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Official男髭dism「アポトーシス」の歌詞の意味を考察!いつか訪れる死をテーマに描かれる深い情愛

日本の音楽業界を牽引しつづけるバンドOfficial髭男dism。2021年8月18日には、彼らの2ndアルバム『Editorial』がリリースされました。今回は、このアルバムの2曲目に収録されている『アポトーシス』 を取り上げ、歌詞の意味をを深堀しながら考察してきます。

公開日:2021年9月24日 更新日:2021年9月24日

Column

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この記事の目次 []
  1. ・「アポトーシス」とは
  2. ・「死別」との向き合い方
  3. ・死の暗喩
  4. ・ありのままの気持ちを投影した楽曲

「アポトーシス」とは

『アポトーシス』は、2021年8月18日にリリースされたOfficial髭男dismの2ndアルバム『Ediorial』のリード曲です。この楽曲自体は、同年の8月11日に先行配信が開始されています。

気になるのは「アポトーシス」という言葉。これは、役目を終えた細胞が計画的に自死してしまう現象を指します。

例を挙げると、オタマジャクシがカエルに成長する際に消えてしまう尾の変態などがこれにあたります。「アポトーシス」は、細胞で構成されている組織を常により良い状態に保つため、元々プログラムされているのです。

これまで、温かいラブソングやハートフルな楽曲も数多く手掛けてきたヒゲダン。一方で、この『アポトーシス』は、””というテーマを扱っており、ヒゲダンの楽曲の中でも非常に特異な作品と言えます。早速、歌詞の意味と照らし合わせながら考察していきましょう。

▲Official髭男dism - アポトーシス[Official Video]

「死別」との向き合い方

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訪れるべき時が来た もしその時は悲しまないでダーリン
こんな話をそろそろ しなくちゃならないほど素敵になったね
≪アポトーシス 歌詞より抜粋≫
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『アポトーシス』というタイトルを元に考察していくと、そのスケールの壮大さから、楽曲の内容を断定しすぎてしまうのははばかられますが、今回は歌詞の意味をシンプルに受け取りながら1つの例として考察していきたいと思います。

この楽曲に登場するのは、ある夫婦です。どうやら妻の視点で物語は進んでいくようです。

「訪れるべき時」が来た時、夫に悲しまないでと言っている事から、この夫婦はいつか訪れるであろう「死による離別」の時について語り合っているのでしょう。

この冒頭の部分だけで、この夫婦が長い時間をかけて素敵な関係を築き上げてきたことが伝わってきます。2人の対話のように聞こえる歌詞ですが、妻が1人でとうとうと語っているように捉えることもできます。


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恐るるに足る将来に あんまりひどく怯えないでダーリン
そう言った私の方こそ 怖くてたまらないけど
≪アポトーシス 歌詞より抜粋≫
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死ぬときは誰しも1人という事を理解しているからこそ、彼らはその瞬間が来てしまうことに恐れの気持ちも抱えています。

扱っている話のテーマは重いのに、妻の慰めるような優しい口ぶりが楽曲に穏やかさをもたらしています。

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さよならはいつしか 確実に近づく
落ち葉も空と向き合う蝉も 私達と同じ世界を同じ様に生きたの
≪アポトーシス 歌詞より抜粋≫
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普段、当たり前のように生活をしていても、別れの時は静かに、しかし確実に近づき、誰もそこから逃れることはできません。

秋の訪れとともに一生を終えていく蝉も、その生を全うして死んでいく過程は人間と同じだと歌っています。

儚さの中にも、人生を全うすることに対するリスペクトや、これから向かい合わなくてはならない現実に対する覚悟が読み取れます。

死の暗喩


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今宵も鐘が鳴る方角は お祭りの後みたいに鎮まり返ってる
なるべく遠くへ行こうと 私達は焦る
似た者同士の街の中 空っぽ同士の胸で今
鼓動を強めて未来へとひた走る
別れの時など 目の端にも映らないように そう言い聞かすように
≪アポトーシス 歌詞より抜粋≫
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「鐘が鳴る方角」とは、死が訪れた場所を指すのでしょう。昔の風習では、お寺の鐘を鳴らすことで出棺のタイミングを報せていました。しかし、お寺での葬儀が減ってきている現在では、車のクラクションで代替されています。

「お祭りの後みたいに鎮まり返っている」という表現は、単純な静けさを指すだけでなく、葬式のように人がたくさん集まっているにもかかわらず、静かに時間が過ぎていくギャップも強調しています。

突然訪れる最期の瞬間からどうにか逃げようとする夫婦。死が2人を分かち合うその時に考えが及ばないように、未来へと歩を進めていこうとする姿が描かれています。

ありのままの気持ちを投影した楽曲


作詞作曲をした藤原は、20代最後の1年をこの楽曲に費やしました。これまで楽曲制作する際、自身に湧き上がる「不安」や「憂い」といったものに触れないようにしてきた藤原。

しかし、30代を目前に、そういったテーマと向き合ってみてもいいのかもしれないと考えたそうです。

そして『アポトーシス』でも描かれているいつか訪れる”終わり”に対する漠然とした不安に「こうすればいい、こうすれば大丈夫」という明確な答えは出なかったそう。だからこそ、この楽曲では「断言しきれないリアルな質感」が引き出されているのではないでしょうか。

できることならば、ヒゲダンという愛してやまないバンドを永遠に続けていきたい。けれど、現実的に見てそれは不可能であるという事実に対し、今感じている想いを『アポトーシス』の中に投じているのではないでしょうか。

なぜならこの楽曲には、何かが終わってしまうことに対する不安よりも、これまでに育んできた情愛の念の方が大きく感じられるからです。

YouTube では『アポトーシス』のMVと制作ドキュメントが公開されています。ヒゲダンの制作の取り組み方や、この楽曲に対する考えが垣間見えるので、ぜひチェックしてみてください。

Official髭男dism (オフィシャルヒゲダンディズム) 山陰発4人組ピアノPOPバンド。2012年6月7日結成、島根大学と松江高専の卒業生で結成されており、愛称は《ヒゲダン》。このバンド名には髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が···

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