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星野源がSNSに大旋風「うちで踊ろう」ブームを支える、歌詞の魅力を徹底解説

自身のSNSで発表した新曲『うちで踊ろう』が数多くの著名人にカバーされ、爆発的なブームを作り出した星野源。この記事では、その歌詞に注目し、楽曲が持つテーマや心温まるメッセージのひとつひとつを解説します。

「うち」で楽しく過ごそう!


こんな一節で始まるのが、星野源『うちで踊ろう』。

2020年4月、自宅で撮影した弾き語り動画を自身のTwitterやInstagramに投稿。

その動画とミュージシャンや芸能人が歌、ダンス、楽器など様々な形でコラボレーションしSNS上でシェアするムーブメントが一躍話題となりました。

海外にもその波は広がり『Dancing On The Inside』つまり外ではなく「うち」で踊ろうという意味の英題と共に世界中の人を勇気づけています。

歌詞に注目してみると、いかにも星野源の楽曲らしい優しく温かな日本語が紡がれているのがわかります。

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たまに重なり合うよな 僕ら
扉閉じれば 明日が生まれるなら
遊ぼう 一緒に
≪うちで踊ろう 歌詞より抜粋≫
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「たまに重なり合うような 僕ら」という歌い出し。それぞれが何気ない日常を送りながら、時には関わり合うこともある。

そんな他人との絶妙な距離感を言い表した表現でしょうか。

続く一節では「扉閉じれば」つまり「家に帰れば」明日が生まれる、と歌っています。

家に帰って休息をとってリラックスする。そうやって未来をゆっくりと待ってみよう、というなんとも優しい表現からは、楽曲の持つアットホームな魅力が存分に伝わってきますね。

それぞれの場所で重なり合い、想いは広がっていく


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うちで踊ろう ひとり踊ろう
変わらぬ鼓動 弾ませろよ
生きて踊ろう 僕らそれぞれの場所で
重なり合うよ
≪うちで踊ろう 歌詞より抜粋≫
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サビで歌われるのは、こんな歌詞。

楽曲の持つテーマである「うちで」楽しく過ごそう、というメッセージをポップなメロディに載せて聴き手に届けます。

たとえ外に繰り出して仲間たちとワイワイ遊んでも、あるいはひとりで踊っていても、鼓動の弾みは変わらない。

どちらも素晴らしく楽しいことなのだから今はうちで踊ろう、というポジティブな感情が伝わってきますね。

また「僕らそれぞれの場所で重なり合う」という表現もポイントのひとつ。

家にとどまっているということは一見すると他人と断絶された寂しい日々を送っていることのようにも見えます。

しかし、星野源自身がSNS上でやって見せたように、ネットを通じて仲間とつながっていくことができるのだとたくさんの人を勇気づけています。

「生きてまた会おう」星野源の静かな祈り


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うちで歌おう 悲しみの向こう
全ての歌で 手を繋ごう
生きてまた会おう 僕らそれぞれの場所で
重なり合えそうだ
≪うちで踊ろう 歌詞より抜粋≫
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二回目のサビでは「悲しみの向こう」という表現が印象的に使われています。

テレビやネットでは、目を覆いたくなるような惨事の様子や暗い出来事がニュースとなって休むまもなく報道され続けています。

多くの人が悲しみ、落ち込み、そして寂しく思っているのではないでしょうか。

そんな状況だからこそ、歌を聴いた全ての人に「全ての歌で 手を繋ごう」と寄り添うような力強さで語りかけています。

そして楽曲を締めくくるのは「生きてまた会おう」という感動的なメッセージ。

世界中の人が同じ青空のもと笑顔で再会できるように、と願う星野源の祈りが心に深く響きます。

楽曲にあふれる大切なメッセージ。

そしてそれを上質なポップソングに載せて世界に届けようという星野源のマインド。

それを実現してみせるソングライティングセンスの高さが『うちで踊ろう』の完成度を支えています。

今日も何処かで、この歌は人々を勇気づけていることでしょう。


TEXT ヨギ イチロウ

1981年、埼玉県生まれ。音楽家・俳優・文筆家。 2010年に1stアルバム『ばかのうた』にてソロデビュー。2016年10月にリリースしたシングル『恋』は、自身も出演したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌として社会現象とも呼べる大ヒットとなる。 2019年、日本人男性ソロアーティストとし···

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