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ピックアップアーティストコラム歌言 Lenny code fiction・片桐航<vol.3>「欲を纏う」

アーティストが今1番伝えたい歌詞への想いを綴る連載コーナー「歌言(utakoto)」。連載第3回目を務めるのは、UtaTenにて連載コラム【映画音楽論】を書かれていたLenny code fiction・片桐航さんです。

「欲を纏う」

行動の根源は欲なのに
そういうのを隠し続けてた20代前半
それが卑怯やと思った
欲してるくせして、欲してないフリしたり
そういう卑怯な手で何か貰っても情動が弱かった
行動してからこんな欲深かったんやな
と思うくらいの人生でありたいし
それにしっかりと気付ける好奇心を持っていたい
考えながら生きる事を覚えたからといって
興奮度を殺す生活を送りたくはない
そういう20代前半の気持ちを書き殴った曲が
「欲を纏う」
多分30代になって
この曲を歌う時にはもう
若いなという感想で溢れるやろうけど
それはそれでいい
その瞬間にしか描けへん歌詞やから温度感がある
作品的ではない歌詞も自分は好き
欲深いのに
ヘラヘラして上手いこと生きてる人が
嫌いというのもある。
思いを隠して綺麗に表現する事に美を見る日もあれば
次の日になって殴り書いたこの曲の様な歌詞がやっぱり好きやと思う気持ちもある。
そうかと思えば言葉に意味を持たさない歌詞を次の日に書いていたりして
そんな情緒の不安定さが一番の正直さということに
ここ最近は気付いてきた気がする。
一日一日で感情は驚くほど違うけれど
その全部を否定したくないと思ったのが
欲を纏うが入ったMontageというアルバム
自分はこうである
なんて言える人なんていないと思う
断片的に判断されて「君はこうだね」みたいなもので
括れない程に人生を謳歌してる途中
そのたった数時間の衝動が歌詞となって曲になるのが
作っていておもしろいところ
欲を纏うはまさに若い頃の思い出と経験が生んだ
ただの自分の断片的な部分。
でもそれが自分の全部になる瞬間もある

TEXT 片桐航

紹介された楽曲「欲を纏う/Lenny code fiction」

片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組ロックバンド。 Vo.片桐が映画から影響を受け、「欲望」「反骨」「愛おしさ」のような誰しもが持つ感情にフォーカスを当てた歌詞とバンドアンサンブルを軸にした楽曲が魅力。それらを表現し観客と共有するようなライブを追求している。全国ツアーの開催や大型···

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