「帝一の國」とは
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2017年4月29日に公開され、大ヒットした映画『帝一の國』は、菅田将暉主演の学園権力闘争コメディ。
原作は、古屋兎丸による全14巻の少年まんがです。
学園ものと政治もの、そしてコメディを掛け合わせた、少年漫画にはなかなかない異色ジャンルですね。
実写映画に先立って、2014年から2016年まで舞台化。
また、東郷菊馬・大鷹弾・氷室ローランド・榊原光明・森園億人の5名を主役に描いたオムニバスドラマ全5話も制作され、TV放送されました。
学園×政治!野望の幕が開ける!
『帝一の國』の舞台は、エリート学生たちが通う、日本一の超名門校である海帝高校。
海帝高校のトップである生徒会長の座に就いた人物は、政財界に強力なコネを持ち、将来の入閣が確約されています。
首席で入学を果たし「総理大臣になって、自分の国を作る」という大きな野望を持つ主人公・赤場帝一は、2年後に控えた生徒会長選を見据え、誰よりも早く動き始めます。
生徒会長になるためには、1年生のときにどう動くかが鍵となるのです。
ライバルである全国屈指の頭脳を持つ800人の超エリート高校生たちを蹴落とし、勝ち残りを懸けて野望への第一歩を踏み出した帝一。
しかしそこには、想像を超える罠と試練が立ちはだかるのです。
いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開けます!
圧巻のキャラにストーリー!
『帝一の國』は、日本の政治経済の将来を左右するほどの影響力をもつ、海帝高校生徒会長選挙が、物語の中心になっています。
「自分の国」を作るという野心を燃やす策士・赤場帝一。
赤場家と因縁の対決となり、絶対に帝一に負けられない東郷菊馬。
どんな手を使ってでも生徒会長になろうとする帝一を、菊馬はなんとしてでも阻止しようとします。
えげつない政権闘争と欲望。
相手を出し抜き、裏をかいて繰り広げられる攻防戦は、息もつかせません。
先が読めない展開に、ワクワクさせられますね。
『帝一の國』の、絶妙なコメディ感も素晴らしいです。
豪華若手俳優陣による、突き抜けた演技は見ものですよ。
各キャラクターの個性が濃厚なうえ、随所に笑いのスパイスが効いており、選挙戦とのギャップがすごいのです。
また『帝一の國』には、親の期待を一身に背負うプレッシャーや芽生える友情、因縁などの様々なドラマがあります。
上辺だけで構成されたストーリーではなく、深みのある作品なのです。
「自分の国を作る」ことにこだわる帝一。
その理由が明かされた時に、あなたは何を思うでしょうか。
すべてが絡み合い描き出された結末は、帝一の底の深さを感じさせ、見事と言うほかありません!
よくぞここまで演じきった!豪華キャスト陣!
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映画『帝一の國』は「世界から猫が消えたなら」を手掛けた永井聡が監督を務め、2006年に放送されたドラマ「セーラー服と機関銃」を手掛けたいずみ吉紘が脚本を担当しました。
≪キャスト≫
赤場帝一:菅田将暉
東郷菊馬:野村周平
大鷹弾:竹内涼真
氷室ローランド:間宮祥太朗
榊原光明:志尊淳
森園億人:千葉雄大
白鳥美美子:永野芽郁
赤場譲介:吉田鋼太郎
イケメンを使ってるだけの実写化だと思ったら、大間違い!
菅田将暉の振り切った演技をはじめ、豪華なメンツの俳優陣がクセのある超個性的なキャラを演じ切り、あくの強い強烈なインパクトがあります。
始まりからエンディングまで、キャラもストーリーも音楽も、圧巻の魅力ですよ。
主題歌「イト」これぞ「帝一の國」!
映画『帝一の國』の主題歌『イト』は、クリープハイプが担当。
クリープハイプは4人組のバンドで、今までにドラマ『そして、誰もいなくなった』主題歌やアニメ『境界のRINNE』OPテーマなど、数多くの主題歌やCMソングを手掛けています。
クリープハイプによる主題歌は、監督をはじめとする映画スタッフ陣から「映画のテーマ、世界観にはまるバンドはこのバンドしかいない!」と熱いオファーがあり実現。
そのオファーを受け、映画『帝一の國』のために書き下ろしたのが『イト』です。
『イト』(=糸)というタイトルには、操り人形を糸で操っているのは誰で、操られてるのは誰なのか?という深い意味が隠されているように感じます。
映画のラストシーン、帝一の最後の台詞に続きこの曲が始まる瞬間に「思わずゾクゾクきた」という人も、多いのではないでしょうか。
『イト』は、まさに『帝一の國』のための歌。
映画のイメージにとても合っていて、この楽曲まで含めた世界観に酔いしれます。
すべてが最高の映画!
漫画が原作の物語を実写化というのは、原作ファンの目が厳しくなりがちだと言われることもありますが、映画『帝一の國』は原作ファンも納得のクオリティ。
イケメン俳優が多数登場しているだけでなく、その演技力、ストーリーの面白さがよりいっそう光ります。
原作ファンも初めて観る人も、誰もが楽しめる映画ですよ。
自分が生徒会長選挙の渦に巻き込まれたようなリアルな臨場感に加え、笑いあり、ドラマあり。
ぜひ映画『帝一の國』を、ご覧くださいね。
TEXT 有紀