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Lenny code fiction・片桐航の映画音楽論<vol.9>「Pulpfiction 」

4人組ロックバンド・Lenny code fictionの(Vo.&Gt.)を務める片桐航の歌詞コラム連載【映画音楽論】の第9回目。今回は、「Pulpfiction」に使用されているチャックベリー「You never can tell」について片桐航が綴ります。

映画音楽論:「Pulpfiction」

画像引用元 (Amazon)


Pulpfiction

間違いなく
人生において
1番影響を与えてくれた映画をご紹介

今までで1番回数を観て
これからの人生でも1番観るであろう映画

それが
Pulpfiction

サントラは
CDでもレコードでも持ってる
DVDももちろん
VHSもあるしポスターも部屋に飾ってある


なにがそんなにいいの?

と聞かれても
わからない

と答えるしかない


そういうところが好き。



途切れ途切れに
時間もバラバラに進むストーリーが
秀逸ではあるけれど
その「内容」惚れているのではなく


この映画が
開始1秒から纏っている
空気そのものに惚れて、見惚れている


曲の入り方と選曲ひとつとっても
この映画に勝てるものはおそらく一つもない


何気ない会話が
まるでドキュメンタリーのようにどうでもいいことばかり話すけれど
そのどうでも良さがリアルで
映画といういやらしさがないのに
映画らしい時は映画らしい


初めてこの映画を見た時は
夢のようだと思った

大きな感動は
数多くしてきたけれど

こんなにも空気に惚れる事はなかったから

質感だけじゃない
音楽だけじゃない
セリフだけじゃない

全部が全部
奇跡的なバランスで存在しているから
一生飽きない

だから
この映画からこれからも影響を受け続けると思って

Pulpfictionの

fiction

という言葉をバンド名にした



劇中に出てくるレストランの名前

Jack Rabbit Slims
ジャックラビットスリムズ


これを最初はバンド名にする予定だった


ここのレストランで
ツイストを踊るシーンが
好きで好きで仕方ないから


このシーンは
この映画でも要になってくる


流れる曲は


チャックベリー/ You never can tell


----------------
"C'est la vie",
≪You Never Can Tell 歌詞より抜粋≫
----------------
日本語に訳すと
これが人生さ!
というフランス語が大事なところで入る歌詞が
クールでかっこよすぎる!

700枚のレコード ロックンロール&ジャズ
日が落ちればテンポはスロー
「これが人生さ!」
お前にもそのうちわかるだろう

こんなにカッコいい歌詞が何故かけるのか
素晴らしすぎる

その曲が流れる中
ツイストを踊る2人
そして
ジャックラビットスリムズという
イカした名前のオシャレなレストラン
シェークで乾杯してまた夜を越す


言葉でわかるほど
この映画には
他では絶対に味わえない

空気がある

この映画に対して芽生えた感性を
全て出すまでは死ねない



「You never can tell/チャックベリー」


TEXT 片桐航

紹介された楽曲「You never can tell/チャックベリー」



Lenny code fiction 新曲『the last words』歌詞公開中!



2020年新型コロナウイルスの影響により、ツアーや数多くのイベントが中止された今だから聞いてほしい曲です。

コロナウィルスの感染拡大による現状を生きていく中で、当たり前の日常が当たりまえではなくなってしまった。

当たり前のことなんで、実はないのかもしれない。

命がいつ終わるかなんて誰にも分からない。

今、隣にいてくれる人をどうか大切にして欲しい。 片桐航

片桐航


4人組ロックバンド・Lenny code fictionの(Vo/Gt.)を務める。1993年生まれ、滋賀県出身。

大の映画好きで、1日に3本以上の映画鑑賞を行い、年間200本以上の映画を鑑賞をしている。

映画や小説などを好んでおり、そこでインスパイアを受けた世界を自身の音楽活動に活かしている。

片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組ロックバンド。 Vo.片桐が映画から影響を受け、「欲望」「反骨」「愛おしさ」のような誰しもが持つ感情にフォーカスを当てた歌詞とバンドアンサンブルを軸にした楽曲が魅力。それらを表現し観客と共有するようなライブを追求している。全国ツアーの開催や大型···

この特集へのレビュー

女性

あのん

2021/03/06 10:29

私にはまだ、すごく感動する映画はあっても
、その映画の醸し出す空気までに惚れる作品には出会ってないので、そんな作品にいつかであいたいです。

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