大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。
Urock!44回目になりました。先週のメンバーとの対談歌詞コラム読んでいただけましたか??
なんか、また新たな事に挑戦したくなりました。今までやった事がなかった、人が話す言葉を文字に起こすという作業に凄く興味が湧いたというか。
達成感と共に、この対談コラムが終わってまた今までの歌詞コラムに戻ったときに、今回の企画を超えなければ、という新たな課題も見つかりましたね。
というわけで、早速対談コラムの後半戦にいきたいと思います。
今月のテーマ『新緑』での最終週は、先週に引き続き大阪☆春夏秋冬の『新譜』から選曲させていただきます。
大阪☆春夏秋冬の2ndアルバム『BRAVE SOULS』の話を含め、「太陽と月とピザ」にスポットをあてた“対談歌詞コラム”後半編を。
▼前回の対談歌詞コラムはこちら!
大阪☆春夏秋冬『BRAVE SOULS』
7月29日に大阪☆春夏秋冬の2ndアルバム『BRAVE SOULS』がCDリリースされます。
プロデューサーは去年リリースしたミニアルバム同様、masasucksさん。
レコーディング&ミックス・エンジニアはMy Hair is Bad、yonige、SHANK等、 多くのロックバンドを 手掛けているレコーディング・スタジオ「スタジオクーパー」のエンジニア永田さんが。
マスタリングはLAの巨匠Howie Weinbergが。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──EONちゃんにとってどんなアルバムになった?
EON:待望の2年ぶりのアルバムやけど自分的に一番好きなアルバムかな。
サウンドが私好みで、このアルバムは売れて欲しいし、自身でも宣伝活動をいっぱいしていきたいと思ってる!
──なるほど。それは平均点が高いのか、1曲ズバ抜けてる曲があるのか??
EON:平均点が高いかな。よくこんなにも最強な曲達が集まってるなぁって。
今回はいろんな声質、メンバーそれぞれの性質を活かしてもらってるアルバムやから、大分幅が広がるんじゃないかなあとも感じるし。
ライブの幅ももちろんやけどね。
──なるほどね。
今回は、ハモリや煽り以外に、主旋も歌ってるわけやんか? 自分が声を吹き込んだ部分でどこが一番気に入ってる?
EON:「mellow mellow」の“甘い眩暈 痺れ切らしてるわ熱を入れて とろけるまで待ってて”ってところかなあ。
今までも主旋を歌わせていただく曲はあったけど、ここは凄いお気に入り。
──曲の制作中とかはファンの人の事を思いながらの事が多い?
それともまだしゅかしゅんの曲を知らない人達の事も考えながら?
EON:それはどちらにもかな。ファンの人は今回ロックに絞ってきたなぁと思うやろうし。
一般の人はというか、大学1年生の弟に「MOVE ALOUND」を聴いてもらったんやけど、聴き終わった後に口ずさんでて!
これはその世代にも伝わるし聴いてもらえるんじゃないかなあ、って思った。
──ん〜、そうなんや! 身近な存在やけどその世代の声ってリアルやからなあ。
アルバム全曲で歌詞だけを見た時に惹かれる曲は?
EON:「mellow mellow」やね。めちゃくちゃ女の子って感じ。
“加速してく気持ちが理性をずっと追い越してゆく” ここは凄くわかりますね。止められなくなるよねって。
──「mellow mellow」の歌詞は今までにない感じで凄く良いよね。「BABY CRAZY」と「Let you fly」はどう?
EON:そう。ん~、「Let you fly」に関してはずっと歌い続けてきだけど、「BABY CRAZY」に関しては意外とそうでもなくて。
なんならしばらくやってない時期もあったもんね。けど4年前ぐらいかな?
爆発的に自分達の曲に変わった瞬間があって。それが自分達の大人への成長ポイントやったんやと思います。バランスが変わったもんね。
EONは「BABY CRAZY」のサビの掛け合い部分で元々後半のコーラスを担当してたけど、いつかのタイミングでMAINAのパートを歌わせてもらうようになったから、この曲は成長させてもらった曲でもある。
だから新しくなって、また聴いてもらえるのは嬉しいなあ。
──「BABY CRAZY」の歌うパート、確かにそうやったね!!
