えのぐって、大きな公演を迎えるたびに『何か』起きるグループなんです。
──2月に行った結成2周年記念公演で、7つの新しい発表を行いました。そのときに告知した内容で、残念ながら実現できなかったことも一つだけ生まれてしまいました。
日向奈央:メンバー全員、この春に高校を卒業したことから、3月に「卒業記念イベント」を行う予定でしたが…。
白藤環:タイミング的にちょうど(コロナ禍の自粛時期と)重なり、「卒業記念イベント」を開けなかったことは本当に残念でした。もちろん公演をやりたかったし、中止になったのは寂しかったですけど。そこはしょうがないこと。そのぶんも、8月のライブで頑張りたいです。。
夏目ハル:その公演へ向けて気持ちを集中させています。
──2周年公演の日は、メンバーそれぞれ心にどんな気持ちを背負ってステージに立っていましたか?
夏目ハル:2月のライブは、いろいろ深い想いを抱いたライブでした。あのときは、結成2周年の記念公演であるのと同時に、5人グループだったえのぐが「これからは4人のえのぐとして活動をしていきます」と決意を示すライブでもありました。そういう強い意志を持ってステージに立っていたから、お客さんたちにも本気で気持ちをぶつけられたし、めちゃくちゃ想いのこもったとても良いライブになりました。ただ、残念ながら会場を満員にすることができなかったから、その悔しさを8月の公演にぶつけようと思っています。8月公演も、こういう状況なので制約はありますが、出来ることの中で最高のライブにしていくつもりです。
──2月のライブでは、MCでもいろんな想いを熱く語っていましたよね。
夏目ハル:めちゃくちゃ気持ちが熱くなっていました。気持ちが籠もり過ぎて泣きそうになるくらいでした。
白藤環:奈央ちゃんはライブ中に大号泣して、しゃべってる声がかっさかさになってたもんね。環もだけど (笑)
日向奈央:普段泣かない二人(白藤環/日向奈央)がめっちゃ泣いてました。
鈴木あんず:「このステージで、応援してくださる方々に、4人で活動するえのぐを認めてもらおう」という覚悟で立ったライブだったから、みんな感情が昂ぶってました。
白藤環:えのぐって、大きな公演を迎えるたびに『何か』起きるグループなんです。結成1周年記念公演のときも、メンバーのうち2人が休養に入ってしまい、ライブの一週間前に「1周年公演は3人でやります」って言われて。いろいろ戸惑いながらなんとか形にしました。
今回の2周年公演も、2週間前にメンバーが一人卒業することが発表されて。ファンの方々に、不安な気持ちを持ったままライブに来てもらう形になってしまったぶん、私たち自身が「みんなの不安を吹き飛ばすようなライブをやらなきゃ」という気持ちを持ってがむしゃらにぶつかったんですが、ファンの方々は100パーセント楽しい気持ちではなかったと思う。だから8月の公演は、100パーセント楽しめる公演にしたいと思っていました。
でもコロナの影響でいろんな制約がある中でライブを開催することになっちゃったから、今回も100パーセント楽しいじゃないのかなって、申し訳ない気持ちも正直あります。それでも必ず、私たちが出来る限りの「楽しい」を持って帰ってもらえるライブにします!!!!
──2月に行った結成2周年記念公演は、メンバーの引退発表を受けて間もない時期のライブにもなりましたよね。当時、自分たちの中で気持ちの整理は…。
白藤環:正直、時間がかかりました。
日向奈央:本当は1周年記念ライブの時に発表する予定だった『Colors』という曲を、2周年ライブで歌ったんです。本当なら5人で歌いたかった曲なんですが、歌えなくなっちゃって、それがめっちゃ悔しかった。でも、自分たちが前に進むために必要なことだったから、気持ちを切り替えてステージに立ちました。
夏目ハル:普段はあんまり泣くイメージがない、環とひなおが泣くくらい、みんなすごく気持ちが入っていました。
鈴木あんず:2周年記念公演は、メンバー全員がいろんな気持ちを抱えて立ったステージだったなと、今振り返っても思います。
要は、「最高の夏」にしちゃえばいいわけだから。
──8月に行うライブでは、どんなえのぐの姿を見せてくれるのでしょうか。日向奈央:えのぐはいま公式YouTubeチャンネルで、新曲のミュージックビデオを5月、6月と連続で公開しています(7月も公開予定とのこと)。発表した「e☆Jump!→Dream!!」と「ギザギザコミュニケーション」の2曲は私たちもとってもお気に入りの曲なので、ライブで披露できることを楽しみにしています。
初日は新衣装のお披露目があるので、新しい衣装を着てステージに立つその瞬間を、絶対みんなに見て欲しいです。これまで発表してきた曲も、衣装が変わることで、また違った魅力を持った曲に生まれ変わります。2日目は生バンドによる全曲バンドバージョンのスペシャルライブなので、こっちはぜひ「格好いいえのぐ」をみてもらいたい。わたし自身バンドが大好きだから、すごく楽しみにしています。
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──発表された「e☆Jump!→Dream!!」と「ギザギザコミュニケーション」ともに、これまでのえのぐの楽曲とは少し違った印象でした。8月のライブで披露される新曲も、これまでえのぐが発表してきた楽曲にはない魅力を持っているのですよね?
