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SUPER BEAVER「突破口」は今に挑んできた彼らの応援歌

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人気アニメ『ハイキュー!!TO THE TOP』の第2クール主題歌に起用された『突破口』。2度目のメジャーデビューを果たしたSUPER BEAVERのロックチューンです。気持ちを奮い立たせてくれる前向きな想いが込められた歌詞の内容に迫ります。

前を向く力を与えてくれるSUPER BEAVERの音楽

▲SUPER BEAVER 「突破口」MV

2020年から放送を開始したアニメ『ハイキュー!!TO THE TOP』は、かつてバレーボールの強豪校だった烏野高校が、全国大会で奮闘する姿を描いた作品です。

その第2クールの主題歌『突破口』を、男性4人組ロックバンドSUPER BEAVERが担当しています。

SUPER BEAVERの魅力は、真っ直ぐで優しい歌詞と、温かさや力強さを持つ歌声です。

聴く人に様々な感情を湧き上がらせ、前を向くきっかけを与えてくれるでしょう。

また、彼らの言葉には、他のバンドにはない強い説得力があります。

その理由は、彼ら自身が逆境の中で音楽活動をしていたから。

彼らは1度メジャーデビューをしたものの、自分達の音楽と商業的な音楽との板挟みに悩み、2年ほどでメジャーを離脱

その後アルバイトで資金繰りをしながら、CDを1から制作しつつ年間100本以上のライブを行ってきました。

そして、2018年には初の日本武道館単独公演を開催し、2020年6月に再びメジャーデビューを果たしたのです。

そんな彼らの楽曲『突破口』は、青春時代が蘇るような爽やかなメロディーに乗せて、諦めない熱い想いがまっすぐ歌われています。 

バレーボールに青春を捧げる高校生達の物語と、SUPER BEAVERの歩んできた道がリンクした『突破口』の歌詞を紐解いてしていきましょう。

今をやめなければ叶う


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今をやめない やめない やめない
最低条件だって もうわかっているから
今をやめない やめない やめない
やめてしまえば 叶わないから
≪突破口 歌詞より抜粋≫
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歌い出しから、今この瞬間に全てを捧げ、決して諦めない姿勢が描かれています。

一心にボールを追いかけるアニメの主人公達の姿と重なりますね。

彼らが目指すのは、全国の頂上。

得点するためにボールの動きを目で追い続け、すぐ反応し動くことは、かなりの集中力と瞬発力が必要に思えます。

繰り返し歌われている「やめない」は、ボールに集中し、試合の最後まで諦めずに相手チームに食らいついていく彼らの姿を歌っているようです。

生きていれば目を反らしたくなるほど辛いこともあるかもしれません。

それでも今ある現実と向き合うことで、成長するきっかけを掴めるのではないでしょうか。

SUPER BEAVERも、最初のメジャーデビュー後にボーカルが体調を崩した時、音楽活動を辞めるか迷っていたそうです。

もし音楽活動を続けていなければ、武道館ライブも再びメジャーデビューを成し遂げることもできなかったでしょう。

精一杯努力を続けることで、見えてくる幸せや喜びがあることを彼らは伝えているのではないでしょうか。

心の飢えを満たして


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挑まないと 味わえないや 過去一番に楽しいこと
足りない もっと 足りない もっと ねえ 飢えてるんだろう?
≪突破口 歌詞より抜粋≫
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続くBメロの歌詞からも、熱い気持ちが伝わってきます。

勇気を出して踏み出した時、新しい世界が見えたり、達成感や充実感を得たことはありませんか?

その充実感が、今までで味わったことのない楽しさを感じさせてくれるのでしょう。

そのワクワクした感情をもう一度手にしようと、飢えた獣のように食らいつく。

「足りないもっと足りないもっと」は、常に最高の状態を求める飽くなき向上心が歌われているようです。

辛さや悔しさ、うまくいかないもどかしさを味わう時もあるでしょう。

それらの感情も、力を欲する「飢え」であり、成長するために必要な向上心の種ではないでしょうか。

全ては過去一番に楽しい気持ちを掴むために、その「飢え」を満たそうとしているのかもしれません。

悔しさも喜びも味わい尽くそう


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正々堂々 「今」と今向き合って 堪能するよ現実 酸いも甘いも全部
威風堂々 正面突破がしたいな 面白そうだ 歓べそうだよな
今をやめない 味わい尽くして 笑おう 笑ってやろうぜ
≪突破口 歌詞より抜粋≫
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サビでは、成功も失敗も全て糧にして今ある現実に挑む決意が歌われています。

