今年は「今だからこそ出来ることがあるはず」と思いながら日々を過ごしています。
──例年であれば、夏フェスなどを通し一緒に爽快な汗を流しながら楽しんでいる季節ですが、今年は直接触れあいながら楽しむのが難しい環境にあります。みなさんも、もどかしさを感じています?
松田美里:もともと予定していた内容が無くなり、スケジュール帳を観ながら「今頃、こんなことをやってたんだなぁ」と思うこともあるように、あるはずだった予定がない現状へ正直もどかしさも感じますけど。現状をどうプラスに変えてゆくかが何よりも大事だからこそ、「今だからこそ出来ることがあるはず」と思いながら毎日を過ごしています。
──どんな状況下でも気持ちをポジティブに変えてゆくところが、わーすたらしさなんでしょうね。
松田美里:わたしたちの場合、「ポシティブになれた」と言ったほうが正解だと思います。自粛期間中はメンバーみんな葛藤を覚えてたっていうか、その時期は、それぞれが自分自身を見つめ直す良い期間にもなりました。
メンバーみんなそうですけど、無観客ライブなどをやったことで、わたし自身も「今だからこそ出来ることをやらなきゃ」と、自粛期間中に気持ちをポジティブに変えていけるようになりました。その想いを持って今は積極的にオンラインライブも行えば、そのスタイルでのステージにもどんどん慣れてきています。
──無観客と観客を前にしてライブを行ううえでの感覚の違いもあるのでしょうか?
廣川奈々聖:正直あります。お客さんを目の前にしているからこそ、ライブをやっている実感を覚えるわけですけど。無観客ライブだと、目の前に広がる景色はリハーサルのときと一緒なんですね。だからこそ、私たち自身が気持ちを切り換えてライブに挑まなきゃと何時も思います。でも、ライブ直前にみんなで円陣を組むと、気持ちは自然に本番モードへ変わります。
──最新シングルの表題歌となる『サンデー!サンシャイン!』も、無観客ライブで披露しました。お客さんたちの反響は、どうですか?
三品瑠香:配信後のTwitterへの書き込みを見ると、「夏らしい弾けられる歌」「耳に残る」「一緒に騒ぎたくなる」など嬉しい書き込みをたくさん目にします。
──『サンデー!サンシャイン!』のMVも、とても夏らしい爽やかさを覚えました。個人的に、瑠香さんが大きな旅行鞄を動かそうにも重くて動かずアタフタしてゆく様を魅せた、あのパントマイムのシーンがめっちゃインパクト強く目に飛び込んできました。
三品瑠香:その言葉はめちゃくちゃ嬉しいです。あのシーン、わたしの『サンデー!サンシャイン!』のMVの中で一番のアピールポイントなんですけど。ファンの方々からはそこのシーンに触れた感想がなかったから、その言葉を聞けてすごく嬉しかったです。
──あのシーンの収録のため、かなり練習を重ねました?
三品瑠香:それが、ぜんぜん練習をしてなくて(笑)。撮影の前に、わたしが映ってるような感じで遊んでいたんですね。そうしたら、「そのシーンも撮ろうよ」ということになり、結果、MVの中でもしっかり使われました(笑)。でも、個人的にあのシーンの撮影はめちゃくちゃ楽しんでいたから、採用になったのはすごく嬉しかったです。
『四季ドロップス』は、わたし自身が気持ちを消化したうえで歌える楽曲のように、とても歌い甲斐があります。
──ここからは、メンバーそれぞれ気になる歌詞について聴かせてください。まずは、瑠香さんからいきましょうか。三品瑠香:わたしは『四季ドロップス』に記してある「二度と戻らぬ 愛おしい今日」と「一度しかない 愛おしい今日」のところです。『四季ドロップス』はタイトル通り、四季の変化を感じさせる歌。わーすたとして活動を続ける日々の中、わたし「今日は本当に1回しかないんだなぁ」「それがどんな1日だったとしても、後から振り返ると愛おしい日だったなぁ」と思い返すことも多いように、わたしはその歌詞へめちゃくちゃ共感しながら何時も歌っています。
──それは、活動をしながら何時も感じている気持ちだ。
三品瑠香:そうですし、わたし自身「1日1日を大事にしよう」と思って毎日を過ごそうと思えば、「もし今日が生きてる日の最後だとしても後悔のない日を過ごそう」という気持ちでもいます。でも毎日それが出来ているかと言ったら、なかなか難しいじゃないですか。ただ、「後から後悔しない日にだけはしたい」と何時も思って過ごしているように、改めてそういう気持ちをこの歌が思い返させてくれました。
──『四季ドロップス』に限らずだと思いますが、歌うことで大切な気持ちを再確認できる楽曲も多いんじゃない?
