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【インタビュー】七海ひろき、初のフルアルバムは、王族の血を引く双子の王子? (1/2)

七海ひろきがフルアルバム『KINGDOM』をリリースする。全曲の作詞を本人が手掛けた本作は「ロミオとジュリエットをイメージして書いた」という「花に嵐」で幕を上げる。作品全体にも、日本の季節を紡ぐようなストーリー性がある。それぞれの物語(=楽曲)の中に登場する人物も、双子の王子から、アザラシまでと、じつに多彩だ。そして「皆さん」と一緒に、最後に辿りつくのが『KINGDOM』という王国である。  インタビュー中、七海は何度も「皆さん」という言葉を口にした。七海ひろきの王国の中には、どんな時でもいつも「皆さん」がいる。さあ、一緒に舵をとろう。七つの大海を味方につけた「皆さん」は、きっと誰よりも強く輝く。

七海が作詞した全11曲


──まずは、フルアルバム『KINGDOM』が完成した今の気持ちをお願いします。

七海ひろき:全11曲、自分で作詞をして、すごく内容の濃い1枚になりました。だから、出来あがった時にはすごく達成感を感じました。今は、早く皆さんの元にお届けして、聴いて楽しんでもらいたいなって気持ちでいっぱいですね。


──アルバムタイトルの由来を教えてください。

七海ひろき:『KINGDOM』は、直訳すると王国。いつも応援してくれる皆さん、そして新しく七海ひろきを知ってくれた皆さんと一緒に、素敵な王国を目指していこう、と。それから、私自身がいろんなことに挑戦して、もっと人間として大きくなりたい、七海ひろきとしても成長したいという意味をこめて、このタイトルにしました。

王国というのは1人で作れるものじゃなくて、皆さんがいるから出来るものだと思うから。だからこのアルバムを聴いて、ひとつのチームというか、仲間の1人なんだっていうような……そういう気持ちになって貰えたら、嬉しいですね。


──歌詞も含め、作品全体を聴いて“冒険心”という言葉が浮かんだんです。七海さんは、ご自身で冒険心を持っていると思います?

七海ひろき:冒険心とか、少年のような心は持っていたいなと思っています。それが、書いていく中で素直に出て来た曲もあります。例えば『Trust』とか『君の未来日記』は、応援ソングでもあり、一緒に漕ぎ出して行こうっていう思いが込められています。


──歌詞はどのようにして、書いていったんですか?具体的に教えてください。

七海ひろき:「こういうテーマで曲を作って欲しい」とお願いして、出来た曲に歌詞をつけていきました。1曲、1曲、それぞれテーマがあり、自分の中の伝えたい想いや、ストーリーだったりします。


アザラシ歴は結構長い

──収録曲から何曲かピックアップして、お話しを伺いたいです。まずは「QQ」。これはどんなテーマでした?

七海ひろき:私、アザラシが好きなんですよ。


──はい、アザラシ。ほぅ!

七海ひろき:白いモフモフしたアザラシが好きで。


──あぁ、子供の頃のアザラシですね。モフモフですね。表情もたまらないですね。

七海ひろき:ですよね!自分が好きだから、それを曲にしたいと思ったんですよ。アザラシのイメージのようなほのぼのとした曲を作りたいとお伝えして、作ってもらいました。歌詞は、私の中では『KINGDOM』にちなんで、アザラシの国の王子さま「アザラシくん」が歌っているってイメージで書きました。



──あえて平仮名を使っている部分もあって、すごく印象的な歌詞でした。

七海ひろき:まだ大人になっていないアザラシが冒険に出るという感じにしたかったので、あえて平仮名にしました。


──アザラシ歴は長いんですか?

七海ひろき:ははは(笑)。元々は「少年アシベ」という漫画が好きで。主人公のアシベくんが持ってたゴマちゃんが好きだったんです。そこから始まっているので、アザラシ歴で言うと、結構長いですね(笑)


──歴史を積み重ねてますね(笑)。そういう風に、ずっと好きだったものが曲になった。その感想は?

七海ひろき:すごく嬉しいです。あと、アザラシをイメージした曲を作りたいと言った時に、即答で作りましょうと言ってくれた、チーム七海のスタッフの皆さんに本当に感謝してます。


──次は「Special summer」。レゲトンのリズムが特徴で、ライブでも盛り上がりそうなパーティーチューン。この特有のリズムは、歌ってみてどうでした?

