「Doors~勇気の軌跡~」
『Doors~勇気の軌跡~』は、櫻井翔主演ドラマ「先に生まれただけの僕」の主題歌です。
PVはドラマテイストで、家の中に1人で過ごす男の子が主人公。部屋の中で1人遊びをしたり、読書をしたり。
一方、メンバーは緑に囲まれた空間で歌唱しています。
家の中に閉じこもった少年と、屋外にいるメンバー。
扉を開けて外に飛び出したい少年の衝動とためらいを描いたような演出が見事です。
最後には少年が部屋から飛び出し、外へ駆け出していきます。
「少しの勇気で扉は開く」楽曲に込められたメッセージを映像化した、美しいPVにも注目してみてみてください。
「Find The Answer」
『Find The Answer』は、松本潤の主演ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II」の主題歌になった曲です。
PVでは、多くの人で溢れかえる街が舞台。
人混み、街、雑踏の中で踊る5人の姿が、答えを必死に探し求めるという楽曲のテーマを連想させます。
嵐以外の人物はすべてダンサー。メンバーを取り巻くように踊るダンサーが一斉に帽子を投げるシーンは圧巻で、その中で踊る5人の姿を際立たせます。
シンプルな作りだけに、メンバーの魅力や楽曲のテーマが伝わりやすい演出。
どこかドラマチックで、美しい映像作品を見ているような感覚に浸れますよ。
わずかな可能性を信じて無罪を証明するために奔走する主人公や、ドラマのストーリーともリンクした楽曲なので、ドラマと一緒に聴くとまた違った印象で楽しめるかもしれません。
「夏疾風」
『夏疾風』は、「ABC夏の高校野球応援ソング」として制作された楽曲で、のちに「熱闘甲子園」のテーマソングにもなっています。
『GUTS』に引き続いて野球をテーマにした楽曲ですが、『GUTS』よりも落ち着いた雰囲気の楽曲です。
夏の風を思わせる爽快感は、まさに「夏疾風」。
PVはドラマテイストで、学校を舞台に物語が展開していきます。
メンバーが警備員や清掃員、先生などに扮して登場するので、自分を生徒に見立てて見ると楽しいかもしれません。
「君のうた」
『君のうた」は、相葉主演ドラマ「僕とシッポと神楽坂」の主題歌です。
楽曲では日常の中にある、ありふれた幸せを歌っています。
日々を過ごしていく中で、つい忘れてしまいがちな「当たり前の幸せ」。
動物好きの相葉が演じる獣医師が神楽坂を舞台に、動物や飼い主との交流を描いた心温まるストーリーにぴったりな楽曲です。
当たり前の日常にちりばめられている幸せを、改めて探してみたくなりますね。
「5×20」
これまで、嵐は『5×5』『5×10』という曲を、嵐にとっての節目の年に発表してきました。
5年、10年と月日を重ねるうちに、メンバー同士の絆は強くなり、嵐としてのステップアップをしてきた彼ら。
パフォーマンスだけでなく、撮影の合間やステージ裏、あらゆる場面で見せてきた抜群のチームワークは、彼らが20年という歳月をかけて大切に築き上げてきたものなのです。
友達でもなく、家族でもなく「嵐」という唯一無二の絆で結ばれた5人。
活動休止を控えた5人の、ありのままの気持ちを歌詞に乗せたのが『5×20』だと思います。
メンバーにしか分からない、メンバーだからこそ紡ぎ出せる言葉を、ぜひ自分の耳で受け取ってください。
5人で歩んで来た、アイドル・嵐の歴史
1999年にデビューして以来、名前の通り世界に旋風を巻き起こしてきた嵐。
『5×20 All the BEST!! 1999-2019』は、彼らの20年の軌跡を詰め込んだ最高の作品です。
昨今の難しい状況もあり、活動期間が不透明になりつつありますが、間もなく活動を終える彼らの集大成であることに違いはありません。
初めから順風満帆とはいかなった嵐が起こしてきた数々の奇跡や、残した足跡を今こそじっくりと見つめ直してみてはいかがでしょうか?
TEXT 岡野ケイ