なんだか物足りない。
付き合って5年が経った。もうお互いの性格も知り尽くしていて、一緒にいると居心地がいい。けれど最近、なんかなんだか、今の関係が物足りない。本当に小さなことで口論になったり、以前ほど真剣に話をきいてくれないと感じてしまったり。「正直、うまくっていないな…」。そんな思いを抱いている方に聴いてほしいのが、ミスチルの「sign」なんです。
あなたは、恋人から発せられるsign(サイン)に、どのくらい気づいていますか?
なんでもない毎日にサインは隠れてる
あれ?今日は何か、声音に元気がないな。どうしてあの時、曖昧な返事をしたんだろう?>
あ、今すごくいい笑顔で笑った。
本当に他愛もないやりとりを注意深く観察すれば、そうした無数のサインが隠れています。そう、恋人は送り続けているんです。
そんなサインを受け流してしまうのか、それとも拾い上げていくのか。ひとつひとつは些細なことなのかもしれませんが、拾い上げていったほうが、人生はすばらしく深みのあるものになるはずです。正直、めんどくさいかもしれない。
だけど、そんなめんどくさいからこそ愛しく思えるとも言えますよね。
声音に元気がないのは、なにか嫌なことがあったのかも。
それとも体調がわるい?
だったら今日は、明るく振舞って笑わせてみよう。
体調に気を付けてあげよう。
そんな風に相手を想い、支え合うって素敵な関係ですね。
"大切な人"だから送られる
"君が見せる仕草 僕に向けられてるサイン
もう何ひとつ見落とさない
そんなこと考えている"
≪Sign/Mr.Children 歌詞 より抜粋≫
恋人の見せる仕草は、あなたに向けられているサインです。見落とさないであげてください。サインに気づいて対応してあげると、恋人は必ず応えてくれます。
「ありがとう」と「ごめん」
「sign」は、2004年のドラマ「オレンジデイズ」の主題歌のために、桜井さんが書き下ろした曲です。憧れの大学生活を絵に描いたようなドラマで、覚えている人も多いのではないでしょうか。妻夫木くん演じる主人公は、社会福祉心理学を専攻している大学生。大学の構内で、バイオリンを演奏する、柴咲コウ演じるヒロインと出会います。彼女は聴覚を失っており、ふたりは手話で会話します。
劇中で繰り返し使われるのが、「ありがとう」と「ごめん」の手話。
"「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返して僕ら
人恋しさを積み木みたいに乗せてゆく"
「ありがとう」、そして「ごめんね」は、コミュニケーションをする上でとても基本的なこと。毎日の雑事に流されていると、忘れてしまいがちな言葉ですが、今いちど、しっかりと声にだすことを心がけましょう。それを繰り返すことで、相手との信頼関係がより厚いものへと変化していくのです。
"僅かだって明かりが心に灯るなら
大切にしなきゃと 僕らは誓った
めぐり逢った すべてのものから送られるサイン
もう何ひとつ見逃さない
そうやって暮らしてゆこう"
あなたへと向けられたサインは、めぐり逢うすべてのものから送られてきます。
サインを受け取るということは、目の前の出来事を、自分なりに咀嚼して、なんらかのアクションを起こすということ。
恋人でも、家族でもいいです。今、目の前にいるひとと、たくさんお話ししてあげてください。
そして、その人からのサインに気づいてあげてください。ミスチルの「sign」は、そういう大切なことに気づかせてくれる曲です。
Sign 歌詞 全文
TEXT:緑の瞳
1992年ミニアルバム「EVERYTHING」でデビュー。 1994年シングル「innocent world」で第36回日本レコード大賞、2004年シングル「Sign」で第46回日本レコード大賞を受賞。 「Tomorrow never knows」「名もなき詩」「終わりなき旅」「しるし」「足音 〜Be Strong」など数々の大ヒット・シングル···