ライブでのパフォーマンスもいろんな工夫をしてきた曲でもあるもんなあ。
楽器を弾いてくださってる人達の魂も凄い。
今までの曲と比べてMAINAちゃんの歌い方はどんな印象? そんなに変わってない?
EON:今回、あんまり苦戦してるイメージはなかったし、凄い合ってるなあと思う。
チャレンジして歌うのもいいけど、ぴったりハマるのも良いなぁと思っていて。その中でも英詞曲がいいなあと思う。
世間的にも英語の発音は重視されるけど、それも難なくこなしてて。
──うんうん、才能よね。サウンドと声のバランスがいいし、圧はあるけど聴きやすいというか。
──MANAちゃんにとってどんなアルバムになった?
MANA:アルバムを制作してる時期は、コロナがまだ流行ってなくて大変な状況じゃなかったんやけど、いざ届けるってなった今に1曲1曲見てたら、‟遠くにいて会いたいって言われへんけど心は近くにいたいなぁ”っていう曲やったり、“再出発を応援する”曲やったり。
不思議な事に制作中は全然わからんかったのに、今この状況やからこそ届けたい曲、届けたい気持ちが詰まったアルバムやなぁって思う。
もちろん聴いてて気分の上がる曲ばっかりなんやけどね!
──Instagramにも書いてたよね! めっちゃいいこと書いてた!
そんなアルバムをどんな人達に聴いて欲しい? アルバム制作中に頭の中に思い浮かんでるのは、ライブに来てくれる人達なのかまだしゅかしゅんを知らない人達なのか。
割合的にでもいいし、それはどう?
MANA:半々かなあ〜。
ありきたりやけど、今までのしゅかしゅんを知ってくださってる人から見たら「えっ、なんか変わったな」って思ってもらえるアルバムになったと思うし、まだ知らん人から見ても「えっ、この子達はアイドルなん? バンド? アーティスト?」みたいに、気になる存在になれるきっかけのアルバムかなって思ってるから、知ってる人にも知らない人にも聴いてほしいですね。
──うんうん。「BABY CRAZY」と「Let you fly」は再レコーディングしてみてどう?
MANA:もう絶対変えた今回の方がいいと思う!
今までの曲がどうやったってわけじゃなくて、新しくなった方は、音の疾走感とかリズミカルな感じとかも変わったし、キーを上げたことで自分達のものになったかなあと思いますね。それは自信を持って言える。
──今回のMANAちゃんのレコーディングの取り組み方は、前回と比べて変わったりした?
MANA:変わったなあ。今回は結構“トライ”っていうイメージで。
前回は“練って練ったものをレコーディングで審査してもらう”って感じやったけど。悪い意味でもぶっつけ本番やったってのもあるけど、「こうやって歌ってみて」「こうやってやってみよう」っていうのを、いっぱいmasasucksさんとキャッチボールしながら、お互いがトライしながら録れたレコーディングかなって思う。
──そっかあ。どの曲が難しかったとかはある?
MANA:えーっ。難しかったのはねえ・・・。「Brave Soul」かな!
低音のハモリをやってるんやけど、今までMAINAより低いハモリが無かったって事はないけど、高音のハモリの方が多かったし、シンプルに音が自分の中で苦手な音域というか。難しいなぁって。
──ん~! そうやったんやあ。アルバム全体を見た時に歌詞の印象はどうやった?
MANA:前作の『ガチ夢』の方が歌詞はシンプルやったかなぁって思う。
前回は自分達が歌詞に手を加えさせてもらった楽曲(「その手」)があったっていうのもそうやけど、今回は英詞やったり、日本語と英語がすぐ入れ替わる曲が多かったり、歌詞がちょっと複雑になった分、聴く人によって自分に合った曲に変換しやすいんかなぁって思う。
──あー! なるほどね。感情移入じゃないけどわかる。
難しい歌詞ってやっぱり解釈も難しいんやけど、曲を聴いてる中ではその複雑さが面白いしなあ。
MANA:そう。だから聴く人によって解釈が違うようになる曲が多いなぁって思ったし、もちろんメンバー1人1人が思ってる事も全く一緒なわけじゃないからその人その人にとっての1曲になってる印象かなあって思う。
──MAINAちゃんの声の印象はどう? 変わったなぁとか思ったりした?
