デビュー曲「Gifted.」はBE:FIRSTにこそふさわしい曲
SKY-HI率いるBMSG主催のボーイズグループオーディション「THE FIRST」から誕生した7人組グループ・BE:FIRSTが、遂に2021年11月3日に待望のデビューを果たしました。デビュー曲『Gifted.』は11月1日よりYouTubeでMVが公開され、公開から24時間で150万回再生を突破。
エネルギッシュなプレデビュー曲『Shining One』とは打って変わって、しっとりと大人っぽく内に秘めた情熱が垣間見えるような中毒性のある楽曲となっています。
デビュー曲と言うと一般的に明るい楽曲が多いですが、あえて選ばれたこのダークトーンの楽曲によって若いメンバーたちが持つ透明感や繊細さがより引き立てられ、歳を重ね経験を積んだ数年後のパフォーマンスへの期待もさらに高まりますよね。
タイトルに用いられている「Gifted」には「天賦の才能がある」という意味があります。
無名の原石だったメンバーがその才能を見出され、SKY-HIによって磨き上げられてデビューを迎えられたという経緯を考えると、BE:FIRSTにこそふさわしい楽曲と言えるでしょう。
そこに「.(ドット)」をつけることで、「BMSG」を頭文字に冠した4部作の締めくくりを意味すると共に、7文字で1つのタイトルが作られているように7人のメンバーが集まってBE:FIRSTが完成したことを表しているのだそう。
タイトルだけでも深い意味を感じる『Gifted.』の歌詞から、BE:FIRSTが伝えたいメッセージを徹底解釈していきます。
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記憶に刻み込まれるその匂い
指先触れる度に溶ける命
たとえどんな色を見たって
そこに君を足していたい
どこを探したって僕ら以上はもうあり得ないでしょう?
≪Gifted. 歌詞より抜粋≫
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匂いは人の記憶や感情と密接に結びついていて、五感の中で一番長く記憶に残ると言われています。
冒頭の「記憶に刻まれるその匂い」とは、おそらくそれほど鮮烈な記憶があることを意味しているのでしょう。
「指先触れる度に溶ける命」というフレーズから、指先が触れるだけのほんの小さな触れ合いでも心が熱くなるような存在がいることが分かります。
おそらく匂いで引き出される記憶もその人に関すること。
主人公にとってその人がどれほど大切かは、後半の歌詞からよりはっきりと見えてきます。
どんなに美しいものや景色を見ても、いつもそこに「君」がいてほしい。
「僕ら以上」に最高のパートナーはどこにもいないのだから、という確信のこもった言葉が心に響きます。
BE:FIRSTと重ねてみるとこの7人が最高のメンバーで、喜びや苦労すべてを分かち合いたいと思える大切な存在だという熱い想いを感じますね。
そして、これから積み重ねるBE:FIRSTとしての記憶ひとつひとつを心に刻み込みたいという意思も見えてきます。
誰もが輝ける才能を持っている
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We just gifted
見たこともないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your eyes
We just gifted
言葉じゃ足りないくらい
You already know we just gifted
Let me glow in your veins
We all gifted
≪Gifted. 歌詞より抜粋≫
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印象的なサビでは何度も「gifted」のフレーズが出てきます。
「We just gifted(僕らは天賦の才能を持っている)」という力強いフレーズは、デビュー曲で歌うには少しハードルの高い挑戦的な言葉です。
SKY-HIに才能を見出され自分の力を信じて努力を重ねてきたBE:FIRSTでなければ、きっと自信を持って歌うことができないでしょう。
「You already know we just gifted(あなたは僕らに才能があることを知っているでしょう)」、「Let me glow in your veins(あなたの流れの中で輝かせて)」という歌詞は、BE:FIRSTからSKY-HIへのメッセージに感じられます。
埋もれている才能を発掘するために開かれたオーディションで、SKY-HIがそれぞれの輝く才能に気がついたからこそ彼らは選ばれました。
そして、SKY-HIのプロデュースという「流れ」に乗ってすでに人気グループとなっています。
それで、これからも自分たちが輝くために力を貸してほしいという信頼の気持ちが表れているのではないでしょうか。
「Let me glow in your eyes(あなたの瞳の中で輝かせて)」と歌うのも、輝く姿を見届けてほしいという想いの表れと考えられます。
また、SKY-HIのコメントによるとBE:FIRST自身のことだけでなく「生まれてきた誰もが皆ギフテッドだ」というメッセージも込められているそう。
その観点で解釈すると、誰もが自分にしかない才能を持っていて、必ずその才能を輝かせることができると訴えかけていることが分かります。
彼らが夢を掴めたのも、勇気を持ってオーディションに参加したからです。
勇気をもって行動を起こすなら、自分自身ですらまだ気づいていない才能を輝かせられるという説得力のある言葉が、サビの歌詞には詰まっています。
過去を糧に愛と信念を持って進んで行く
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これで終わりかい?
