1. 歌詞検索UtaTen
  2. コラム&特集
  3. バンド
  4. back number

back number「オールドファッション」歌詞の意味を考察!ドーナツに込められた切ない思い出とは

TOP画像引用元 (Amazon)
スリーピースバンド『back number』が2018年11月にリリースした楽曲『オールドファッション』。某ドーナツを思わせるタイトルですが、一体どのような恋愛が歌われているのでしょうか?歌詞の意味に迫ります。

「オールドファッション」は失恋ソング?

『オールドファッション』は、スリーピースバンド『back number』の19枚目のシングル。

若年性アルツハイマーに侵される女性との恋愛を描いたTVドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』の主題歌に起用されたことでも話題になった楽曲です。

▲back number - オールドファッション (full)

爽やかなメロディーが印象的ですが、歌詞の内容はやや寂しげ。

失恋ソングなのでしょうか?歌詞の内容に迫ります。

----------------
よく晴れた空に 雪が降るような
ああ そう 多分そんな感じだ
変な例えだね 僕もそう思うよ
だけど君はそんな感じだ

一体どこから話せば
君という素敵な生き物の素敵さが
いま2回出た素敵はわざとだからね
どうでもいいか
≪オールドファッション 歌詞より抜粋≫
----------------

こちらは冒頭の歌詞。

一見すると幸せなラブソングのようですね。

続くサビでも、主人公が恋人を想う気持ちが歌われています。


----------------
単純な事なんだきっと
比べるまでもないよ
僕に足りないものを 全部
君が持ち合わせていたんだ
悲しくなるくらい
ああ それを今数えてた所だよ

不安とか迷いでできている
僕の胸の細胞を
出来るなら君と取り替えて欲しかった
花は風を待って
月が夜を照らすのと同じように
僕に君なんだ
≪オールドファッション 歌詞より抜粋≫
----------------

自分に足りないところを補ってくれる存在が「君」

素敵な関係性が伺えますが、2人は一体どうなっていくのでしょうか?

少しずつ考察してみます。

切ない過去表現の意味は


----------------
デコボコしてても並んで歩けば
この道がいいと思った

お祝いしようって君が
なんにも無い日に言い出すのは決まって
僕がバレないように落ち込んだ時だ
不甲斐ないね
≪オールドファッション 歌詞より抜粋≫
----------------

2番も主人公の幸せな気持ちや思い出が歌われています。

しかし、気になるのは続くサビの歌詞。

引き続き幸せ真っ只中にいるような歌詞が続きますが、最後の1行だけ様子が違います

----------------
肝心な所はいつも
少し君の真似をして
はずれでも優しい答えが出せるように
鳥は春を歌って
いつだってそれに気付いてる君に
僕はなりたかった
≪オールドファッション 歌詞より抜粋≫
----------------

「僕はなりたかった」と過去形の表現が用いられているのがポイント。

この文脈からすると「僕」の「君になりたかった」という願いは叶わなかったこと、そして2人は今一緒にいないことが考えられます。

2人に何があったのか、続く歌詞から考察してみましょう。

君が好きだったドーナツ“オールドファッション”


----------------
僕と見た街は夜空は
どう映っていたんだろう
君は後悔していないかな
ねぇ ちょっと
そんなのどうだっていいの
ドーナツ買って来てよって
君なら ああ そう言うだろうな
≪オールドファッション 歌詞より抜粋≫
----------------

続く歌詞も、過去を回想するような内容が続きます。

そしてここで登場するのが「ドーナツ」。

ドーナツを思わせるタイトルがつけられていたのは、ここに由来していたようです。

オールドファッションは「君」が好きなドーナツという意味でしょうか?

2人で一緒に食べた思い出の味だったのかもしれませんね。

----------------
単純な事なんだきっと
誰がなんど言おうと
どれだけの時間が命が巡ったとしても
風は花を探して
夜と月が呼び合うのと同じように
君には僕なんだ
≪オールドファッション 歌詞より抜粋≫
----------------

こちらは最後のサビの歌詞。

ここでも、2人が別れた具体的な理由については歌われていません。

しかし、注目したいのが「」という言葉。

この楽曲は全体を通して「生き物」「細胞」など、「生」を感じさせる言葉が多用されています。

これを元に考えると、主人公と「君」は死別してしまったではないでしょうか。

途中に出てきた「僕の胸の細胞を君と取り替えて欲しかった」「君になりたかった」という表現は、闘病している「君」と変わってあげたいという思いだったのかもしれません。

2人はもう今世で会うことはできないけれども、それでも風と花、夜と月が惹かれ合うように何度でも惹かれ合う。

『オールドファッション』は、そんな切なくも真っ直ぐな意味を持ったラブソングなのかもしれませんね。

back numberは素敵な楽曲ばかり!


『オールドファッション』の歌詞について解説しました。

永遠の別れを迎えてしまった2人の物語だと思って改めて聞き直すと、切ない歌詞がさらに心に染みますね。

back numberといえばラブソング。

今回のような切ない楽曲以外にも様々な名曲があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

TEXT ゆとりーな

Vocal & Guitar : 清水依与吏(シミズイヨリ)  Bass : 小島和也(コジマカズヤ) Drums : 栗原寿(クリハラヒサシ) 2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。 幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。 デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待でき···

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約