MANA:んー、そんなにめっちゃってわけではないけど、今までやったら一生懸命ダッシュしてたのが、軽やかになったというか。
──MAINAちゃんも言ってた。「癖をなくす事を重視してフラットに歌った」って。
MANA:うんうん。聴きやすくなったかなあ。
──今回のアルバムでもMANAちゃんがコーラスを担当してるところって多いやん?
レコーディング・ブースにいると、こっちの部屋で話してる声って聞こえへんから不安な時もあると思うんやけど、masasucksさんも(エンジニアの)永田さんも凄くMANAちゃんの事を信頼してるなぁって印象があって。
今回は他のメンバーのコーラスもあったけど、MAINA×MANAのコーラスワークの安定感っていうんかなあ、、、。
MANA:もーう、伝わってます。ありがとう。
──MANAちゃんの歌声ってみんなから優しいって言われてる事が多いけど、レコーディングでもライブでも歌ってる時の目は誰よりも強いなって思う。
MANA:はっっっっ!!!!(クシャクシャ笑顔)
──(笑) 対応力もそうやけど向き合う姿勢がセカンド・ヴォーカルとしての形になったんやなぁってめっちゃ思う。
ファンの人もその心地よさは感じてると思うけど。
MANA:今回のアルバムは前作よりも難しかったなあ。
その場でトライをしないとダメっていうのもそうやし、良い曲が出来たからこそ潰したらあかんじゃないけど、、、。
──責任感みたいな事かな?
MANA:うん。セカンド・ヴォーカルって絶対的なものじゃないから、毎回毎回がオーディションじゃないけど、レコーディングとか振り付けとか新しいものを作ってる瞬間が1番、メンバー同士が仲間からライバルに変わる瞬間やん?
──うんうん、それは圧倒的にそうやなあ。
MANA:お互いがやる気があるからこそライバルやなぁって感じる瞬間が多かったし、ここ頑張らなあかんなぁっていう瞬間がいっぱいあったかな。
──そうやなあ。誰かに言われて立つ位置ってあるやん?
それよりも自分で決めた位置の方がやっぱり難しいけど、やってて楽しいよなあ。
自分で確立していくっていう実感が。今回はほんまに難しかった。
MANA:いやぁ、今回ほんまに何回泣いたか、、、(笑)。
レコーディング終わってさ、うまく出来ひんかった日とかあるやん? そんな日は友達に電話して押し入れの中に入って泣いてた、、、(笑)。
──あるある。家の中で泣く場所ないからやんなあ(笑)。わかる。
MANA:そうそう。
──今回は結構バラバラに帰る事が多かったけど、帰りの雰囲気って独特よな。
MANA:その時は99%ライバルって感じやからなあ。
──しゅかしゅんがレコーディングしてるスタジオにはレコーディング・ブースと、それを聴く部屋と待機部屋があって、聴ける部屋にずっといたらダメなわけじゃないけど、全員が集中出来る環境作りをしようと待機部屋におる事が多いやん?
でもそれもむず痒いところはあるよなあ。
MANA:聴く部屋におったほうがMAINAの歌い方も聴けるし、masasucksさんが言ってる言葉で勉強になる事もあるし、おりたいってのはあるもんなあ。
でもその待機部屋にいる事で練習は出来るもんね。
──それを乗り越えて良いものは出来たけどね! ライブでも楽しみがほんまに増えたし。
MANA:それはほんまにそうやなあ。早くライブしたいなあ。あっ! でもそれに関しては、今回のアルバムももちろん早くライブでやりたいし、ライブでより活きてくる曲ばっかりやなぁって思うけど、そう思う熱量と同じくらい、流し聴き出来るアルバムでもあるなぁって思う!
──あ! それANNAちゃんも言ってた!!
