未来へ飛び込む勇気
洗礼されたポップなメロディーセンスで唯一無二の存在感を放つ”ヒゲダン”ことOfficial髭男dism。『Amazing』は2019年5月に発売したシングル『Pretender』のカップリング曲です。
80年代のハードロックを連想させられるワイルドなギターサウンドに、ヒゲダンらしいポップさとクールなエッセンスが感じられる楽曲となっています。
自分らしく生きる勇気を与えてくれる歌詞の意味を考案していきましょう。
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Amazing It's Amazing
謎めいた人生へバンジー Wow
Amazing It's Amazing
どうか恐れないで行け
≪Amazing 歌詞より抜粋≫
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「素晴らしい!」と伝える時に使われる『Amazing』。
今まで踏み入れたことのない世界へ飛び込んでいく勇気を称えているように思います。
この歌詞では「先行きの見えない未来でも恐れずに挑戦しよう」と背中を押してくれているように感じますね。
夢や目標に向かって踏み出す一歩に、失敗を恐れず飛び込む勇気を与えてくれます。
常識へのアンチテーゼ
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誰に邪魔されても 関係ない この手足を
たとえ縛られたとしても 難無く夢を描くだろう
どうやら長いこと満員電車に揺られすぎたようだ
前ならえ 右にならえ もう勘弁してくれよ
今だ 走り出せ フリーダム
≪Amazing 歌詞より抜粋≫
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周りに自分の夢を理解してもらえず、否定されたり、厳しく反論され傷つくこともあるかもしれません。
ですが、自分の胸に抱く信念が強ければ簡単には諦めないでしょう。
「どうやら満員電車に揺られすぎたようだ」というフレーズは、世間で満員電車が当たり前の光景とされているように、”常識”に囚われていたことを表しているように思います。
常識に囚われ過ぎると自由に行動するのが難しくなることもありますよね。
また、常識という社会のレール上で、誰かと同じように足並みを揃えて生きていくことへの対抗心のようにも感じられます。
自由こそAmazing
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不満ばかり言っても 無くならない この思いを
人にいくらぶつけてみても ネガティブが増すだけだろう
どうやら長いこと競争主義に染まりすぎてたようだ
抜かれたり 追い抜いたり 違うそんなことじゃない
本当は 単純だ 目を覚ませ フリーダム
≪Amazing 歌詞より抜粋≫
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前進しようとアクションを起こしても、上手くいかずに空回りしてしまい、不満が募ることもあるでしょう。
時には愚痴をこぼすこともあるかもしれませんが、人に不満をぶつけても返って虚しくなり、ネガティブな感情が増してしまいます。
結果が全ての競争主義社会の中で自分らしく生きるためには、負の感情を乗り越えることが必要です。
しかし、夢を掴むことや目標を達成するために、周りが見えなくなるほど固執したり、上手くいかない時に「置いていかれるのかな」と焦ることが正しいとは限りません。
固定概念に囚われず、自由に思い描くビジョンこそが正しい道への近道なのでしょう。
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Amazing!
囚われたため息からの脱走を
作られたイメージへの反抗を
小手先より腕目一杯の大爆音
It's Amazing いざ Make It!
まだ見ぬ歓喜の予感にさあ 急かされるまま Oh Yeah
≪Amazing 歌詞より抜粋≫
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クライマックスでは、これまで囚われてきた常識や競争主義といった現代社会が作り上げたイメージからの脱却が綴られています。
夢を叶えるために必要なものは何なのか。
それはヒゲダンにとって、成功のために社会で上手く立ち回るテクニックでなく、音楽を純粋に聴き手のもとに届けることだったのではないでしょうか。
夢を叶えることは決して簡単ではありませんが、一途に前進していけば自分自身に『Amazing』と称えてあげられる日がきっとくるはずです。
TEXT Roy
Official髭男dism (オフィシャルヒゲダンディズム) 山陰発4人組ピアノPOPバンド。2012年6月7日結成、島根大学と松江高専の卒業生で結成されており、愛称は《ヒゲダン》。このバンド名には髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が···