三品瑠香:それはあります。もちろん、そういう気持ちを、私たちが音楽に乗せていろんな人たちの心に響かせたいと思って歌っていますけど。同時に、自分自身の気持ちにも問いかければ、「確かにこういう気持ちだよね」と自分で再確認してゆくところもあります。
それに歌って、まずは自分がその気持ちをしっかり理解したうえで歌わないと説得力が出ないじゃないですか。『四季ドロップス』は、わたし自身が気持ちを消化したうえで歌える楽曲のように、とても歌い甲斐があります。
私たち自身が積極的に楽しいものを発信していこうという気持ちでいます。
──続いては、奈々聖さんかな。廣川奈々聖:わたし、『サンデー!サンシャイン!』のサビに記した「どんなに眩しい瞬間も逃さないで」の歌詞が好きです。この歌詞を書いてくださったhotaruさんは、「夏の時期を一瞬も逃さずに楽しんで欲しい」という意味を込めて書いてくださいましたけど。わたしは、「わーすたが今輝いている瞬間を、ずっと逃さずに観ていて欲しいな」という気持ちでも歌っていました。わたしはここにすごく気持ちを乗せて歌っているように、大好きな歌詞です。
──とくに今年は、いろんな大変な時期を乗り越えての今だけに、余計にそう感じますよね。
廣川奈々聖:そうなんです。だけど、自粛期間も含め、わたしたちはけっして悪い時期ばかりではなかったなと捉えています。無観客ライブにしても、そう。この時期だからこそオンラインを通してわーすたのライブに触れ、ファンになってくださった方も増えたように、私たちは一つ一つの行動をすべてプラスに変えています。わーすたは、どんな瞬間でも輝いているからこそ、どんなときも見逃さずに、みなさんにもしっかり観ていてもらいたいなと思います。
──「無観客生配信ライブ」は、わーすたにとっても良い出会いの場になっているんですね。
廣川奈々聖:それこそ3月のLINE CUBE SHIBUYA公演は、もともと会場に足を運ぶ予定だった人たちは残念だったと思いますけど。配信という形を取ったことで、より多くの人たちに観てもらえれば、新しい出会いへ繋がるきっかけにもなりました。
それに、新しいライブの可能性をつかむことが出来たなと私たちは感じています。まずは、自分たちが前向きに発信していかないことには、ファンの人たちの気持ちもマイナスになってしまうからこそ、何時だって私たち自身が積極的に楽しいものを発信していこうという気持ちです。
私たちはコロナに負けることなく輝きたい想いを強く持っています
──次は、美里さんお願いします。松田美里:『サンデー!サンシャイン!』の「今日よりも素敵な明日がきっとやってくる 秋冬春夏 いつだって輝かせて」の歌詞がすごく好きなんですけど。その前に記してある、「みんな待ってた季節もすぐに過ぎてくけど」の歌詞も好きです。
夏ってすごくわくわくするし、夏の季節を楽しみにしている人たちって多いじゃないですか。もちろん、夏もそうだけど。その後に訪れる秋や冬、春になって、また夏がくるという、その四季すべての時期を輝かせてくれる期待感をこの歌詞が伝えてくれているところが、わたしは好きなんですね。
とくに今年はコロナの影響でいろいろ大変なことも多いけど。だからこそ、私たちはコロナに負けることなく輝きたい想いを強く持っていますし、何時の季節だってみんなに輝きを与えていけるアイドルでありたいなとも思っています。
──美里さんは、どんなときに夏の始まりと終わりを感じます?
松田美里:お店に行ったときにスイカバーを発見し、「あっ、今年も売り出した」と思いながら、購入したスイカバーを食べたときに夏の始まりを感じます。夏の終わりは、寂しくなったら「もう夏の終わりだなぁ」とわたしは感じています。
──たとえ真夏でも、寂しさを感じたら夏は終わりということ?