MANA:うそ〜! 自分達の曲って、家におる時は練習以外では自分の心にガッツがある時とかじゃないとあんまり聴かへんわけよ。
だけど今回は、良い意味で鼻歌とかBGMとして歌いやすいし聴きやすいなぁって思う。
──なるほどね。「SUNSHINE LOVE」とかまさにやもんね〜。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
メンバーそれぞれでのレコーディングに対する思いだとか、そういう話を聞くと過去がパズルのようにハマっていく感覚がわかりますね。
私の今回のレコーディングへの取り組み方的には、まずは資料音源が届いたものから曲を沢山聴く事。
自分のスキルが足りてない事もわかっているので、音源を貰った瞬間に速攻ダウンロードして誰よりも早く聴き込みに入ります。
最初に送られてくる音源段階では、大体歌詞が最終決定していなかったり、そもそも機械でのメロディーラインしかついてない事もよくあります。
それでもとにかく沢山聴く。人の音楽を聴き込んで好きになるように、自分達の音楽にもまずそれをしてあげるんです。
そしてメロディーとサウンドが身体に染み込んできてから歌の練習に移る。
自分にコーラスワークが回ってこないだろうなぁと想像でわかるような曲でも、コーラスの音を鍵盤で取って練習しておくのは自分なりの音楽の愛し方なのかもしれません・・・。
結局は適材適所におさまってしまうのが悔しい部分ではありますが、それが厳しくも嬉しくもある部分。
だけどそれぞれが託し合えて6人が適材適所におさまるからこそグループとしての良さが出てくるんじゃないかなって。
音源としては新しいものに、ライブでは進化したものと思ってもらえるように、しゅかしゅんの“癖”だったり“色”を出しつつも前に進んでいけるアルバムだと感じています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
“あの日の虹色 雨上がる It's my time
宇宙のむこうまで 響かせた soul and...
Voice taking belong few minutes, my heart feel all or nothing
伝えなくちゃね 未来くるまでに
Don't turn in back, and bring yourself
見つけだしたよ自分
Just brave your mind, so take it right
駆け上がるよ myself
もっと近すぎたいよって わがままの先にある
Corner of mind 2人の出会った場所
でもさりげなく don't say
そう 太陽と月みたいな距離感じゃやーだ
そう 手を振るように笑って見せて”
──今回は「Brave Soul」について訊くメンバーと「太陽と月とピザ」について訊くメンバーで分けてみた!
EONちゃんは「太陽と月とピザ」について。
EON:あぁ〜EONは恋愛体質やからなぁ〜(ドヤ顔)。
──あはは(笑)。なんやそれ(笑)。「太陽と月とピザ」で好きな歌詞は?
EON:“太陽と月みたいな距離感じゃやーだ”って部分が結局一番好き! もうめちゃくちゃ可愛い。
──この曲のキーポイントというか、頭にも残るもんね!
EON:他にもあるけど結局そこが好きかな~。
──この曲を聴いたり、届けたりする時には、太陽と月に自分を当てはめるのか、それとも他人を当てはめた物語として届けるのかEONちゃんならどっち?
EON:いやぁ。自分やね。それこそまだ、ライブとかで行けてない地域があるけど、来て欲しいって言ってくれてる人達もいて。その人を当てはめてる感じかなあ。
──太陽と月のどちらかは自分であるという事やね。
EON:そうやね。その方が届けやすいし、気持ちがやっぱり入りやすいね。
──想像する相手にもよると思うんやけどさ、この関係にある人達は付き合っていると思う!?
EON:妄想の中では付き合ってるかな! めちゃくちゃ会いたいけど、遠すぎて会えんけど、、もう、、!!!って感じ(笑)。
これはもう、ピザ食べたい曲じゃないのよ。ほんまにピザ食べたい曲なんか?って言われたらそうじゃないもん。
ほんまはめちゃくちゃ近くに来て欲しいけど、それの照れ隠しで「そもそもピザ食いたかっただけやし?」みたいな。
けど、そんなん言うくせに「太陽と月みたいな距離感じゃやーだ」って。私もやーだよって(笑)。
──あははは!(笑) やーだ! そういうのってさ、私達女性目線からやと考えやすいけど、男性からの目線だとどうなんやろな?
EON:どうなんかなー。最初歌詞を見た時、結構難しい!と思って。
でも“食欲とか優先しちゃって”っていう歌詞にしゅかしゅんが見え隠れするよね(笑)。
──うんうん(笑)。割と見え見え!(笑) じゃあ、この曲全体への思いはどう?
