ジャニーズWESTデビュー7周年記念楽曲はあいみょん提供の応援歌
いつも明るく楽しいイメージの楽曲でファンを盛り上げてくれるジャニーズWEST。2021年5月5日にデビュー7周年を記念して発売される16枚目のシングル『サムシング・ニュー』は、2015年の『Time goes by』に続いて二度目となるあいみょん作詞作曲の楽曲です。
「ウエディングのバージンロード」をテーマに、人生という長い道のりを共に進むカップルへ向けた応援ソングとなっています。
ロック調でポップなメロディと愛情たっぷりの甘くストレートな歌詞は、ウエディングという華々しい門出にぴったりの爽やかな雰囲気です。
MVではあいみょんへのリスペクトを感じさせる要素がたっぷり詰まっていて、メンバーが幸せそうに歌う様子も明るい気持ちにしてくれますよ。
タイトルの「サムシング・ニュー」とは「何か新しいもの」という意味で、花嫁の新しい人生を象徴する言葉です。
この楽曲が印象的なのは、ウエディングソングではなく「応援ソング」であるという点。
その違和感の答えは歌詞の意味を考察していくと見えてくるでしょう。
まず冒頭のサビで、登場人物が「僕ら」と「姫」であることが分かります。
「姫」と呼ばれる女性は、明らかにこのウエディングの主役である花嫁です。
しかし、花嫁に向けて歌うのは花婿ではなく「僕ら」。
おそらく「僕ら」はジャニーズWEST自身のことを指しているのでしょう。
つまり彼らは彼女が歩むバージンロードをエスコートするナイトであり、新たな人生を歩む彼女を応援するためにこの歌を歌っているのです。
石ころからだって君を守りたい
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大興奮を最小限に落ち着かせ
なんでもないフリをして
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彼らは彼女の結婚を心から祝福していることが、Aメロの歌詞から伝わってきます。
それでもナイトである彼らは、その役目を全うするために「なんでもないフリ」をしているようです。
おそらく花嫁との関係性は、家族や友達のようなとても親しい間柄なのでしょう。身近な人にこんな風に祝福される結婚は本当に素敵ですね。
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大名様もビリケンさんも味方につけ
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続く歌詞には、関西人になじみの深い幸福の神「ビリケンさん」が登場。
神様を味方につけた無敵のヒーローを気取って、無事に彼女の結婚式が終えられるように彼らも奮闘しています。
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前方100メートル先に
小さな石ころが落ちています
大切な君を守るため
最後まで援護させてください
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100メートル先の小さな石ころは、本来なら気にも留めないようなもの。
しかし、そんな些細なものからさえも守りたいという気持ちに、花嫁への愛情がひしひしと伝わってきます。
それと同時に「援護させてください」というフレーズから、本当に彼女を守るのは花婿であり、自分たちはその手助けにすぎない存在であるという考えも伝わってきますね。
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愛も闇も仕事も君も全部
この背中で戦ってみせるよ
限られた時で出会った人
そうさ君がいれば
僕らは最強なんだぜ
さあ進もうよ姫
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どんなものとも戦ってみせると言えるのは、人生という限られた時の中で出会えた「君」が相手だから。
そこにいてくれさえすれば最強でいられるというメッセージは、門出を迎えた花嫁にとってとても勇気づけられる言葉でしょう。
君といるから強くなれる
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だんだん顔が曇ってく君を抱きしめたい
なんでもないフリしてるけど
やっぱり怖いんでしょ?
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マリッジブルーという言葉があるように、結婚式が近づくにつれて不安で「だんだん顔が曇っていく」こともあります。
「抱きしめたい」と思いつつそうしないのも、ナイトである彼らの愛情と言えるかもしれません。
ただ「なんでもないフリ」をして強がっていても、本当は結婚した先の未来を怖がっていることを、彼らは分かってくれています。
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君が恐れている未来なんかは
今日限りでさよならしてあげる
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抱きしめて慰めることはせず、花嫁を怖がらせる未来を「今日限りでさよならしてあげる」と歌い、花婿とは違う方法で彼女を守ろうとする優しさに心が温まりますね。
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後方50メートル先に
君を追いかけてきた人がいます
渡すものか僕の好きな人
最後までこの手離さないよ
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今度は花嫁を追いかけてきた人が、近くまで迫ってきているようです。
しかし「最後」、つまり花婿の元へ届けるまでは、絶対に手を離さないと決めています。
ここで初めてはっきりと「僕の好きな人」と歌われていることから、本当に好きだから彼女の幸せを守りたいという気持ちが伝わってくるでしょう。
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嘘も悪も涙も君も全部
この両手でしずめてあげるよ
無限大の明日があるだろう
そして君といれば
僕は強くなれるんだぜ
さあいざ行こうよ姫
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どんな悪いものからも、それが花嫁の中の不安であっても「この両手でしずめて」、その先にある「無限大の明日」を迎えさせてあげようとしています。
「君といれば僕は強くなれるんだぜ」の「僕」には、彼らだけでなく花婿も含まれているのではないでしょうか。
長い人生というバージンロードを抜け、花嫁はナイトたちの手から離れてついに花婿の元までやってきました。
彼らは二人の結婚の先にあるさらに長い人生へ「さあいざ行こうよ姫」と促します。
多くの応援ソングで聴く人の背中を押してきたジャニーズWESTらしい楽曲ですね。
新しい形のウエディングソングが幸せを届ける
ジャニーズWESTの『サムシング・ニュー』は、これから結婚するカップルの多幸感を伝える新しいウエディングソングです。結婚への不安や怖さがあっても、こんな風に守りたいと言ってくれる人がいると思うと、頑張っていこうという気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
このシングルの初回盤A・初回盤Bには内容の異なるDVDが付属されており、まるでアルバムのような豪華さがあります。
通常版にもメンバー作詞作曲の楽曲が収録され、デビュー8年目への勢いを感じさせます。
ジャニーズWESTならではの応援ソングを聴いて、気分を盛り上げてみてはいかがでしょうか?