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ゆず「NATSUMONOGATARI」の歌詞の意味を考察!17年前に発売した「桜木町」のアフターストーリー?

ゆずの新曲『NATSUMONOGATARI』が2021年6月2日に配信リリースされました。ニューシングルは2020年8月発売の『公私混同』以来、約10か月ぶり。17年前に発売した楽曲『桜木町』のアフターストーリーと話題の歌詞を考察します。

「NATSUMONOGATARI」は切ない恋の夏物語

『NATSUMONOGATARI』は恋をテーマにした楽曲で、タイトルのとおり、主人公の恋愛が夏物語として描かれています。

▲NATSUMONOGATARI ゆず

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さよなら 夏のせいにしてた二人 振り返らず駆け出した未来
ハッピーエンドも永遠もいらないって気づいてた 魔法が解けること
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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「さよなら 夏のせいにしてた二人」という歌詞からは、夏に恋に落ちたふたりの関係がもう続いてはいないことが分かります。

「振り返らず駆け出した未来」という歌詞は、夏の恋に終止符を打ち、未来へと進む姿を連想させるようです。

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「ありがとう」って迷わずに言えたら 何もなかった顔して会えたら
ラッキーカラーも星座も苦手な占いだって 信じてみるから
潮風の香りと君が混ざり 笑うたび下がるその目尻も
揺れる想い 願えば虚しくて
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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未来へ進んだ主人公ですが、「何もなかった顔して会えたら」という歌詞が出てきます。終わったはずの恋ですが、会いたいと願っていることが伝わる歌詞です。

「願えば虚しくて」という歌詞は、会いたいと願うものの、叶わない願いなので虚しくなるという意味だと解釈できるでしょう。忘れられない恋の切なさが伝わってくるようです。

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変わり続けてく 見慣れてた街並も
だけど今も目を閉じれば あの日の二人がそこにはいる
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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この歌詞は、ゆずが17年前に発売した楽曲『桜木町』の歌詞と全く同じです。

『NATSUMONOGATARI』は『桜木町』のアフターストーリーとして作詞されているようなので、17年の時を経て、街並みが変わり、歌詞の主人公も大人になったものの『桜木町』で歌われた恋が鮮明に主人公の心に残っているのだと解釈できるでしょう。

「桜木町」のアフターストーリーとしての歌詞


『NATSUMONOGATARI』と『桜木町』の歌詞を照らし合わせて、より深く考察していきます。

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臨港パークから見えてる ベイブリッジの向こうに輝く
君と叶わなかった約束 何度も手を振るよ
レッドブリックはオレンジに 照らされ記憶を繋いでいく
タイムスリップしたみたい 鮮明に映し出す横顔
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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『NATSUMONOGATARI』の冒頭の歌詞では、臨海パークベイブリッジレッドブリックという3つの具体的なスポット名が登場します。

『桜木町』の歌詞では、桜木町という地名は出てくるものの、具体的なスポット名は出てきませんでした。

もしかすると、学生時代は地元として親しんでいた桜木町が、大人になってからは、観光しにくるような遠い場所になったということを表現しているのかもしれません。

歌詞が醸し出す横浜に対する距離感が、17年の時とともに成長していく主人公を感じさせます。

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季節変わり今さら 想い出が何になるっていうのだろう
「帰ろう」「帰りたくない」でも通り過ぎてゆく 誰かにあの日重ねて
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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『NATSUMONOGATARI』の歌詞では、「あの日」という表現が使われています。

『桜木町』では「あの日」と「いつの日か」という表現が使われていたことに注目すると、『桜木町』は未来に向けられて歌われている一方で、『NATSUMONOGATARI』は今の自分の視点で過去を振り返るアンサーソングでもあるのかもしれません。

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時を刻む 観覧車 音のない花火 信号待ちの交差点に一人
ここにあるんだ 並んで歩いてたリアル あり得ない 消せないよ
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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観覧車と花火が出てくる歌詞がありますが、『桜木町』には「大きな観覧車 「花火みたいだね」って笑った君の横顔 時間が止まって欲しかった」という歌詞があります。

『桜木町』で恋人が観覧車を「花火みたいだ」と言ったことを覚えているからこそ、『NATSUMONOGATARI』でも観覧車が花火に見えてしまう主人公がいるのでしょう。

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臨港パークから見えてる ベイブリッジの向こうに輝く
君と叶わなかった約束 最後の手を振るよ
≪NATSUMONOGATARI 歌詞より抜粋≫
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『NATSUMONOGATARI』の最後の歌詞では、「輝く」「君と叶わなかった約束」「手を振る」という言葉が連続しています。

『桜木町』は「初めて君と口付けた桜木町で最後の手を振るよ」という歌詞で終わっており、「輝く」というような明るい表現はありませんでした。

この対比は、17年の時を経て、切ない別れも、キラキラとした特別な思い出として捉えられるようになったことを表しているのかもしれません。

大切な思い出として心にしまいながらも、手を振り、前へ進んでいく主人公の姿が浮かぶようです。

ゆずの歌詞を石原さとみに重ねた解釈


『NATSUMONOGATARI』の配信リリース日は、『桜木町』のシングル発売日と同じ日付となっています。

また、『桜木町』のジャケットとMVには女優の石原さとみがキャスティングされていましたが、『NATSUMONOGATARI』のジャケットとMVにも石原さとみがキャスティングされました。

17年の時を経たアフターソングらしい仕掛けが素敵ですね。

歌詞の主人公を石原さとみに重ねて、両曲のMVを見比べ、表情の違いを見ると、非常に感傷的な気持ちになります。

また、歌詞の主人公を自分に当てはめて、過去の忘れられない恋を思い出しながら聴くのも良さそうです。

自分を主人公にすれば、まるでドラマ主題歌のように聴け、楽曲の世界観に浸れる
かもしれませんね。

▷ゆず北川悠仁 公式インスタグラム ▷公式サイト

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