松田美里:そうです。夏のいい思い出がたくさん増えて「今年の夏楽しかったなぁ」と思い出を振り返るようになったら、わたしの夏は終わりなんだと思います。
メンバーそれぞれ大人として成長しながらも、この関係性はずっと変わらないところが好きです。
──梨々華さんがお気に入りの歌詞は、どれになります?小玉梨々華 :『四季ドロップス』の、「変わり続けながら 変わらずにいたいよ」のところです。この歌詞は、季節が変わっても二人の気持ちや関係は変わらないよという歌ですけど。それを、いろんな物事に置き換えられるなぁとわたしは思っていて。
わたし個人に関しては、大人になるにつれて変わり続けなきゃいけないものもあれば、逆に変わっちゃ駄目なものもあるなと感じています。そういう想いがこの一節にギュッと詰まっているからこそ、わたしはそこの歌詞が好きなんです。
──梨々華さんの中で、変わっちゃいけないものって何ですか?
小玉梨々華:わたしは、わーすたのメンバーとの関係性はずっと変わりたくないなと思っています。これまでの5年間ほぼ毎日のように会えば、連絡も取り合うなど、メンバーとの距離感がどんどん近くなり、何時しか家族のように一緒にいるのが当たり前な関係になれています。わたしは、それがすごく嬉しいんです。
メンバーそれぞれ大人として成長しながらも、そこの関係性はずっと変わらないところも好きなように、そこは、これからも変わらずにいたいところです。もちろん、大人として成長していくことも前向きに捉えています。
──人は年齢が上がるたびに、意識や考え方も変わっていきますからね。
小玉梨々華:そうなんです。わーすたを結成した頃は、メンバーみんな中高生だったから、正直、わーすたも、個人のことも、将来について深く考えれなかった部分はありました。でも今は、メンバーそれぞれが自分の将来についても考えているし、それぞれが大人になったなと変化を感じてもいるように、そこはメンバーみんな、良い風に変わってきたところだと受け止めています。
──わーすたのメンバーで10代は、梨々華さんと瑠香さんの2人だけ。しかも、2人とも間もなく20歳を迎える歳。10代と20代の違いを感じることもあります?
三品瑠香:わたし、17歳頃から年齢を重ねるごとに大きな変化を感じています。だからこそ、10代が終わってしまうのはすごく怖いんです。
小玉梨々華:わたしも、そう。
三品瑠香:大人になったら、今みたいに甘えられないし、自分の意識や考えもしっかりしなきゃいけなくなる。大人になるって自分の責任感を強く持つことと考えたら、そうならなきゃなという気持ちです。
──20代の3人を見てて、どう???
三品瑠香:それぞれの考え方まではどうかわかんないけど、メンバー同士での接し方や言動は、5人とも昔も今も変わってないように、わたしが20歳になっても、そこは変わらないところなのかも知れない(笑)。それに、今の心地好い関係性が好きだからこそ、そこは無理に大人になるわけじゃなく、このままで良いなと3人を見て思いました(笑)。
一つの夢を成功させることで、次の夢がどんどん膨らんでいくことが嬉しかった。
──最後は、葉月さんですね。
坂元葉月:わたしは、『サンデー!サンシャイン!』の「どこまで行こう My dream」のところです。夢って一個叶えたら、次の夢が生まれてくるじゃないですか。それって、わたしはとても素敵なことだと思っています。夢を持てるのは、とても良いこと。だから、わたしはここの歌詞が好きなんだと思います。
──同じ『サンデー!サンシャイン!』の歌詞の中で、「ひとつ叶えたらふたつ増えていくね」とも書いてあるように、夢って一つ叶っても、そこからまたたくさん夢が広がっていくものですからね。
坂元葉月:それ、わたしもすごく感じます。わーすたは昨年10月に東京で、バンドさんを従えた形でフリーライブをやらせていただきました。あのときは、「とにかくフリーライブを成功させたい」想いから、メンバーみんなでビラ撒きもやるなど、いろんな努力を一生懸命にやりました。
そのおかげもあったのか、ライブには3000人以上の人たちが来てくれました。その姿を観たときに、「今度は、この人たちみんなをホール会場のライブに呼んで埋めつくしたいな」と思ったし、「今度は各地でフリーライブをやりたい」という目標も持つようになりました。
そうやって、一つの夢を成功させることで、次の夢がどんどん膨らんでいくことが嬉しかったからこそ、言われた歌詞に込めた想いは、わたしも強く感じています。
今の子たちの場合、みんなで集まっておしゃべりをする場所にパンケーキ屋さんってピッタリですもんね。
──C/Wには、『べちょべちょパンケーキ? feat. そこの君。a.k.a. ヲタ』と題した、わーすたらしい楽曲も収録しています。
坂元葉月:この歌は、私たち…というよりも、イマドキの若い子たちの気持ちや感覚に寄り添う内容だから、たくさんの人たちに聴いて共感してもらい、この歌を愛して欲しいなと思っています。
松田美里:今の子たちの場合、みんなで集まっておしゃべりをする場所にパンケーキ屋さんってピッタリだもんね。
──パンケーキ屋さんを舞台に恋愛トークしてゆく女の子たちの女子会の風景を、美里さん、梨々華さん、葉月さんの3人で再現。あの会話の様もリアルでいいですね。
三品瑠香:3人の会話、「何時も通りのテンションだなぁ」と思ってみてた。
松田美里:あのトークは、3人で一緒にブースに入り、台本を読みながらお互い目でタイミングを合わせながら録ったんですけど。実際にしゃべってて楽しかったもんね。
坂元葉月:ホントに、何時ものテンポ感でしゃべっていたから、そこにリアル感が出たのかもね。トークや歌詞の内容も、ストーリーについて語るなどしているんですけど。
わたしも24時間限定で消えるストーリーに可愛い食べ物の写真を載せたりもするように、共感する歌詞は多かったです。聴いてくれたら、いろいろ共感してくれる歌詞は多いんじゃないかな?!
