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「アンナチュラル」とは!
2018年1月からTBSテレビ系金曜ドラマ枠で放送された『アンナチュラル』。不自然死究明研究所(UDIラボ)のスペシャリストたちの活躍を描くドラマです。
大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を手がけた人気脚本家の野木亜紀子による、完全オリジナルストーリーです。
『アンナチュラル』では、不自然な死を迎えた人間の謎に迫る法医解剖医たちの姿が描かれています。ミステリー要素は強いけれど、それだけではない面白さが楽しめます。
「コンフィデンスアワード・ドラマ賞 年間大賞2018」や「東京ドラマアウォード2018」「第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞」といった賞を獲得しました。
2018年1月期、もっとも勢いがあったドラマといえます。
不自然な死は許さない!
舞台は、設立してから2年弱のUnnatural Death Investigation Laboratory(不自然死究明研究所)通称「UDIラボ」と呼ばれる、架空の研究機関。
この研究所は不自然死(アンナチュラル・デス)の遺体解剖率を上げるために作られ、年間約400体の遺体を解剖しています。
主人公の三澄ミコトは、この機関に勤める法医解剖医。
解剖のこととなると、つい夢中になってしまうのです。
彼女は職場の仲間達と、さまざまな「死」の裏にある謎や事件を解明していきます。
訴えてくるテーマが刺さる!
『アンナチュラル』は丁寧に作られたストーリーが面白く、ドラマの世界へと一瞬で引き込まれてしまいます。
一話完結で、各話に伝えたいメッセージがあり、心に刺さります。
それぞれの登場人物にフォーカスして、話を進めるストーリー展開も素晴らしいです。
シリアスな中にコミカルさや感動もあり、毎話目が離せません。
涙が止まらなくなるシーンも、目白押しです。
死因が分かることで本当の真実が見えてくる…。
「法医学者って凄い」と、改めて思わされます。
そして、どの回にも名言が散りばめられていて、心に染みます。
見応えのある、とても素晴らしいドラマをあなたも体感してください。
出演キャストがすべて、はまり役!
≪キャスト≫
三澄ミコト:石原さとみ
中堂系:井浦新
久部六郎:窪田正孝
東海林夕子:市川実日子
神倉保夫:松重豊
三澄夏代:薬師丸ひろ子
主役・三澄ミコトを演じるのは、人気女優の石原さとみ。格好かわいくて品があるキャラクターがマッチしていますね。
この作品を通して、主演女優賞を受賞しました。
ベテラン法医解剖医の中堂系を演じるのは、井浦新。
壮絶な過去を背負ったクセ者を演じました。「第11回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞」で助演男優賞を受賞。SNSでも熱狂的な人気を見せました。
臨床検査技師の東海林夕子は、市川実日子が演じました。命を扱う重厚なストーリーにポップさを与える役割を好演。
記録員の久部六郎を演じるのは、窪田正孝。
UDIラボの一員として死と向き合い、生きる意味を知る表の顔と「週刊ジャーナル」のスパイとして働く裏の顔を好演しました。
所長の神倉保夫は、松重豊が演じました。
穏やかで威圧感がない理想の上司を演じてくれました。
主役を含め、どのキャラも演技力が輝いていて、誰一人として欠けてはならない存在感があります。
素晴らしい実力派のキャスト陣ですよ。
キャラクター性・ストーリー展開・主題歌、どれをとっても絶品です。
作り込まれたストーリーをぜひご覧ください。
切なさが沁みる主題歌「Lemon」
ドラマ『アンナチュラル』の主題歌『Lemon』は、大人気ミュージシャンの米津玄師による楽曲。なんとCDジャケットのイラストは、彼自身が描いたものです。
YouTubeにアップされた『Lemon』のMVは、公開から約13時間で100万回再生を記録。
2020年6月現在、5.7億回を超える驚異の再生回数を日々更新中です。
また、第69回NHK紅白歌合戦でも『Lemon』が歌われ、大きな反響を呼びました。
とても美しくて切ない楽曲で、何度聴いても心に染みますね。
人生には、人との出会いと別れがあります。大切な人を失ってしまった経験のある人にとっては、何度聴いても涙があふれてしまう曲です。
劇中での楽曲が流れ出すタイミングも絶妙で、鬼の中堂さんでも泣いてしまいますよ。
別れをテーマにした『Lemon』。
いつまでも歌い継がれるであろう、心に刺さる名曲です。
死者の代わりに事実を語る、それが法医学者
『アンナチュラル』は、あらゆるところにセンスを感じるドラマとなりました。
法医学者は死者の代わりに事実を語る存在です。もはや「死人に口なし」という言葉は、三澄ミコトを始めとするUDIラボのメンバーには当てはまりません。
面白くて毎話ドキドキし「死」だけでなく「生きる」ことについても、深く考えさせられるドラマですよ。
ぜひご覧ください。
TEXT 有紀