韓国ドラマ「推奴」より『烙印』
皆さん、アンニョンハセヨ。パク・ジュニョンです。
この連載も今回でついに最終回です。たくさんの方に読んで頂き、ありがとうございました。
最後の1曲は「推奴」(チュノ)より「烙印」をピックアップしました。
またどこかでお会いできますように。最後までどうぞお楽しみください。
「烙印」(「推奴」(チュノ)より)
連載最終回は、韓国ドラマ「推奴」(チュノ)の主題歌「烙印」について触れたい。
時は朝鮮時代。生きていく中で、夢や希望を持つことすら叶わない・・・高麗時代からの奴隷制度に苦しむ人が多く生きた時代だった。
奴婢として生きる素朴な女性が、2人の男性の間で心揺れる、許されない切ない愛を壮大に描いたラブストーリーが韓国ドラマ「推奴」である。
ドラマのタイトルでもある推奴(チュノ)とは、逃げた奴婢を追うこと。
追う者と追われる者、命懸けだからこその緊迫感がリアルアクションで描いているところも見どころのひとつ。
来日前に放送されていたこの大人気ドラマを、熱狂しながらリアルタイムで見ていた視聴者のひとりが僕だった。
このドラマを語る上で外せないのが主題歌「烙印」。歌詞、旋律、そして歌手イム・ジェボムの歌声、全ての要素に深みを感じる。
これほどに「ドラマを歌う」という表現がぴったりな主題歌があるだろうか?と思うほど、ドラマティックな1曲だ。
曲名でもある「烙印」とは、奴婢であることの証明として身体に焼き付ける焼印のこと。熱く痛く深く、そして生涯決して消えることが無い「烙印」を負って生きる、その人生の苦しみを表現したこの曲無しに「推奴」の世界観は語れない。
どこまでも切なく、胸が痛み、心が苦しくなるドラマだが、この境遇でも育まれていく愛の強さと美しさに胸を打たれるからこそ、この世界観にハマってしまうのだろう。
愛とは、その行く末がどうであっても、誰かを愛するその瞬間に確かにそこに幸せが存在した、そこにその意義があるのかも知れない。
紹介された楽曲
『烙印』日本語訳
胸をやけどしたように 涙で切れた傷のように消えない傷がつらい
俺は生きているのだろうか 世界は俺を捨てたのだろうか
1日が1年のように長く感じる
いつになったら朝は来るのだろうか?
乾いた唇と唇の間に流れる思い出の息遣い
消そうとしても心は君を忘れられない
悲しくて二度と会えないとしても
君を忘れることなんてできない
胸をやけどしたように 涙で切れた傷のように
消えない傷がつらい
俺は生きているのだろうか 世界が俺を捨てたのだろうか
1日が1年のように長く感じる
いつになったら朝は来るのだろうか?
消せず 長く彷徨い続ける中でも
君を忘れることなんてできない
胸をやけどしたように 涙で切れた傷のように
消せない傷がつらい
俺は生きているのだろうか 世界が俺を捨てたのだろうか
1日が1年のように長く感じる
いつになったら朝は来るのだろうか?
小さなうめき声でさえ 上げられないくらいに
貧しく疲れ果てた心で俺を慰める
これで駄目なら 堪えてもだめなら
凍り付いた 俺の歩みを
どうやって前に進めたらいいのだろうか
胸をやけどしたように 涙で切れた傷のように
消えない傷がつらい
俺は生きているのだろうか 世界が俺を捨てたのだろうか
1日が1年のように長く感じる
いつになったら朝は来るのだろうか?
いつになったら朝は来るのだろうか?
(UtaTen編集部訳)