──パンケーキ屋さんを題材にしているところも、食べ物を題材にする歌の多いわーすたらしさなんでしょうね。
廣川奈々聖:1枚の作品の中へ、ちょっとひねりの効いたネタ系の歌があると私たちも安心しますし、そこが"わーすたらしさ"というのは私たちも感じてしまいます。ただ、昔からメンバーの中ではチーズブームが続いてるんですけど、それが歌になったことは一度もないです。
三品瑠香:チーズを題材にするのが難しくて、却下されちゃってるのかな?!
廣川奈々聖:わーすたの場合、食べ物に限らず、お風呂やスイカ割りをテーマにした歌もあるように、一つの題材をモチーフにした歌も多いから、そういう楽しさもわーすたの歌として感じてくれたら嬉しいです。
みんなもこの作品を聴きながらモチベーションをアップさせつつ、さらにわーすたのことを好きになってください!!!!!
──最後に、それぞれ改めてシングル『サンデー!サンシャイン!』の魅力について聴かせてください。松田美里:本当に「ザ・常夏」というサマーソングができました。今は、みなさんともなかなか会えない状況だからこそ、みんなと一緒に『サンデー!サンシャイン!』を通して夏を感じあいたいなと思っています。覚えやすい振りの歌でもあるように、ぜひみなさんも『サンデー!サンシャイン!』に合わせて家で踊って楽しみながら、夏を感じてください。
廣川奈々聖:楽曲も素敵ですけど。今回、わーすたの5周年公演の模様を完全収録したBlu-rayが付いてくるバージョンもあります。それを観ながら、お家時間を充実させてもらえたら嬉しいです。
三品瑠香:シングル盤に収録した3曲とも曲調の振り幅が違えば、3曲それぞれ情報量も濃いように、このタイミングで、こんなにも楽しいシングルをリリースできることがすごく嬉しいんです。ぜひ、家の中で『サンデー!サンシャイン!』を聴きながら弾けつつ、汗を流して、わーすたと一緒に夏を感じてください。
小玉梨々華:こういう状況だからこそ、こうやってシングルを発売できることがすごく嬉しいんです。自分たちの想いを詰め込んだ作品がファンの方々の手元に届いたり、お店の店頭に並ぶことも、本当にありがたいことだとも改めて感じています。しかも今回は、6年目に入ったわーすたとして最初のシングル作品。ぜひ6年目のわーすたを手にしていただき、お家でも、ライブを通しても楽しんでください。
坂元葉月:この夏にピッタリの1枚になりました。『サンデー!サンシャイン!』の歌詞の最後に、「そんな日々をまた」という歌詞があるんですけど。みなさんと、また笑顔で出会える日が来ると私たちは思っているからこそ、それまでこの作品を聴きながらみんなもモチベーションをアップさせつつ、さらにわーすたのことを好きになってください!!!!!
TEXT 長澤智典
PHOTO 大西基
☆ボーナスエピソード☆
インタビュー当日には、8月2日生まれの松田美里さんの誕生日が近いこともあり、UtaTen編集部からゼリードリンクをプレゼントいたしました!
メンバーの皆さん全員、満面の笑みで喜んでくださり、編集部一同とても嬉しく思いました!
ドリンクと一緒に撮影したわーすたの皆さんのお写真もぜひご覧ください!!
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