恋に対する思いも聞いた。

期待されてるのが嬉しい

──UtaTenの「公開が待ち遠しい歌詞ランキング」で、ニューアルバム『SINGULARITY』の収録曲が、1位~4位を独占しました。

鍵本輝:ありがたいことですよね、本当に。

谷内伸也:本当にありがとうございます。

古屋敬多:ありがとうございます!

鍵本輝:そんなに僕たちの曲を待っていてくれている、期待度があるんだってわかって、本当に嬉しいですね。

谷内伸也:『Milk Tea』のティザー映像を先に公開したのもあって、そこも大きく影響しているのかなって思いますけど、でも、ここまでの結果になるとは思わなかったですね。手間がかかるじゃないですか、投票するのって。


──アクションしなきゃいけないですからね。投票ってシステムは、すごく能動的な方法だから。

谷内伸也:そうなんですよね。だから気持ちだけじゃなく、実際にアクションを起こしてくれたのが、とても嬉しくて。

古屋敬多:ただ、1~4位独占には、本当にびっくりしました。早く、アルバムも聴いて欲しいなと思います。


──『Milk Tea』は、ロマンティックなバラードですね。

鍵本輝:Leadは、ダンスが軸にあるグループなので「踊れるバラードが欲しい」ってオファーをさせてもらったんです。そしたらこの曲が出来あがって来たんです。バラードとして届けるには、歌に集中して踊らないっていう方法もあるとは思うんですけど、やっぱり自分達は踊りたいっていう。そこはずっと譲れない部分なんです。

だから、つい身体がのってしまうような、揺らしてしまうような、踊れるバラードを探していましたね。なんでも踊れますよっていうのを提示していきたいって中に、バラードって選択肢があるって感じなんですけどね。



──踊りやすい曲、踊りにくい曲があるとしたら『Milk Tea』は、どっちに入る曲?

鍵本輝:踊りやすい曲だと思います。

谷内伸也:ベースラインがしっかりしていて、緩急もある。ラップのあたりでビートが半分になってトラップっぽくなったりしますしね。だからリズムもとりやすいし、変化もわかりやすい。照明とかの相性もいいのかな、と。可視化するのには、すごくいい曲だなと思います。

IMAXみたいな曲になっている

──収録曲の「Seasons」。こちらもミディアムバラードで、テンポは早くないけど、リズムが前に出てる曲ですよね。

谷内伸也:そうですね。Aメロとかはゆったりだけど、Bから4つ打ちになって急に疾走感が増していく感じ。僕の中では、風をあびているって情景が浮かぶ曲です。


──確かに。視覚以外の五感に訴えかける言葉もありますよね。「風」で触覚、「花」で視覚と嗅覚、とかね。

鍵本輝:そうですよね。IMAXみたいな曲になっていると思う。



──アルバム『SINGULARITY』の全体的な、歌詞のテーマでメインとなっているのが、ラブソングであること。そこも、ブラックミュージック然としてると思うし、そこにこのグループの信念を感じました。そこで伺いたいのが、皆さんが思うラブソングについて。ブラックミュージックそのままの解釈じゃないと思ったんですよ。言葉の使い方とか、もっというと、根本に流れている気持ちとかね。

谷内伸也:寄り添うっていうところかな、違いは。


──あぁ、なるほど。確かに、ブラックミュージックにはあまりないスタンスですね。

谷内伸也:あとは、聴き手がイメージできる余白があるところとか。だから聴き手の解釈が入れられる。聴き手が主人公になれると思うんです。そういう余白があって、寄り添うっていう形が、僕自身も好きですし、自分が書くとしたら、そこを大事にしたい。

ラブソングは魂を届けるもの


鍵本輝:僕は、ラブソングをひとつの作品だと思っています。ひとつのラブストーリーがあって、そこを届けたいと思うし、感じるものがあったら感じて欲しい。自分自身が、普段、音楽を聴いてる時の話になるんですけど、音楽が生活にすごく入り込んているものだと思うんですよね。ラブソングに限らず、音楽全般、そうだと思うんですけど。

普段から生活の中にあるものだと思っている。その生活にちょっと花を添えてくれるのも音楽だし、気分を変えてくれるのも音楽だと思う。もし“鍵本輝”ってストーリーがあるとしたら、そこに1個1個挿入歌として入って来るっていう感覚。