EON:遠距離恋愛って難しいと思うんですよお。会いたい時に会えないってつらいと思う。
会いたい時に会われへんかったり、近くにいるけど忙しくて会われへんかったり。
だけど結局気持ちは繋がってるなって。気持ちが繋がってたら大丈夫だと思うんです。
──距離だけが遠さじゃないと!(笑)
EON:心の距離感を埋めるじゃないけど、お互いが寄り添う事によって、仲良くやっていけるわけや(ドヤ顔)。
それを会われへん期間にいらん事なんかされたらそれはもう!
──だめですねそれは。間違ってますね!(笑)
EON:心の距離感があるのよ。遠距離恋愛してる人に言いたい! 寄り添い合う心が必要やなぁと思います。
今電話したら忙しいかな?とか考えててもかけちゃうくらいの心の距離感を作っていく事が必要。
離れてしまってからでは遅い!
──勉強なります(笑)。でもほんまにその通り。舞台(2月下旬に上演した『艶姿河内六人娘』)終わりでのこの曲への想いはどう? 変わったりした?
EON:変わった変わった。毎日稽古をしてて、4日間って長いと思ってたけど実際めちゃくちゃ短く感じて。
イントロを聴いただけで泣いてしまう曲って今までなかったなぁって。
なんやろう? メンバーとはこれから進んでいく仲間やけど舞台の役者さんとはこれからバラバラになってそれぞれの方面で活躍するっていうのを、グッて感じたね。
──しゅかしゅんはメンバーの誰かとか先輩が卒業していくとかっていう経験がないもんね。
EON:そう。どんどん心を寄せ合えていって。今でもあのステージに立った時の足の感覚、お客さんの顔を思い出す。
──自転車企画のMV(ミュージックビデオ)が「Brave Soul」と「太陽と月とピザ」で出されたけど、どっちの印象が強い?
EON:「Brave Soul」やなあ。漕いでる時の全身全力感がこの曲にピッタリやなっていうのを、走ってる時にめちゃくちゃ感じとって。
これがこの曲のMVになるんかぁっていうのがしっくり来たし、まさにしゅかしゅんっていう感じ。
──うんうん、そうやね。じゃあ、アルバムの発売日が延期されたやんか?
その発売日までに聴いて欲しい聴き方は? 場所でも、時間でも、気分でもシチュエーションでも。
EON:普通の生活にいつ戻るかはわからんけど、車で聴いて欲しいなあ。
スーパー行く時──(スーパー)玉出行く時でも、イオン行く時でも!(笑)、爆音で聴いて欲しいです。
──玉出(笑)。車はEONちゃんらしい! 「太陽と月とピザ」単体ではどんな時に聴いて欲しい?
EON:あー、えっと好きな時に聴いてもらって。
──ちょっと!(笑)
EON:あー(笑)、すいませんすいません(笑)。お風呂で聴いて欲しいですね。
湯船に使って腕を頭の後ろに回して目を瞑って、太陽と、、月と、、ピザ、、、。41度で聴いて欲しいです。
──『太陽と月とピザ』の好きな歌詞は?
MAINA:メロディーはBメロが好きなんやけどな。わー、2つあるなあ。
──2つでも良いよ!
MAINA:1つ目は“もっと近づきたいよってわがままの先にある”かな。もう1つは"太陽と月みたいな距離感じゃやーだ"かな。
めっちゃわかるわぁ、、、ってなるよね。人と人とが思い合ってる曲やんか?
それは恋愛でも友達でも家族でもペットでも。何が言いたいかっていうと“もっと近づきたい”って事よ。
──うんうん。じゃあこの曲はさ、ハッピーエンドかバッドエンドかどっちやと思う? ここに描かれてる人達はどんな2人やと思う?
MAINA:MAINAはメンバーを思ったり身近な人を思って歌ってるなあ。
──じゃあハッピーエンド?
MAINA:めちゃくちゃハッピーエンドやなあ。ずっと側に居るのに「もう、、、ほんま会いたい、、、」みたいな。
──それは距離的に遠い??
