バケモノの異名を持つAge Factoryとは?
Age Factoryは全員奈良県出身で、ギターボーカルの清水エイスケと、ベースの西口直人、ドラムの増子央人で構成された3ピースバンドです。
ライブ、ツアーなどを中心に精力的に活動しています。
奈良県のバケモノという異名を持つほどの存在感を放つ彼らは、どのようなバンドなのでしょうか?Age Factoryを知る上で外せない情報をまとめました。
Age Factory結成まで
バンド結成のきっかけはギターボーカルの清水が高校1年生の時に、クラスメイトとバンドを組んだことだそうです。
結成当初は、現メンバーは清水以外いませんでした。
それからメンバーが入れ替わり、2011年11月に中学生時代から面識があったベースの西口が加入しています。
その頃から西口の演奏技術は周囲でもトップクラスだったようです。
それから当時ドラムを担当していた吉村舞が脱退し、2014年2月に現ドラムの増子央人が加入して今のメンバーが揃いました。
Age Factoryというバンド名の由来は?
「Age Factory」というバンド名は、清水がギターを弾きながら読んでいた人気漫画「ONE PIECE」に出てきた「AGE」という単語がかっこよいという理由から考えられているようです。その時握っていた「ジャムズファクトリー」のピックから「ファクトリー」を取って、2つを組み合わせ「Age Factory」となりました。
結成当初、バンド名には特に深い理由はなかったのですが、後付けながら「時代を創る」の意味を持つそうです。
結果的に、彼らが掲げている「戦う人間のために音楽を」のメッセージに合致しました。
当時の本音を清水は「本当はAGEだけでよいとも思った」と後々語っていますが、西口と増子はこれに対して「検索しても見つかりづらい」「アゲと呼ばれる」と話しています。
他のバンドにはない魅力を持つ
彼らのサウンドは最近のバンドには無いくらいに非常に乾いた音質で、オルタナティブ・ミュージックが大流行した世代には懐かしく、若い世代にとっては非常に新しく感じるような曲調が印象的です。
しかし本人たちは「オルタナ」と呼ばれることにピンと来ていないようで、どちらかというと衝動・浮遊・加速の意味を持つ「ハードコア」だと自ら語っています。
さらに作詞作曲を担当している清水が、ギターのコードを知らないこともAge Factoryが他のバンドにはない魅力を持っている理由のひとつと言えるかもしれません。
清水は独学でギターを習得しており、感覚で楽曲を制作しています。
彼らのサウンドがストレートでありながら、コピーするのが難しいトリッキーさを持っているのはそのためだと思われます。
独創的な表現の歌詞にも定評があり、Age Factoryというバンドにおいて、清水が持っているアーティストとしての才能は絶対的なもののようです。
Age Factoryの楽曲でおすすめの曲3選
Age Factoryの一番の魅力はやはりサウンドです。
どの曲も生々しさを感じるものばかりで、彼らがライブに重きを置いているのも頷けます。
Age Factoryはどの楽曲もとても魅力的なのですが、その中でも厳選した3曲を紹介します。
「WORLD IS MINE」
2018年5月9日に配信限定シングルとしてリリースされ、2018年10月10日に発売された2ndフルアルバム『GOLD』の3曲目に収録されているのが『WORLD IS MINE』です。
作詞作曲ともに清水エイスケが担当しています。
3分以内の短い楽曲で、音源のサウンドを聴くだけで彼らの激しいパフォーマンスが見えような狂気と躍動感を感じる1曲です。
MVはシンプルながら、深い意味を感じる不思議な仕上がりになっており「世界は自分を中心に周っている」という考え方についてのメッセージが込められているようにも思えます。
「ロードショー」
2014年12月3日にリリースされた、デビューミニアルバム『手を振る』の2曲目に収録されているのが『ロードショー』です。
静と動が絡み合い、清水が書いた歌詞がとても効果的且つ印象的に聴こえるエモーショナルな楽曲になっています。
ライブでも人気の1曲のようで、演奏するたびにファンに感動を与えているようです。
MVはライブの臨場感を感じられるように、Age Factoryの実際のライブ映像になっています。
照明もサウンドの世界観そのもので、昼~夕方の日差しに似た温かさを思わせる明かりに「静」を感じさせるような緑が印象的です。
「nothing anymore」
2019年9月13日に配信限定シングルとしてリリースされたのが『nothing anymore』です。
ガサついた清水の、泣き声・泣き叫ぶような声を思わせる歌唱が心に沁みる極上のバラードです。
調子はずれに切なく歌う声に、音程の概念を覆されたファンも多いのではないでしょうか?
轟音バンドながら沁みるサウンドも生み出せる、Age Factoryの真骨頂ともいえる1曲です。
MVは海辺の町にある、ビジネスホテルのようなシーンからはじまります。
邦画のような色合いの映像で、愛し合う男女のストーリーが描かれているようです。
Age Factoryのこれからに更に注目!
奈良のバケモノであるAge Factoryは、ただの激しいバンドではないようです。
彼らほど人間臭くて生々しく、多様な表情を見せるサウンドを持つバンドは今までになかったのではないでしょうか?
若手バンドとは思えない才能を持つAge Factory。
今後、更なる大きな活躍が期待できます。これからの彼らの活動や、彼らが生み出す楽曲に注目です。
TEXT Imahashimiwa
“現代若手ロックシーンのバケモノ”と称されるVo/Gt清水エイスケ、Ba西口直人、Dr増子央人からなる古都奈良発のロックバンド。 「戦う人間のために音楽を」というメッセージを掲げ、感情を露わにした破壊的・攻撃的楽曲から誰しもに当てはまる情緒を巧みに表現した楽曲までを武器として全国で話題···