──あぁ、自分が主人公の映画のサウンドトラック的な。だから挿入歌。

鍵本輝:そうです。だからリスナーに対してもそういう風に感じて欲しいなと思いますね。自分の人生を、よりロマンティックに、ドラマティックにしてくれるのがラブソングなんじゃないかと思ってます。

古屋敬多:個人的にもラブソングは大好きですね。カラオケでも歌いますし。最近、あんまりこのメンバーで行ってないけど……。

鍵本輝:ライブ後に、よく行ってたね(笑)。

古屋敬多:そうそう。


──ライブだけではまだ歌い足りなかったってことでしょうか?

鍵本輝:そうですね(笑)。

古屋敬多:ライブの余韻をそのまま、カラオケに……みたいな(笑)。そんな時、僕が歌うのは、邦楽でもラブソング系が多かったですね。僕、Boyz II Menがすごく好きなんですけど、彼らの曲の中でも、特にスウィートな歌が好きで。初めてBoyz II Menを初めて聴いた時に、ものすごく感動したんですよ。

涙が出るくらい感動して……なんでだろうって考えて、それってたぶん、ソウル=魂で歌っているからなんじゃないかなってところに、行きついたんです。そこから、歌、特にラブソングなんかは、魂で歌うものなんだっていう風に、だいぶ意識が変わった。聴いてもらう以上は魂を揺さぶりたいし、感動を届けたいと思うんですよ。だから、ラブソング=魂を届けるものなのかな、と。


──ソウルって、ソウルならではの歌い方がありますよね。ソウルのこぶしとか、裏声でのアドリブとか。でもLeadさんはそうじゃない。

谷内伸也:やっぱりビートにのりながら歌うっていうのがLeadの基本にあって。そこは、ソウル然、ブラックミュージック然とした歌い方とは別物だって考えがあるんですね。

ポップミュージックって考えた時に、やっぱりビートが主体だな、と。だからそこはビートに忠実に歌うっていうスイッチが入るんです。ポップミュージックとして、わかりやすく、聴き手を考えて歌った方がいいのかなって思ってますね。こういう風に意識が変わったのは、だいたい10年くらい前なんですけど。

鍵本輝:すごいこねくり回したり、ライブでも(CDとは)歌い方を変えたり、洋楽然とした形にしたりとかを多くやっていた時期もあったんです。でも、聴き手にあまり響かなかったんですよね。

逆に(原曲と)変えないで欲しいって声があったくらいで。僕の中では、ひとつの壁にぶちあたったんです。ファルセットとかいろんなテクニックを駆使して歌うのも、自分の中ではすごく気持ちいい。でもそれを求めていない人もいるんだなとわかったんです。そこはバランスで使い分けないといけないんだなっていうのがわかって。そこからは、ポップミュージックとしてのバランスを大事に作品作りをしてきました。


──そのバランスのひとつが、ビートだったり?

谷内伸也:そうですね。だからわりと僕らは、子音をたててやるっていうのがサウンド面では強い気がしますね。だからラップでも韻をふむとか、全体的なフロウとかよりかはちゃんと刻むっていう方に意識が向いています。

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Leadは、谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなるダンスボーカルユニット。 大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内伸也・鍵本輝の3名が出会い、路上ライブを開始。 その後、事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋敬多が加わり、4名でLeadを結成する。 大阪のストリートパフォー···

この特集へのレビュー

女性

あいまいみい

2020/03/21 00:03

SINGULARITYはメンバー作詞が多かったのもあり、歌詞公開が楽しみでなりませんでした。実際に歌詞を見ながら聴いてみて、かっこいいだけじゃなくフレーズ一つ一つに気持ちが揺さぶられるなという印象を受けました。情熱=Leadという言葉通り、届けよう、超えようという気持ちが伝わってきてとても感動しました。この一枚で、生活のあらゆる場面で寄り添って、素敵な気分を作り出してくれるアルバムだなと思いますし、クリエイティブな部分でのいろいろなこだわりをインタビューで詳しく聞けて嬉しかったです。
この今の特異点から、またすぐ進化してしまいそうな勢いのあるLeadですが、だからこそ見逃してはいけない最高な作品だなとこの記事を読んで改めて思いました。

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