MAINA:ううん。遠くない。我儘になっちゃうんやと思う。MANAは前に遠距離って言ってて、確かに、とも思ったけどね。その人によって遠い距離ってのも違うし。けどMAINAは完全に!! 太陽も月もピザも全部丸いし、、、(笑)。
──!?!?!?(笑) あははははは(笑)。せやな(笑)。まあ、ピザは切ったら丸くないけど。
MAINA:そう。ピザは切れるやん。でもな? 太陽と月は切られへんしシェア出来ひんねんけど、ピザだけみんなでシェア出来るねん。
ピザをシェアするなんてみんなでワイワイしてる時しかせえへんやんか。
幸せを感じてる時やからこそ歌の良さが出てくる曲やなぁって思う。
──はぁぁ! なるほどなあ! 面白い考え方!
MAINA:そんなバッドな気持ちでピザなんか食べれるかよ!!!(笑)って。ピザにはそんな意味を感じるしバッドエンドではないなあ。
──「太陽と月とピザ」の好きな歌詞は?
MANA:わあ〜あ〜(悩んでる)。
──1つじゃなくてもいいよ!(笑) MAINAちゃんは2つ言った(笑)。
MANA:でも1番好きなのは“太陽と月みたいな距離感じゃやーだ”のところ!
──おお〜ビンゴ!! ここは全員が好きって言ってた!
MANA:これをちょうどMAINAがレコーディングしてる瞬間に聴いてたんやけど〜、「メンバーの中でMAINAが1番かわいい!」とか「MANAが1番好き!」って特別扱いしてるわけじゃないけど、このフレーズを歌ってるMAINAがもぅめちゃめちゃかわいくて!!! 愛おしくて、、、これはパワー・ワードやなぁって思った。
──こんな歌詞書かれへんよなあ。“やーだ”っていうの。
masasucksさんの歌詞って語尾が結構特徴的やん? MAINAちゃんは“もっと近づきたいよって”の“て”のタイミングが難しくて全然出来へんかったって言ってたんやけどさ、でもそういうタイミングが凄い良いし愛おしく感じるよなあ。
MANA:めっちゃわかるわあ。後はシンプルに1曲丸々恋愛ソングだけで終わらんところが「あ〜しゅかしゅんやな〜」って感じるなあ。
──「Start Over」もそういう経験を経ての曲やけどさ、がっつり失恋ソングとかではなくて成長していく姿ってのが曲の先にはあるし、しゅかしゅんらしいよなあ。
MANA:うんうん。あともう1つ好きな歌詞がサビの“Corner of mind”のところ! “もっと近づきたいよってわがままの先”って歌詞があるけど、先って遠くにあるイメージやん?
やのに心の片隅っていう自分の1番近くにあるところに繋がってるのも好きやし、その心の片隅がずっと2人の出会った場所になってるのも凄い好きやねん〜。
──なるほどなあ。凄い素敵な考え方。じゃあこの曲はハッピーエンドなイメージ?
MANA:うわぁ〜、どうやろなあ〜(笑)。
──あははは!(笑)
MANA:でも結局はハッピーエンドやと思う。ピザ食べたいよっていうおふざけを言えるくらいの!
「寂しいよ〜」って。本当はラブラブなんわかってる上での寂しさやと思う!
──遠距離? それとも近くにおるけど心の距離を感じてるのか・・・。
MANA:うわぁ、どっちやろなあ〜? ちょっと待ってくれ〜(クシャクシャ笑顔)。
(改めて歌詞を見る) ん〜、遠距離かなあ! ほんまに東京と大阪ぐらい!(笑) 行こうと思えば行ける距離!
──あははは(笑)。リアル!(笑)。でもその距離感わかる。
じゃあさ、レコーディングでもライブでもこの曲を歌う時って、自分を当てはめた上での相手がいる感じ?
それとも架空のAさんBさんがいるの?