七海ひろき:今まで歌っていた曲とは、ノリが違うので、どういう風に歌おうか考えました。歌を聴かせるというより、リズムや曲調を大切にしました。元気に夏を楽しむような。

元々、この曲はライブをイメージして作った曲なんですよ。皆でタオルを回して楽しめるような曲があったら良いなと思い作りました。


──歌詞はどんな風に?

七海ひろき:曲を太陽がキラキラして楽しくなるような夏ソングというテーマでお願いしたので、ひたすら夏の言葉を入れて書いていきました。ギラギラとか、キラキラとか、そういう……擬音で表現した方が、皆さんの耳にも残って、より楽しめるかな、と。この曲の中にある「ハレルヤ晴れ 晴れハレルヤ」ってフレーズが、私自身、すごく気に入っていて。

夏って、やっぱりカラッと晴れてると夏って感じがすると思うんです。元気になるし、どこかに行こうって気持ちにもなれるなと思って。そういう雰囲気を入れたいなと思ってた時、「ハレルヤ晴れ 晴れハレルヤ」って言葉が出て来て、ばっちりはまった時は、すごく嬉しかったです。



──「Special summer」というタイトルにちなんで、ちょっと切り口の違う質問を。1週間夏休みがあったら、どんな風に過ごします?

七海ひろき:夏休み! そうですね……本当は、私、夏はあんまり得意じゃないんですよね(一同笑)。でも、1週間休みがあったら、やっぱり夏を満喫したいなと思いますね。私、ハワイに行ったことないんです。日本の海でもいいけど、せっかくだからハワイに行ってみて、海で泳いだりしたら楽しそうだな、と。


物語の中の主人公


──ありがとうございました。アルバムのお話しに戻りますね。「Rainy Day」について。冒頭に、電話越しで話している台詞が入っていますが、このアイデアはどこから?

七海ひろき:「Rainy Day」がある程度出来上がった時、物語性が強い曲だなと思いました。それで、最初に台詞を入れた方が、聴いている皆さんが曲の世界観に入りやすいかなと思って、それで頭に台詞を入れました。


──台詞もご自分で決めて?

七海ひろき:そうですね。あまり作り過ぎずに……台詞を言ってますみたいにならないように、自然に電話をしてる感じにしたいという気持ちあって、そこは気を付けて録りましたね。『Rainy Day』もそうですけど、他に『もう一度…』とかは、七海ひろきがこうだ……っていうよりも、ある物語があって、その主人公だったら、こういう風になるんじゃないかなって、いろいろ想像しながら作った曲です。だから台詞も『Rainy Day』の主人公だったら、こういう感じかなとイメージしました。


──自分とは違う人格をイメージしたということ?

七海ひろき:そうですね。私から産まれているものなので、どこかしら要素は出てると思う。でも、自分とは違う世界観や想いを考えたり、表現したいというのは前回のミニアルバム『GALAXY』からありました。



──それは、歌詞をつける前に曲を聴いた時に、自分とは別の主人公像が浮かんだってことですか?


七海ひろき:というよりは、まず雨の日の物語を曲にしたいなと思ったんです。そのイメージを伝えて曲をつくっていただきました。そこから例えば、こういう2人がいて……こうなっていって…という風に、2人の物語を膨らませていきました。


──なるほど、なるほど。確かに『もう一度…』と『Rainy Day』は、他に比べて、歌詞の内容がロマンチックですね。こういう、胸がキュンとするようなロマンチックさみたいなものは、七海さんが歌詞を書く中で大切にしている部分でもあるんですか?

七海ひろき:そうですね。宝塚の時もそうでしたが、観ている皆さんが、キュンとして、ときめいてくださったりするのがとても嬉しいんです。音楽でも、そうなってくれると嬉しいなぁという思いはありますね。

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2003年3月宝塚歌劇団に89期として入団し宙組に配属。 2009年に『薔薇に降る雨』の新人公演で初主演。その後『風と共に去りぬ』のスカーレット、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編 - 』のオスカルなど宝塚歌劇代表作の大役を好演。 2015年4月に星組へ組替え後『燃ゆる···

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