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映画「マスカレード・ホテル」異色のバディが誕生!一流ホテルで起こる事件を回避せよ

東野圭吾のミステリー小説が原作の映画『マスカレード・ホテル』。一流ホテルを訪れる怪しい宿泊客たちの中から、連続殺人犯を炙り出すバディ映画です。豪華キャストと緻密なストーリーが織り成す『マスカレード・ホテル』の魅力に迫ります。

東野圭吾が描く異彩を放つバディもの

2019年公開の映画『マスカレード・ホテル』は、人気ミステリー作家の東野圭吾の同名小説が原作のミステリー作品です。

実は東野圭吾はこの小説のシリーズ化を考えていたため、イメージが定着するのを恐れて映像化はしないと決めていたそう。

しかし、主人公を描く際にモチーフにしていた木村拓哉が演じると知り、映画化を承諾することに。

監督を務めたのは、木村拓哉主演の『ロングバケーション』や『HERO』を手がけた鈴木雅之。

20年来の付き合いがある2人がタッグを組み、東野圭吾が描くミステリーと人間ドラマのリアルな映像化に挑んだのが本作です。

原作者も納得するほど緻密に作り上げられた本作は原作と映画、両方のファンから高い評価を得ています。

あらすじや見どころから、本作の魅力を紹介します。

潜入捜査中のホテルで巻き起こる数々の難題を解決できるか

▲映画『マスカレード・ホテル』予告映像【2019年1月18日(金)公開】

東京都内で、殺人事件が3件起こっていました。

それらの事件の共通点は、事件現場に不可解な数字が残されていること。

警察はこの数字が次の犯行を予告するものであると見て、予告連続殺人事件として捜査を始めます。

次の犯行現場が「ホテル・コルテシア東京」と断定され、警視庁捜査一課のエリート刑事、新田浩介が潜入捜査としてフロント係に任命されます。

彼の教育係として就いたのは、優秀なフロントワークの山岸尚美。彼女はプロのホテルマンとして、警察の潜入捜査を快く思っていません。

人気の超一流ホテルには、次々と素性の分からない宿泊客がやってきます。

犯人を食い止めるために宿泊客を全員容疑者と見る彼と、全員のお客様の安全を最優先に考える彼女は、真っ向にぶつかり合います。

しかし、その間にも宿泊客からのクレームに応えたり、疑わしい人物が妙な動向を見せたりと、ホテルの裏側は大忙し。

プロ意識を持つ2人は、反発しながらも目の前の難題に共に挑みます。

刑事とホテルマンの異色のバディが、事件の解決を目指すミステリー映画です。

豪華キャストの演技が映画の世界に引き込む!


本作は、公開前からキャストの豪華さが注目されていました。

エリート刑事である主人公の新田浩介を演じるのは、本作が初めての刑事役となる木村拓哉。

刑事として捜査しながらも、表向きはホテルマンとして接客するという特殊な役どころを、持ち前のスター性と巧みな表現力で演じています。

本作のヒロインで、完璧主義のホテルマンの山岸尚美を演じるのは、映画やドラマで活躍する女優長澤まさみ。

役柄から接客のプロとして映ることにこだわり、細かな所作にまで注意を払って演じたそうです。

初共演となった2人ですが、お互いへの信頼を感じる掛け合いを見せ、多くの人が息ぴったりだったという感想を寄せています。

人気俳優のコンビ以外に、小日向文世、松たか子、濱田岳といった『HERO』でお馴染みのキャストの共演も口コミで話題に。

さらに、鶴見辰吾、生瀬勝久、菜々緒、前田敦子と大御所から若手まで主役級の俳優陣が顔を揃えています。

実は、エキストラとして明石家さんまも出演。

数多くの人物が登場する本作では、メインキャストからエキストラまで超豪華で、演技派俳優陣の演技に一瞬たりとも見逃せません。

ホテルが舞台だからこそ成り立つストーリーが面白い!


本作の最大の面白さは、一流ホテルを舞台にしている点にあると言えるでしょう。

原作の舞台としてモデルにしたと言われるロイヤルパークホテル東京をロケ地として使用し、より原作に近い雰囲気でストーリーが進みます。

登場人物がすべて容疑者になるという設定自体はミステリー作品として少なくないですが、ホテルという場所が舞台になると印象が変わります。

「マスカレード」とは「仮面舞踏会」のことで「虚構」や「見せかけ」を意味する言葉。

素性を伏せて滞在できるホテルは、まさに仮面舞踏会のようです。

訪れる宿泊客はそれぞれに秘密を抱えていて、見せかけの顔で何らかの目的を持って滞在しています。

そんな中で事件の犯人を見つけるため、本来は暴いてはならないはずの宿泊客の秘密に触れていくという、ホテルだからこそ成り立つ新しい展開が秀逸です。


そして、描かれるバディ像も異彩を放ちます。

本作のバディは、疑うのが仕事の刑事と、お客様をもてなすのが仕事のホテルマン。

正反対の2人は、当然のようにぶつかり合い、お互いを厄介者と思っています。

何もかも違うように見える2人ですが、共通点は仕事に熱意を持っていること。

だからこそ、表面上だけで見分けることができない真実があることを、互いの存在によって次第に気付いていきます。

すでにプロとして仕事をする2人が、自分の観方を変化させ、事件に挑んでいく姿が人間味たっぷりに描かれています。

ミステリーとしてもバディものとしても楽しめる作品ですよ。

「メインタイトル」の音色が世界観が引き立てる


本作の音楽は、佐藤直紀が担当しています。
『GOOD LUCK!!』をはじめ、数々の大ヒット作で音楽を手がけてきた作曲家で、映画の各所を印象的な音楽で彩っています。

テーマ曲となる『メインタイトル』は、マスカレードと冠するタイトルにふさわしいワルツです。

テンポの良いダイナミックなオーケストラの演奏が、人々の賑わうホテルの様子ともマッチして気分を盛り立てます。

複雑な人間ドラマを描くストーリーに入り込むきっかけとなるテーマ曲にも、注目してください。

「マスカレード・ホテル」でホテル業界の裏側を覗こう!

映画『マスカレード・ホテル』は、普段は見られないホテル業界の裏側を覗ける作品です。

宿泊客の要望をかなえたり適切にクレーム処理するため、ホテルマンは1分1秒を惜しまず即座に行動します。

たとえ相手が素性を隠していても、等しく「お客様」として最高のもてなしをしようとする姿勢は、まさに接客のプロ。

映画の中だけでなく、実際のホテル業界でもこのようにホテルマンが行動してくれていることを考えると、ホテルに宿泊する際の心持ちも変わるのではないでしょうか。

事件に巻き込まれる一流ホテルを描く映画『マスカレード・ホテル』を、ぜひ宿泊客の1人になった気分で楽しんでください。


TEXT MarSali

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