なにわ男子とヒットメーカーのコラボ
なにわ男子は、2018年に関西ジャニーズJr. で結成された7人組のアイドルグループです。
バラエティーでは流石、関西グループと言わんばかりの軽快なトークを繰り広げる彼らですが、パフォーマンスでは一転、煌びやかな王子ルックで多くのファンを射止めてきました。
『ダイヤモンドスマイル』は、その最たる楽曲。
なにわ男子のキラキラした笑顔と甘い歌声を楽しむことが出来ます。
作詞・共作曲を担当したのはJazzin'parkの栗原暁。
彼は、ジャニーズWESTの『証拠』やSnow Manの『D.D.』等、数々の人気作を生み出してきたヒットメーカーです。
また、栗原と共に作曲を手掛けたのは前田祐。
King & Princeの『koi-wazurai』など、栗原と前田は何度もコラボレーションをしています。
彼らがこの楽曲に込めたメッセージとは一体何なのか。
さっそく『ダイヤモンドスマイル』の歌詞の内容を考察していきましょう。
メンバーのキャラを活かした歌割り
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Your sparkling smile is so sweet stone
Bright illusion
≪ダイヤモンドスマイル 歌詞より抜粋≫
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まず冒頭の英語詞。
訳してみると「あなたのきらめく笑顔は甘い宝石。(まるで)まばゆい幻想。」という意味になります。
鐘の音と共に流れ出すこのパートは、まさに『ダイヤモンドスマイル』の序奏です。
シンプルかつ爽やかなハモリが、その先に続く素敵な物語を予感させます。
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今日のため息 振り向いた 明日のキミ
また「私、なんて」ってセリフ
君には似合わないよ
≪ダイヤモンドスマイル 歌詞より抜粋≫
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このパートでは、自己否定してしまう「キミ」に対して、そんな風に自分を傷つける必要なんかないんだよというメッセージが盛り込まれています。
道枝と高橋が向かい合って歌うのですが、お互いを肯定しあっているかのような構図が歌詞と相まってとても共感できるポイントです。
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ほら ワンカラットの瞳 (eyes)
覗き込めば
吸い込まれそうさ ぎゅっと
繋いだ手を また握りしめた
≪ダイヤモンドスマイル 歌詞より抜粋≫
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ワンカラットという表現をしている通り、ここでは君の瞳を宝石に例えています。
その美しい瞳は、覗き込んだ人の心を捉えて離しません。
丸くてキラキラした目がチャーミングな長尾と大西にピッタリの歌唱パートです。
「繋いだ手をまた握りしめた」という歌詞からは、主人公がキミとこれからもずっと一緒にいたいと改めて感じている事が分かります。
この部分はまさに、好きという気持ちがより深まっていくシーンなのでした。
キャッチーさと共存する安心感
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プラチナのジェットに乗って
気まぐれな奇跡に酔って
瞬きが終わる頃
僕だけのキミでいてね
≪ダイヤモンドスマイル 歌詞より抜粋≫
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年上組の大橋、藤原、西畑の安定したハイトーンボイスが聴きどころのこのパート。
歌詞の内容も様々な解釈をすることが出来ますよ。
「プラチナのジェット」「気まぐれな奇跡」というワードから、連想される例の1つとして流れ星があります。
「瞬き(またたき)」とは、瞬間的にまばたきすることや、光がちらちらと明滅すること。
つまり、いつ訪れるかも分からない流星の輝きや、目を閉じて願い事をするキミの姿が浮かび上がります。
「瞬きが終わる頃 僕だけのキミでいてね」という歌詞から、キミが僕とずっと一緒にいたいと願ってくれてたらいいなという思いも込められているのではないでしょうか。
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oh ダイヤモンドSmile (shine)
Your ダイヤモンドSmile (dream)
1秒先はもっともっともっと輝く
キラいな自分 好きな自分
素直に言えたらイイね
≪ダイヤモンドスマイル 歌詞より抜粋≫
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『ダイヤモンドスマイル』の顔でもあるサビは明るい曲調ですが、ただ単にキャッチーなだけでなく、どこか優しさや温かさも滲みだしています。
「笑えば笑うほど1秒先はもっと輝く」というメッセージは『ダイヤモンドスマイル』の根幹にあるテーマではないでしょうか。
自分に素直になれたらもっと自分を好きになれるかもしれない、という前向きな気持ちは、冒頭の自己否定をしていたキミへのレスポンスなのかもしれません。
『ダイヤモンドスマイル』はファンへの想いを描いた特別な歌
今回はなにわ男子『ダイヤモンドスマイル』の歌詞の意味に迫りました。言葉のひとつひとつは様々な解釈が出来るこの楽曲ですが、全体を通してなにわ男子からファンに対する特別なメッセージのように感じられます。
聞く人によって応援ソングにも、ラブソングにもなりえるこの『ダイヤモンドスマイル』。
歌詞に込められた「ずっと一緒にいようね」という想いは、まさになにわ男子からファンへのプロポーズではないでしょうか。