特に「堪能するよ現実 酸いも甘いも全部」という歌詞に、魅力を感じた人も多いのではないでしょうか。

成功した喜びも、しんどくなる気持ちも、今と向き合っているから湧き上がるもの。

いずれの感情も噛み締めながら努力し続ければ、笑える時が来ると伝えているように感じます。

この楽曲は、まさに部活や仕事、勉強など目の前のやるべきことと向き合う人達に贈った応援歌でしょう。

また、「正面突破したいな」と優しい言葉で、背中を押してくれています。

手強い相手や困難に、打ち勝つことができるか分からなくても挑みたい

聴き手にもそう思わせてしまう言葉選びのセンスが素敵ですね。

アニメで烏野高校と対戦する稲荷崎高校はまさにこのサビのように、過去を全て糧にして目の前の勝負に全力で挑む姿勢を貫くチームです。

烏野高校のメンバーも彼らの隙のない守備の突破口を開こうと、真っ向勝負に挑みます。

「堪能するよ現実」とあるように今この瞬間をじっくり噛みしめながら、達成感や悔しさを経験していくバレー部員達。 

失敗しても次は必ず成功させようと奮闘する彼らの前向きさ、最後に笑う時まで必死に食らいつく姿勢が伝わってくるでしょう。

1番の歌詞から見えたのは、最高の瞬間を求めて奮闘する主人公達のまっすぐな情熱でした。

出来ないことはできるまで挑めばいい


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今をやめない やめない やめない
最低条件だって もうわかっているだろう?
今をやめない やめない やめない
できるまで やればいいってこと
≪突破口 歌詞より抜粋≫
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今ある現実を味わいながら、奮闘し続けている主人公達。

「やめないやめないやめない」と続けて歌われるように、彼らの意志は揺るぎなく目標へまっすぐ進んでいるのでしょう。

また「最低条件だって もうわかっているだろう?」と問いかけているのは、自分で動かなければ突破口は見つからないことを、もう分かっているからです。

そして「できるまでやればいいってこと」と歌われるように、たとえ周りよりうまく出来なくても、できるまで頑張って成果を出せばいいと気づいたのでしょう。

諦めてしまったら何もできないままで、きっと晴れやかな気持ちにはなれません。

自分の出来ないことと向き合い、諦めず挑戦していくことが大切だと気づかされますね。

SUPER BEAVERから今に挑む人々への熱いエール


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精一杯が 惨めに思えたって 格好つけた逃走よりも 何百倍もいい
証明するよ もう前例になるよ やめなかったから 笑っている僕らが
正々堂々 「今」と今向き合って 堪能するよ現実 酸いも甘いも全部
威風堂々 正面突破がしたいな 面白そうだ 歓べそうだよな
≪突破口 歌詞より抜粋≫
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失敗ばかりで思い通りにいかず、精一杯頑張ることが辛くなることもあるでしょう。

それでも、できない悔しさを力に変えて立ち向かえば、少しは成長できるのではないでしょうか。

途中でやめずに頑張ることはとても誇らしいことなのだと「かっこつけた逃走よりも何百倍もいい」という歌詞が教えてくれています。

難しいことに挑んだことが自信となり、やめなかったことが正解だったと気づける日が来るのではないでしょうか。

楽曲のラストでこのフレーズをバンドメンバーがコーラスで歌っています

この歌詞に込められたメッセージが、SUPER BEAVERの4人にとって聴き手に一番伝えたいことなのでしょうね。

音楽を辞めずに頑張ってきた彼らこそが、現実と向き合って困難を乗り越えた人達の前例なのです。

悩みながらもバンドや音楽と向き合い、インディーズで返り咲き、再びメジャーデビューを果たしたSUPER BEAVERが歌うからこそ、この楽曲に強い説得力を持たせているのではないでしょうか。


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今よりもっと笑ってやろうぜ
正々堂々 威風堂々
≪突破口 歌詞より抜粋≫
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より笑顔になるため、逃げださずに正々堂々と目の前にある壁を正面突破しよう、と高らかに歌い上げた『突破口』。

高校男子バレーボールアニメの主題歌に相応しい爽やかな音楽と、力強く頼もしい歌詞に元気と勇気を貰えます。

仕事や勉強で壁にぶつかった時、うまくいかず押しつぶされそうな時に背中を強く押してくれる楽曲でしょう。


TEXT Asakura Mika

SUPER BEAVER(スーパービーバー)。 渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“35才”広明(Dr)の4人によって2005年に東京で結成された。 2009年6月にEPICレコードジャパンよりシングル「深呼吸」でメジャーデビュー。 2011年に活動の場をメジャーからインディーズへと移し、···

この特集へのレビュー

女性

うぃむ

2021/08/25 22:02

この曲はハイキューの主題歌で一番大好きな曲!!
初めて聞いたときに、「田中(田中龍之介)の曲だ!!」てなった。
歌詞で
「精一杯が 惨めに思えたって 格好つけた逃走よりも 何百倍もいい
 証明するよ もう前例になるよ やめなかったから 笑っている僕ら  
 が」
「できるまで やればいいってこと」
この2つが深く刺さった!!
この曲聞くと、ハイキュー思い出して泣けてくる、、。
日向ガンバ!
長々すいません。

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