日向奈央:もちろんです!「e☆Jump!→Dream!!」や「ギザギザコミュニケーション」とも全然違う曲です。
白藤環:たぶん、みんなびっくりすると思いますよ(笑)
──えのぐとしても、どんどん新しい可能性を追い求めていきたいということなのでしょうか?
鈴木あんず:その気持ちはいつでも持っています。
──いまは8月の本番へ向けてレッスンやリハーサルが大変な時期ではないですか?
白藤環:そうですね。わたしはダンスが苦手だから、新曲のダンスも苦労しています。練習はめっちゃ大変だけど、でもやってて楽しいんです。その楽しいって気持ちががみんなにも伝わるといいなと思いながら、日々頑張っています。しかも、こう見えてわたしめっちゃ緊張するタイプだから、正直もうすでに緊張してますよ(笑)。
8月の公演では、今までとは違う新たな一面をたくさん見せていきたい。そして「そこが良かった」って絶対に行ってもらいたい。「俺、いままで環ちゃんのこういうところが好きだったんだけど、今日みたいな環ちゃんもすごく好き」と思ってもらえるようなライブにもしたい。メンバーそれぞれの新しい一面を知ってもらって、もっともっと、えのぐのことを好きになってもらえたら嬉しいです。
──ハルさんも、同じ気持ちですか?
夏目ハル:わたしは、本番まであえて難しいことは考えないようにしてるんです。毎回違ったテーマを一つ決めて、ステージに立ってます。
──そのテーマが気になります。
夏目ハル:2月の2周年記念公演は、「死ぬ気で」でした。「死ぬ気で歌い踊る」「死ぬ気で楽しむ」など、いろんな意味も含んでいます。とにかく必死に、全力でやることだけ考えてました。
8月のライブに向けたテーマは、「最高の夏」。応援してくれる方々や、わたしたちにとって、要は「最高の夏」にしちゃえばいいわけだから。どうしたら最高の夏になるかみんなで考えて、ライブに挑みたいと思います。
──それ、いいですね。
夏目ハル:当日は、「みんなにとって最高の夏でしょ!!!!」「君も、君も、配信で観ている君も、最高の夏でしょ」という気持ちをパフォーマンスに乗せて伝えられれば、そうなるのかなって。
──あんずさんは、どんな気持ちで8月の公演に挑みますか?
鈴木あんず:今回のライブタイトルを「次章」と名付けたのは、皆さんに新しいえのぐを…私たちの新しい一面をたくさん見つけてもらえるような、そんなライブにしていきたいし、そうなるように頑張ります。私たちのそういう姿を、目に焼き付けて欲しいなと思います。
全員にとって、最高のライブにしたい。ハルちゃんも言っていたように、応援してくださる皆さんにとっても、私たち自身にとっても、「えのぐワンマンLIVE2020 -次章-」の2日間が「最高の夏」になるように精一杯準備するので、ぜひライブを観てください。
そのライブで感じた気持ちや観た景色は二度と味わえない。
──新衣装もとても素敵ですね。
日向奈央:全体的に白で統一されていて、メンバーカラーがそれぞれの衣装の特徴に合わせてはいっています。衣装の名前は「ステラ」。その名の通り星がテーマで、髪飾りやタイツに星が散りばめられていて…とっても可愛いんです。
白藤環:ハルちゃんと奈央ちゃんの新衣装は、可愛いもそうだけど、格好いい要素もあるよね。
鈴木あんず:早く新しい衣装を着て皆さんの前でライブがしたいです。
──最後に、改めて8月の公演に向けての言葉を、メンバーを代表して環さんにお願いします。
白藤環:今回のライブ、2日間でセットリストをガラッと変えています。さらに初日は新衣装のお披露目、2日目は生バンドと、全く違う魅力を持ったライブになることは間違いありません。しかもジェットコースターみたいに、驚きの連発だと思います。最初から「うわーっ」て、その後も、「えっ、まさか!」「そんなばかな!」みたいな感じで(笑)
今回のライブも絶対に後悔はさせないし、ライブを観終わったときに、「感無量…」みたいな気持ちになってもらえるはずです。ぜひ楽しみにしていてください。
鈴木あんず:それぞれの日でしか、味わえない楽しさがあります。
白藤環:そのライブで感じた気持ちや観た景色は二度と味わえないから、この2日間がみんなの心にいつまでも残るように、大切に、思いっきり楽しみたいと思います。
日向奈央:当日がめっちゃ楽しみ!
夏目ハル:みんなで「最高の夏」にしましょう!!!!
TEXT 長澤智典