M-1王者マヂカルラブリーを表現した歌詞
お笑いコンビ・マヂカルラブリーというと「M-1グランプリ2017」の決勝に出場し、最下位となった際に審査員の上沼恵美子に酷評されたことが多くの人々の記憶に残っているのではないでしょうか。酷評に対して言い返したことで火に油を注ぐ状態となり、その対応を非難した視聴者も多かったように思います。
しかし、厳しい世間の目に耐えながらも努力を重ね「M-1グランプリ2020」で優勝し、上沼恵美子の絶賛を得ることができました。
最下位から王者に躍進した姿は笑いだけでなく、感動も与えたと言えるでしょう。
syudou『爆笑』の歌詞がM-1をめぐるマヂカルラブリーの物語を表現しているという噂があるので、徹底的に歌詞を解釈していきます。
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圧倒的に多数の人が
無闇矢鱈と囃し立てる世じゃ
結局誰が悪いのかなんて
知らぬ存ぜぬ味方無し
≪爆笑 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞ですが、この楽曲がマヂカルラブリーを表現していると仮定すると「囃し立てる世」は「M-1グランプリ2017」で上沼恵美子と言い合いになり、世間を騒がせたことを表しているように思います。
「味方無し」という歌詞からは、厳しい世間の目に晒されたマヂカルラブリーの姿が連想できそうです。
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俺の全部を喰らいな心して
けど1番右の座 笑顔なし
≪爆笑 歌詞より抜粋≫
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「1番右の座笑顔なし」という表現が気になりますね。
「1番右の座」はM-1グランプリの審査員席を当てはめると、上沼恵美子の席となります。
酷評した2017年を「笑顔なし」と表現しているのかもしれません。
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ワッハッハッハ
笑みと失笑 西の魔女送るリスペクト
ガッハッハッハ
勝ちで実証 最下位経ての真の王者
≪爆笑 歌詞より抜粋≫
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「西の魔女」は関西で力のある女性お笑い芸人である上沼恵美子を表していると考えられるのではないでしょうか。
上沼恵美子はマヂカルラブリーに対して、2017年は失笑ながらの酷評でしたが、2020年には笑みとリスペクトの言葉を送りました。
また「笑みと失笑」は「恵美子失笑」と歌っているのではないかという噂もあります。
「最下位経ての真の王者」という歌詞まで出てくると、もうマヂカルラブリーの歌だと認めざるを得ないような気がします。
syudouがマヂカルラブリーに向けた尊敬の念
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「これを辞めろだ?
そうか分かったぜ死ねってこったな?」
実の親さえも泣かせちゃった
≪爆笑 歌詞より抜粋≫
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この歌詞はマヂカルラブリー野田が母親にお笑いを諦めるように言われた際に「死ねってことだな?」と返したというエピソードを表現しているようです。
このエピソードはM-1アナザーストーリーで放送されていたようなので、M-1だけでなくアナザーストーリーまで見ているsyudouはかなりのファンなのではないでしょうか。
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好みじゃない 話したくない
狂ってもがいた2,3年後
邪論など掻き消す程
ほら誰もが笑ってんだ
≪爆笑 歌詞より抜粋≫
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「好みじゃない」というのは「M-1グランプリ2017」で上沼恵美子が放った酷評そのものです。
この歌詞はマヂカルラブリーの2017年から2020年までの3年間の努力に対する尊敬の思いが込められているように感じます。
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降りはせず昇り続けるただ
雨晒しだって独り泣いたって
出囃子は鳴ってんだ
≪爆笑 歌詞より抜粋≫
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出囃子とはお笑い芸人がステージに登場する際に流れる音楽のことです。
「出囃子は鳴ってんだ」という歌詞は、マヂカルラブリーがこれからもお笑い芸人として活躍し続けるという意味かもしれません。
苦しい状況下でも闘い続けるマヂカルラブリーへの賞賛と応援の歌だと言えるでしょう。
他にも、曲の冒頭がM-1グランプリの出囃子っぽくなっているとか、曲の分数が「M-1グランプリ2020」の決勝でマヂカルラブリーが披露したコントの分数と一致しているといったような仕掛けもあるようです。
楽曲を聴き込んで、他にマヂカルラブリーとの接点がないかを考えるのもおもしろいかもしれませんね。
syudouが独特の世界観とリスペクトをもってマヂカルラブリーの物語を表現した作品だと言えるでしょう。
マヂカルラブリー本人もラジオで「自分たちの歌ですよね?」と『爆笑』を取り上げて喜んでいたので、syudouが楽曲に込めたリスペクトも届いたと言えそうです。
「爆笑」の歌詞は誰もが応援歌として聴ける
syudouの『爆笑』をマヂカルラブリーの物語と照らし合わせながら考察してきましたが、マヂカルラブリーだけでなく、誰もが応援歌として聴ける音楽でもあると思います。
曲を聴いていると、苦しい状況でも夢に向かって努力を続けてみようという気持ちになるのではないでしょうか。
『爆笑』の歌詞は、マヂカルラブリーを主人公と想定して作詞されているかもしれませんが、主人公をあなた自身に置き換えて聴くことで、自分の応援歌にもなるでしょう。