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心を揺さぶられた視聴者続出!
『グッド・ドクター』は、2018年7月から9月までフジテレビで放送された山﨑賢人主演のドラマ。フジテレビオンデマンド「FOD」での配信も行われ、なんと全10話の合計再生数が800万回を超え、当時の歴代フジテレビ連続ドラマ見逃し配信史上最高視聴数を記録しました。
また、第98回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では、山﨑賢人が主演男優賞、上野樹里が助演女優賞を受賞。
そして、2020年6月からは再放送もされており、多くの人の目に触れ、多くの人の心に触れています。
「サヴァン症候群の天才レジデント」を描くグッド・ドクターとは
主人公の新堂湊は、幼少期に事故で兄を亡くしたことをきっかけに、「すべての子供を大人にしたい」と小児科医を目指します。
湊を幼少期の頃から知る司賀明は、自身が院長を勤める東郷記念病院にレジデントとして湊を迎え入れますが、自閉症を抱えていることで、コミュニケーション能力が乏しいことや、幼さのある湊の言動に周囲は嫌煙します。
ですが湊は、周囲からの陰口を気にすることなく、患者を想って自分の最善尽くし行動します。
サヴァン症候群の特徴である、驚異的な記憶力を持つ湊は、その能力を活かして患者に潜む病気や治療方法を見つけ出します。
また、湊の純粋な言動は時に患者や医師たちにの心に突き刺さり、いままで彼を嫌煙していた周りの人達の心も徐々に変化。
指導医である瀬戸先生や主任の高山誠司、科長の間宮科長とともに患者と向き合いながら、湊自身も医師として、人として成長していきます。
新堂湊と彼を取り巻く医師たち
新堂湊:山﨑賢人瀬戸夏美:上野樹里
司賀明:柄本明
高山誠司:藤木直人
東郷美智:中村ゆり
猪口隆之介:板尾創路
間宮啓介:戸次重幸
主人公の新堂湊役は、多くのドラマや映画で主演をつとめている実力派若手俳優の山崎賢人。
本作にて初の医師役だったようですが、障害を持つ医師という難しい役柄をとても繊細に演じ切りました。
サヴァン症候群と自閉症を抱えて産まれた湊。幼少期、兄は湊の持つ才能に気づき、将来は医者になるようにと薦めていました。
しかし、不慮の事故で兄は湊の目の前で亡くなります。
その事故をきっかけに、湊は自分の意思で「すべての子供を大人にしたい」と医師を志します。
司賀のはからいでレジデントとして勤め始めた病院では、障害を持っていることに加え、勝手な言動をとる湊を周囲はなかなか受け入れることが出来ませんでした。
医師として社会人として葛藤し、成長していきます。
湊の指導医である瀬戸夏美役は、上野樹里。
『スウィングガールズ』や『のだめカンタービレ』『監察医 朝顔』など数多くの話題作に出演し、多くの受賞歴のある実力派女優です。
瀬戸夏美は、正義感が強く、子どもたちに慕われている小児外科医。
志しは高いのですが、駆け出しのため執刀経験が浅く、急患で初執刀をした際に患者を術中死させてしまいます。
その事を引きずる瀬戸でしたが、高山主任や湊に支えられ、執刀を重ね強くなっていきます。
また、湊の指導医であり、湊の最初の理解者です。
湊の中でも瀬戸は大きな存在となっています。
東郷記念病院の院長の司賀明役は、柄本明。
多くの話題作に出演していることはもちろん、著書の出版や、映画監督、シリアスな作品への出演が多いですが、コントをしたりと多才な実力を発揮する俳優です。
湊のことを想い、人として、医師として、社会人として湊を育てる父の様な存在の司賀。
猪口を筆頭に小児外科を廃止する動きがなされていましたが、それに対し高山とともに反対を唱えていました。
湊から困ったことや、疑問に感じたことを尋ねられたときには、解決に繋がるようにアドバイスをしています。
小児科外科主任の高山誠司役は、藤木直人。
テレビや映画、舞台、テレビのパーソナリティを勤めるなど幅広く活動している俳優です。
俳優業のかたわら音楽活動も行っており、ドラマやCMのテーマソングにも起用されています。
高山は医師として腕がありますが、プライドも高くはっきりと物を言うところが特徴的です。
当初は湊を拒んでいましたが、次第に湊の記憶力や患者への想いを理解し、湊の力になっていきます。
また、東郷美智とは恋人関係で、小児外科の廃止に対して東郷美智に想いをぶつけていきます。
他にも個性的なキャストが多く出演しており、そうそうたる俳優陣や子役たちがドラマを彩っています。
医療ドラマなのでシリアスな場面もありますが、コミカルなシーンもあるので、明るく心温まる医療ドラマです。
原作は本ではなくドラマ!主演は人気韓国人俳優チュウォン
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このドラマの原作は本ではなく、2013年に放送された韓国のテレビドラマです。
日本版が全10話に対し、韓国版は全20話と10話も多く、その分主人公パク・シオン(日本版:新堂湊)の家族に関する内容、家庭環境がもたらした心理的影響を克服していく過程や、チャ・ユンソ(日本版:瀬戸夏美)との恋愛模様が濃く描かれています。
医師国家試験に合格している新堂湊と、障害を持っていることで合格することが出来なかったパク・シオンでは状況は異なるものの、ストーリーの根幹は同じです。
また、日本でリメイクがされる前の2017年には、アメリカで同作品がリメイクされています。
優しく強い楽曲に勇気づけられるandrop「Hikari」
主題歌は4人組ロックバンド「androp」がドラマの為に描き下ろした『Hikari』。
ドラマのエンディングで使用されてるこの楽曲は、優しい曲調と聴く人を前向きにするような歌詞が印象的で、湊をはじめとする登場人物たちの心情や、ストーリーに対する想いを湧きたたせるような楽曲です。
サビの「光に変えてゆくよ どんな暗闇も 夢見た未来が途切れないように」は、湊の患者に対しする想い、院長が湊に対して抱く願いにリンクしているように感じますね。
まるで湊を表したような、優しさの中に強さも感じる1曲になっています。
感動だけではない、見た人が前向きになれる作品
湊が発する言葉に患者や家族は励まされ、前向きになっていきます。
それと同じように、視聴者もその言葉に励まされたり、背中を押されたのではないでしょうか。
心に真っ直ぐ届いてくるのは、湊が誰よりも純粋な青年であることと、そのセリフ一つ一つに大きな意味を持たせているからなのだと思います。
ただ患者を治療していくだけではなく、主人公が障害を抱えながら夢を追い、ただひたすらに前を向き頑張る姿や、病気を抱える子どもたちに対する湊らしい言動の数々がこのドラマの魅力でもありますね。
一度見たら心にやきつくドラマ『グッド・ドクター』。
『グッド・ドクター』を見ればきっと泣いて、笑って、心が温まりますよ!
▷番組公式ホームページ
TEXT 佐藤愛