MANA:自分にとってのこの曲と、聴く人にとってのこの曲が違う曲やったらいいなぁと思ってて。
これは自転車MV企画をしたってのもあるけど、この曲はMANAにとって“MANAとメンバーの心の距離の曲”やなっていう解釈がしっくりきてて。
自転車旅をしててずっと6人で走ってたけど、ずっと6人が同じ気持ちやったわけじゃないし、あ〜今結構みんなピリピリしてるなぁっていう状況を感じたりもした中で、6人の心の距離が遠いと100%の力が出えへんなって思ったからMANAにとっては、MANAと5人の曲かなあ。
けど聴く人にとっては、その人と誰かを想像してもらえるように届けたいとは思うなあ。
──なるほどなあ。聴き手との温度が一緒ならちゃんと伝わるやろうし、いろんな楽しみ方をしてもらえるやろうしね。
レコーディングを終えて、初舞台でのカーテンコールの曲として使用したり、自転車MVのドキュメンタリー映像が出来たけど、この曲に対してはどんな思いがある?
まだ振り付けとかはついてないけど、この曲がどうなっていって欲しいとかでもいいよ!
MANA:そうやなあ。この曲を聴くといろんな思い出が蘇ってくるわけ。
だから聴いてくれた人が大切な思い出とか、大事な人を思い浮かべる時のBGMみたいな曲になればいいなあって思う。
──でもBGMの存在って凄いよなあ。映画でも舞台でもやっぱりその曲にも魂が宿ってる。
MANA:うん! 凄い!! その曲がなくても色あせへん思い出やけど、その曲がある事によって思い出の色が濃くなるような曲になって欲しいなあ。
──凄い素敵、、、。ライブではどう歌っていきたいとかある? どのくらい踊るかもまだわからへんけど。
MANA:そうやなあ。MANAが歌わせてもらうって決まったけど、レコーディングのハモリはMAINAがやったわけやんか。
MAINAと歌の合わせをしようって言ってて、この自粛の状況になってしまったから1回もまだ合わせた事がなくって、、、。
──でも、それもさっき言ってくれた事(聴き手がいろんな想像をしてもらえるように)に繋がってくるんかなあ?
でもこの曲をライブでやってるのって意外と想像でけへんかも。
今までそれこそBGM的に使ってきたから、そのイメージ強くて。
MANA:確かに! ライブでの想像あんまり出来へんかも。
──セットリストの組み方もまだわかりきってないかも。
ライブが無くなっちゃったから、まだアルバムが出来てからセトリも作った事ないしね。
MANA:カーテンコールで使用した曲やから、エンディング感があるわけやん?
──わかるわかる。「雑草」(しゅかしゅんのカバー曲)みたいなね。
MANA:そうそうそう! でもエンディングだけじゃなくても出来るんやろうなあとも思うし。
──自転車MV企画で2曲のMVが出来たけど、どっちの曲っていう印象が強い?
MANA:「Brave Soul」かなあ。だけど「太陽と月とピザ」のドキュメンタリーがあってこそやなって思う。
1本だけやと伝わりにくい部分もあったやろうし。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
“突き抜ける太陽と 夜照らす月の陽
感じてた your name まるであたし達だね
Don't turn in back, and bring yourself
2 人見つけた moonlight
Can you find me, so make tonight
探してくれたんだね
そっと近くにおいでって まだまだなあたし達が
すれちがわないように 道しるべだったんだね
そう去りぎわに猛スマイル この曲ちょっとアツすぎたんだ
我に返って そもそもピザ食いたい曲”
ここからは私のこの曲に対する解釈になるんですけど、どのメンバーとも全く違って、、、。
自分の中ではこれ失恋ソングと新たな恋への芽生えみたいな曲で。
まず、自分を当てはめはするんですけと、自分の人生を当てはめるわけではなくて、空想の相手との関係を想像するんです。
全く自分の知らない空想の人との人生を。
しかもその相手とは、数年前に別れてしまった元恋人同士という関係。
別れてしまったけれど、お互いにまだ忘れられない気持ちがあり、常にどこかで相手を求めてしまっている状態。
歌の1番では遠くにいる相手の事を思いながら過ごす日々が描かれていて、2番では相手を見つけ出す事が出来るんです。
再会出来た事から運命的な出会いに可能性を感じ、嬉しさのあまり去り際には猛スマイル(笑)、家に帰ってからピザを爆食いして幸せを分かちあう私。そして気づけばまた恋に落ちている。
こんな感じですかね・・・。
本当に妄想劇というか、私の中でのストーリーなのですが結構これがしっくりきていて。
ライブで表現する上でも、ただの寂しさだけでない未練を含めたシビアな感情と、そこから盛り返すような幸せな感情を表しやすいんじゃないかなぁと思っています。
ライブで実際にやると変わる事もありますけど、これが私の「太陽と月とピザ」です。
どうでしたでしょうか?
