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スガシカオの『19才』で絶妙な年ごろの気分を味わう

スガシカオはファンクの要素をポップスに入れ込むシンガーソングライター。本名も菅止戈男。SMAPの『夜空ノムコウ』の作曲者としても知られています。

不思議なアニメの主題歌


スガシカオはファンクの要素をポップスに入れ込むシンガーソングライター。本名も菅止戈男。SMAPの『夜空ノムコウ』の作曲者としても知られています。

スガシカオの『19才』は、アニメ「×××HOLiC」の主題歌。19才という絶妙な年ごろの心理を歌った曲です。四月一日君尋(わたぬききみひろ)が、願いを叶える店の女主人である壱原侑子の元で働くことになるストーリー。

この曲は作品の世界観にはよく合っていました。「中毒」を意味するアニメタイトルのように中毒性がある曲。四月一日と年齢不詳の謎の美女、侑子との関係を連想させる歌詞です。

19才


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唇に毒をぬって ぼくの部屋にきたでしょう?
あなたのキスで もう体も脳も溶けてしまいそう
≪19才 歌詞より抜粋≫
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曲はこのフレーズでスタート。この最初の時点で、19才である「ぼく」と、男を翻弄する女の存在が分かります。

また、自分で歌ってみると分かりますが、このAメロは意外とリズムがとりにくいメロディ。ひらがなで歌い方を表現すると「くっちーびるーにどーくをぬってぼーくーのへやーにきたーでしょっおー」という感じになります。

これでリズムが前のめりになり、先の歌詞を聴きたくなるんですね。ファンクの影響を受けているスガシカオはリズムに凝ります。

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大キライな ぼく 19才
≪19才 歌詞より抜粋≫
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この歌詞。発音としては「じゅーきゅさーい」と歌っています。じゅうきゅうさいという本来の発音より音数が少なくなり、これでリズムがよく耳に残りやすくなります。

19才という大人になる直前の年代が、不安定さを感じさせます。この年代特有の大人でも子供でもない微妙な不安定な心理を曲にしているんですね。聴く者の19才のイメージを刺激する曲。

色気を漂わす歌声


「クロアゲハチョウの様に 誇らしい羽根で飛びたい」ここで歌詞に「クロアゲハチョウ」が出てきます。

チョウは自由、優雅さ、美しさの象徴。美しいクロアゲハチョウのように、誇らしく生きたいという気持ちを歌っています。MVでもチョウが出てきますね。

さなぎから羽化してチョウになるように、何もできない19才から自由の行動できる大人になりたいという気持ち。またチョウは復活の象徴でもあり、人の霊がチョウにのりうつるとも言われています。

オカルトアニメ主題歌として、こういった霊的な要素をふくませているんですね。

この曲はスガシカオが19才の頃の恋愛体験をもとに書かれました。MVはそれを彷彿とさせるセクシーな世界観。オナニーのシーンやモザイクが入るこのMVをスガシカオ本人は結構気に入っていると言います。

アニメの雰囲気と絶妙にマッチしていたこの曲。スガシカオのセクシーな歌声が、このアニメを盛り上げました。

TEXT 改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

1997年2月26日、「ヒットチャートをかけぬけろ」でデビュー。 1stアルバム『Clover』以降、全てのオリジナルアルバムがオリコンTOP10入りを記録。2011年、所属事務所からの独立を発表。メジャー/インディーズの枠組みに捉われない独自の活動を行ってきたが、2014年シングル「アストライド/LIFE」···

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