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【インタビュー】次なる線を見据えた特異点Lead、9枚目のアルバム登場。初恋を歌った曲も!? (2/3)


初恋って素敵だな

──では収録曲について伺います。輝さんが作詞・作曲した「Just Love You~青春白書~」について。

鍵本輝:単純に自分がバラードが好きで、作曲の際には、バラードを作っちゃうってクセがあるんですけど(笑)。この曲で何よりも大切にしたかったのは、歌詞のテーマですね。最近 “初恋って素敵だな”って思うことが結構あって。例えば映画で言うと「君の名は。」と、か。学生の頃の、好きだけど、どうしようもない気持ちってすごくいいなぁ、キラキラしている感じって素敵だなと思ったんです。

そういうのを歌詞にして曲に出来たら素敵だなと思い、書き進めていきましたね。ティーンエイジャーの時の恋ってなんか勢いもあるけど、でも恥ずかしさが先にきて思うように踏み込めなかったりとか。いろいろもどかしい自分、でも好きなのにみたいな……そういう気持ちを歌詞にしました。



──20代の頃だったら、初恋をテーマに歌詞を書こうと思ったりしましたかね?

鍵本輝:その頃だったら、もし“初恋”ってテーマを選んだとしても、言葉を選び過ぎてダメになっていたかもしれないですね。20代の僕の場合だと、下手なギミックを使い過ぎてたんじゃないかな、と。今、30代になって全部とっぱらって、曲の年齢に寄せた書き方が出来るようになったっていう感じで。


──曲の年齢っていうのは、初恋とした時の年齢?

鍵本輝:そうです。


自転車で2人乗りした思い出

──伸也さん、敬多さんに伺います。『Just Love You~青春白書~』の中で、自分の学生時代を思わせるワンフレーズを教えてください。

谷内伸也:歌詞もそうですけど、曲でまず情景が浮かびますね。あとはまぁ……初恋あるあるになりますけど、悪戯しちゃって素直になれず……っていう状況が描かれてるんですけど、そこは僕もあったなぁって。この歌詞、曲は聴いてても気持ちが若返りますね。


古屋敬多:2番のBメロに“夕暮れ”って言葉が出てくるんですね。僕、昔を思い出すと、なぜか夕方を思い出しちゃうんですよね。なんかこう……下校を思い出す。僕の地元は田んぼと山ばっかりで。通学路のそういう景色で、当時友達と自転車で2ケツしたのを思い出しますね。

──しかし、どうしてでしょうね。好きな子に意地悪しちゃう男の子。大人になってみてどう分析します?

谷内伸也:そのすべてを語っている歌詞が「もしバレたら茶化されるのに」って部分だと思うんですよね。茶化しがちだし、茶化されたことに対して傷つきがちだし。


──なるほど。照れからの行動でもある?

3人:あるでしょうね。


──年齢を重ねても、その照れは無くならないですよね? 好きな女性に対する男性の照れ。

谷内伸也:そうですね。

鍵本輝:なかなか積極的にはなれないですかね。

古屋敬多:あるでしょうね。

谷内伸也:素直になれたら大丈夫なんでしょうけど、そうなれないんですよね。

心理テスト?(笑)

──わかりました。シングルにもなった『Summer Vacation』の歌詞の中からひとこと拝借して、皆さんに伺います。“情熱”と聞いて、最初に思い浮かべるのは何ですか?

3人:おぉ~。

鍵本輝:心理テストですか?(笑)


──あははは(笑)。それっぽい質問でしたね。心理テストでないです。本来であれば“あなたが今、情熱を1番注いでいるものは何ですか?”とかいう質問を投げるんですけど、あえてもっと漠然とした質問にしました。皆さん、すごく自分をわかっていて分析力もあるので、そこに甘えました。すみません!

鍵本輝:いえいえ(笑)。パッと思いつくのは、無我夢中って言葉。あることに対して無我夢中になれる状態ですね。
僕だったら、クリエィティヴなことだったら、ずっとやってられる。ご飯を食べる時間があるんだったら、何かをずっと作っていたいなと思うし。



──そのクリエィティヴな中でも、1番夢中になれるものは?

鍵本輝:今は、映像編集ですね。音楽を作るのも好きですけど、音楽は頭を使わなくちゃいけないから。

谷内伸也:映像は感覚的にできるってことだ。

鍵本輝:そうそう。映像は、基本、そんなにルールないと思っているから。感覚的にやれるっていう意味では、ストレスフリーなんですよね。


──伸也さんいかがです?

谷内伸也:輝に近いんですけど、何かを犠牲に出来るものっていう感じ。これのためやったら、自分が欲しているものも犠牲にしてそこに夢中になれる。何かを犠牲にする覚悟だと思いますね。

次ページ : 情熱=Lead

Leadは、谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなるダンスボーカルユニット。 大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内伸也・鍵本輝の3名が出会い、路上ライブを開始。 その後、事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋敬多が加わり、4名でLeadを結成する。 大阪のストリートパフォー···

この特集へのレビュー

女性

あいまいみい

2020/03/21 00:03

SINGULARITYはメンバー作詞が多かったのもあり、歌詞公開が楽しみでなりませんでした。実際に歌詞を見ながら聴いてみて、かっこいいだけじゃなくフレーズ一つ一つに気持ちが揺さぶられるなという印象を受けました。情熱=Leadという言葉通り、届けよう、超えようという気持ちが伝わってきてとても感動しました。この一枚で、生活のあらゆる場面で寄り添って、素敵な気分を作り出してくれるアルバムだなと思いますし、クリエイティブな部分でのいろいろなこだわりをインタビューで詳しく聞けて嬉しかったです。
この今の特異点から、またすぐ進化してしまいそうな勢いのあるLeadですが、だからこそ見逃してはいけない最高な作品だなとこの記事を読んで改めて思いました。

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