改めて5人との対談を読んでみるとすごいボリューム。
今まで以上にメンバーそれぞれの考え方があって1曲1曲へのこだわりが強いのかなあという印象です。
グループで作品を作るにあたって、自分の全てを出す事だけが良い作品に繋がるわけではないし、6人をバランスよく分けただけでは納得のいく作品はできない、そう思ってます。
だけど誰かの個性を殺してしまう事になっては6人でやってる意味がないし、それは大阪☆春夏秋冬の作品ではないなぁというふうにも感じています。
そう思えるのも、メンバーそれぞれへのリスペクトと自分自身の成長を感じられたからこそ。
6人が同じ事、似たような事を狭い世界でやってきたものだから今まであまり出せていなかった色がありましたけど、今回のアルバムは少し皮が剥けた気がします。
その状態を早くライブで試してみたい。
今はその一心です。
この対談コラムにも挑戦できてよかったなあと感じています。
またチャンスがあればどんどん挑戦していきたいですね。
では今月のテーマ『新緑』でのPLAYLASTを。
1. DNCE「Good Day」
2. Lucky Kilimanjaro「FRESH」
3. DEPAPEPE「START」
4. 大阪☆春夏秋冬「Brave Soul」
5. OKOJO 「遮二無二に恋しない」
6. Runny Noize 「e」
7. 大阪☆春夏秋冬「太陽と月とピザ」
8. くるり「ソングライン」
では今週もアルバムとは関係ないですが、今、メンバーが1番聴いている曲も紹介します。
EON
脱力系のサウンドがめちゃくちゃ好きなんですよ。全部好き。あぁ〜最高。
全曲にハマるアーティストさんって珍しいんやけど、Tempalayは全曲歌詞を覚えられるくらいに好き。
私には理解できないような、手の届かないような歌詞を書きはるから魅力的でめちゃくちゃいいですよ。聴いて欲しいです。
MANA
今とにかくメロディーが好きで聴いてるのは、平井堅さんの「怪物さんfeat.あいみょん」!
なんかね、凄い癖になるし1日1回は絶対聴いてしまう。
YUNA
Slimcat「Bleachers」
まあこれアルバム・タイトルなんですけど(笑)。
このアルバムが本当に良すぎて、曲を選抜できなかったのでアルバムごと。今しょっちゅう聴いています。
サウンドとメロディーの振り幅が凄くて、とても楽しいんです。英詞だけかと思いきや日本語も入ってくるっていう(笑)。最高に良いです!!
HPにのっているセルフ・ライナーノーツと曲解説を読みながら聴くとさらに、興奮しますよ。
とても対バンしてみたい、、、。是非聴いてください。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
最後まで読んでくださりありがとうございます! 大阪☆春夏秋冬のアルバム『BRAVE SOULS』、是非手に取って下さい。
ではまた。
You rock!
しゅかしゅん INFO
【リリース】●2020年7月29日リリース予定
ニュー・アルバム『BRAVE SOULS』
▷全曲配信中!
【ラジオ】
▶ラジオ大阪『clearanceの#クリキャントーク』
5/26(火)、6/2(火)24:00~24:15
※MAINA & MANA出演
【WEB】
▶大阪☆春夏秋冬 / 配信リリース記念 #StayHome 企画
「おうちでBRAVE SOULS」 公開中!
▷動画はこちら
▶新曲 「BRAVE SOUL」ミュージックビデオ公開中
▷MVはこちら
▶新曲「太陽と月とピザ」ドキュメンタリーミュージックビデオ公開中
▷MVはこちら
▶YouTube【しゅかしゅんのバラエTV】
毎週火曜日20:00更新
▷YouTube Channel
この記事を書いた人
YUNA(ユウナ)
1999年5月26日生まれ(双子座 /A型/一人っ子)
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