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【歌詞コラム】ヨルシカ「盗作」の歌詞から読み解く。男が音楽を盗作した理由とは?

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ぎゅっとまとめ
  • 破壊衝動を形にしたアルバム「盗作」
  • 主人公は音楽を盗作する男!
  • 男が盗作をする理由を歌詞から読み解く

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ヨルシカが2020年7月29日に発売した3rdアルバム『盗作』。今回のアルバムは犯罪をテーマに描かれ「音楽を盗作する男」が主人公となっています。アルバムの題名にもなっている『盗作』から独自の視点で男が盗作した理由を歌詞から考察していきます。

公開日:2020年9月23日 更新日:2020年9月23日

Column

萌依


この記事の目次 []
  1. ・「盗作」は破壊衝動を形にした楽曲
  2. ・主人公が音楽を盗もうとした理由
  3. ・主人公が盗作をしたもう一つの理由
  4. ・盗んでも盗んでも、まだ足りない。

「盗作」は破壊衝動を形にした楽曲

▲ヨルシカ - 盗作(OFFICIAL VIDEO)

ヨルシカの3rdアルバム「盗作」は犯罪をテーマにして描かれており「音楽を盗作する男」の破壊衝動を形にした楽曲が14曲詰まっています。

ヨルシカ自体への認識を壊したいという破壊衝動から今回のアルバムができたそうです。

『盗作』のPVはヨルシカ自身初のオール実写映像となっていて、映像にはギターやレコードといった音楽に関するものが壊れる瞬間が見られます。

まさしく主人公の破壊衝動の様子を表現しているのでしょう。

今回紹介する『盗作』は、アルバムの中でも何か重要な鍵を握っている楽曲のような気もしますね。

独自の視点から主人公が音楽を盗作した理由について読み解いていきます。

主人公が音楽を盗もうとした理由


----------------
「音楽の切っ掛けは何だっけ。
父の持つレコードだったかな。
音を聞くことは気持ちが良い。
聞くだけなら努力もいらない。
前置きはいいから話そう。
≪盗作 歌詞より抜粋≫
----------------

『盗作』の歌詞は鉤括弧から始まっていて、この後の歌詞にも鉤括弧がついているところが何ヶ所かあります。

おそらく鉤括弧の部分は主人公のセリフを表しているのでしょう。

誰かに話しているようにも捉えられますね。

歌詞を見ていくと、まず前置きとして主人公は自分が音楽に触れた切っ掛けや想いを話しています。

「聞くだけなら 努力もいらない。」という歌詞から主人公は音楽家だと言うことが分かりますね。


----------------
ある時、思い付いたんだ。
この歌が僕の物になれば、この穴は埋まるだろうか。
だから、僕は盗んだ」
≪盗作 歌詞より抜粋≫
----------------

主人公はどこか満たされていない様子です。

納得のいく作品ではないため満足していないのでしょう。

自分の不足している部分を補おうと、誰かの歌を盗み自分の物にしようとしています。

歌を盗むこと。

つまり、盗作。

盗作をすることで自分の納得いく作品が出来ると思ったのでしょう。

続く歌詞を見ていくと音楽を盗んだ理由がもう一つ描かれています。

主人公が盗作をしたもう一つの理由


----------------
「音楽の切っ掛けが何なのか、今じゃもう忘れちまったが欲じゃないことは覚えてる。
何か綺麗なものだったな。
化けの皮なんていつか剥がれる。
見向きもされない夜が来る。
その時に見られる景色が心底楽しみで。
≪盗作 歌詞より抜粋≫
----------------

主人公はここでも本題に入る前に自分が音楽に触れた切っ掛けを話しています。

欲ではなく何か綺麗なものが切っ掛けだったことが歌詞から読み取れます。

欲望がない綺麗なもの。

それは純粋な気持ちを表現しているようにも感じられます。

主人公はただ純粋に音楽が大好きだったのかもしれません。


----------------
その時に見られる景色が心底楽しみで。
そうだ。
何一つもなくなって、地位も愛も全部なくなって。
何もかも失った後に見える夜は本当に綺麗だろうから、本当に、本当に綺麗だろうから
僕は盗んだ」
≪盗作 歌詞より抜粋≫
----------------

主人公が盗作をしたもう一つの理由は「地位も愛も何もかも失った後に見える夜が綺麗だから」と強く語っています。

肩書きや気持ちといった自分の中にあるものを全て失い、何もない空っぽの状態で見る夜を綺麗だと感じているのでしょう。

今持っているものがすべて無くなった時や、一度作り上げたものを壊した後に見える自分の世界を主人公は見てみたいのかもしれません。

それが主人公の破壊衝動を駆り立たせる一つの原因であり、盗作も一つの破壊衝動から行うことなのでしょう。

盗んでも盗んでも、まだ足りない。


----------------
嗚呼、まだ足りない。もっと書きたい。
こんな詩じゃ満たされない。
君らの罵倒じゃあ僕は満たされない。
まだ知らない愛を書きたい。
この心を満たすくらい美しいものを知りたい。
≪盗作 歌詞より抜粋≫
----------------

サビ部分では、主人公が盗んでも盗んでもまだ満たされない様子が描かれています。

ここまで何回も盗作を繰り返した主人公ですが、最後のサビでもまだ心は満たされていない様子が分かります。

満たされていないからこそ、満たしてくれる美しいものを知りたいと思っているようです。

主人公にとって自分の心を満たしてくれる「美しいもの」とは何なのでしょうか?

次の歌詞で明らかになります。


----------------
まだ足りない。まだ足りない。
まだ足りない。まだ足りない。
まだ足りない。僕は足りない。
ずっと足りないものがわからない。
まだ足りない。もっと知りたい。
この身体を溶かすくらい美しい夜を知りたい。
≪盗作 歌詞より抜粋≫
----------------

盗作を繰り返しても自分に足りないものが分かっていないようです。

それではどれだけ盗作をしても心が満たされることはありませんよね。

ですが、主人公にとって心を満たしてくれるものは「身体を溶かすくらい美しい夜を知ること」だと歌詞から読み取れます。

「身体を溶かすくらい美しい夜」というのは、先ほど主人公が見たいと強く願っていた「何もかも失った後に見える夜」を意味しているのでしょう。

主人公が盗作を行った本当の理由はこの「美しい夜」を見たいからなのではないでしょうか。

「美しい夜」に出会うために、何度も何度も盗作を繰り返しているのかもしれませんね。


TEXT 萌依

ボカロPであり、コンポーザーとしても活動中の”n-buna(ナブナ)”が女性シンガー”suis(スイ)”を迎えて結成したバンド。2017年より活動を開始。 2019年8月に発売した2nd Full Album「エルマ」はオリコン初登場3位を記録し、各方面から注目を浴びる。n-bunaが生み出す文学的な歌詞とギターを主軸···

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