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CMで話題「ねじこ」が打ち出すさユりの新境地は今、高らかに自由を歌う

TVCMに起用され話題を呼んでいるシンガーソングライター・さユりの新曲『ねじこ』。彼女の新しい境地を見せるサウンドの多彩さと共に、その歌詞の完成度にも注目が集まっています。今回の記事ではそんな歌詞の意味を独自の視点で徹底解説します。

「ねじこ」に見るさユりの確かな成長

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新のスカート 風に揺らして
立ちはだかった難題を前に
微笑み戦うガール
真っ直ぐ進みたいと飛び出せど
曲がりくねってく僕らの不器用を
笑い飛ばしてみたいのさ
≪ねじこ 歌詞より抜粋≫
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こんな一節で始まるのが、2020年4月に発表されCMソングとしても耳に馴染みのあるさユりの新曲『ねじこ』です。

デビュー以来、自身のルーツとする弾き語りのエッセンスを生かした楽曲を発表し続け「アコギ女子」の代表格として活躍を見せているさユり。

『ねじこ』では洗練されたサウンドの新しさや独創的なMVと共に、楽曲の世界観を構築する歌詞も話題を呼んでいます。

「新のスカート」という爽やかな言葉で幕を開ける『ねじこ』。

命や思想を真っ直ぐに描いたストレートな歌詞を得意としてきたさユりですが、この楽曲で見せるのは清涼感あふれる単語の数々。

アーティストとして、第一線で活躍しながら表現の幅を広げてきた彼女の成長が感じられる歌い出しといえます。

「難題」を前にしても「微笑み」を見せる「ガール」。

逆境を物ともせずに笑い飛ばす力強さは、さユりの楽曲の登場人物としては新しいタイプに感じられます。

聴くだけで勇気をもらえるパワーが歌詞の中に宿っているようですね。

弱さすら美しい。優しさで聴き手に寄り添う


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迷いを纏い 傷を背負い 弱くて美しい
君と共に 明日へ向かう
ねじこぼれた自由を歌え
手にあるもの全てで踊ろうぜ
≪ねじこ 歌詞より抜粋≫
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「迷いを纏い」「傷を背負い」という表現で描き出すのは「君」の弱さ。しかしそれすらも「美しい」と言って見せる優しい観点がそこにはあります。

様々な困難を抱えている「君」と「共に明日に向かう」ことで手を差し伸べているさユり。

この呼びかけは多くの聴き手の心に寄り添うものになっています。

耳に残る特徴的なタイトルのフレーズが登場するサビの一文。

「ねじこぼれた自由」という表現からは、シンガーソングライターの枠を超えた文学的な才能すら感じさせるさユりのワードセンスの高さが感じられます。

日本語を使って、まさに「自由を歌う」さユりの真骨頂を堪能することができる一節です。

高らかに歌われるメッセージ


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ねじこぼれた自由を歌え
手にあるもの以外は何もないぜ
喜びで愛しさで恐れを今破壊せよ
喜びで愛しさで恐れを今破壊せよ
宜候
≪ねじこ 歌詞より抜粋≫
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繰り返されることによって強調されるさユりからの力強いメッセージ。

「喜び」そして「愛しさ」をもって「恐れを今破壊せよ」というなんとも勇気あふれる呼びかけが聴き手の心を深く打ちます。

日々の生活の中で、誰しもが抱える未来への不安や恐れ。

それは人間関係の難しさからくるものであったり、毎日のように報道される辛いニュースからの不安感であったりするのかもしれません。

しかし、誰しもがどんなに小さくても「喜び」を感じる瞬間があるはず。絶望的な状況の中でもそんな小さな光を見つけ出して前に進もう、というメッセージが感じられます。

そして相手を「愛しい」と思う、すなわち愛の心もまた人間誰しもが備えた力のひとつ

辛い状況にあっても恐れることなく「自由を歌え」と高らかに宣言するさユりの力強さが、きっと多くの人の心の支えになっているのでしょう。


TEXT ヨギ イチロウ

人と違う感性・価値観に、優越感と同じくらいのコンプレックスを抱く”酸欠世代”の象徴としてアコギをかき鳴らしながら歌う、10 代〜20 代の男女を中心に絶大な人気を誇る、2.5 次元パラレルシンガーソングライター。 Sg「ミカヅキ」でメジャーデビュー。 その荒削りな美しさが絶大な支持を受···

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