先が見たきゃ Don't be shy
まだ物足りない
すべて僕のものにしたい
過去を捨て去るんじゃない
今を光らせる My life
このカラダに刻みたい
Baby, I know you're mine
≪Gifted. 歌詞より抜粋≫
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挑発的にも思える「これで終わりかい?」のフレーズは、裏を返せば「まだまだやれるはずだ」と鼓舞する言葉と言えます。
もっと輝く未来を見たいなら「Don’t be shy(ためらわないで)」と歌うのがその証拠です。
自分で限界を決めたり妥協したりするのではなく、「まだ物足りない すべて僕のものにしたい」というハングリー精神を持って臨めば、きっと思い描いている以上の夢を実現できるでしょう。
続く「過去を捨て去るんじゃない」の歌詞もBE:FIRSTらしい言葉です。
THE FIRSTの参加者の中には、オーディション以前にすでにアーティストやダンサーとして活動経験がある人もいました。
“Aile The Shota”名義でBMSGとソロ契約したショウタはソロアーティスト活動をしていた経歴を持ち、デビューメンバーのソウタはバックダンサーや振付師をしていました。
レオ・シュント・リュウヘイはavexの練習生として腕を磨き、リョウキは舞台やドラマで俳優として活動していたとのこと。
それぞれ様々な過去や経歴を持っていますが、新たな道へ踏み出した今その過去を捨て去る必要はありません。
その過去があるから今の自分へと成長できたのであり、そのおかげで未来の自分の方がもっと輝くことができるからです。
むしろ過去の一喜一憂もすべて原動力に変えて、自分自身を輝かせようという決意が感じられます。
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たとえ何度夢を見たって
いつも僕は僕でいたい
どこを探したって僕ら以上はもうあり得ないでしょう?
≪Gifted. 歌詞より抜粋≫
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「いつも僕は僕でいたい」という言葉は、今の自分が最上級だと言っているわけではないでしょう。
人は様々な夢を思い描く時、叶えたいと願うあまりどうしても自分の信念を曲げてしまいそうになることがあります。
信念を曲げてしまえば、たとえ成長できたとしても魅力的だった自分の姿ではなくなってしまいます。
今自分の根底にある信念や熱い想いがBE:FIRSTの一部を形作っていると確信できているからこそ、「僕ら以上はもうあり得ないでしょう?」と自信を持って歌えるのではないでしょうか。
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I've been waiting for you
愛し合いたいよ 君という時代と
≪Gifted. 歌詞より抜粋≫
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「I’ve been waiting for you(僕はあなたを待っていた)」のフレーズは、才能を見出してくれたSKY-HIへの言葉であり、共に音楽の道を進む仲間への言葉です。
そして、夢へ向かって努力しようとするすべての人を迎える励ましの言葉でもあると考えられます。
最後の「愛し合いたいよ 君という時代と」という歌詞は、SKY-HIが繰り返してきた言葉と通じるところがあります。
アーティストとして大切なのは音楽を愛し、仲間を愛すること。
技術よりもいかに音楽そのものを愛し、一緒にパフォーマンスする仲間を信じているかが重要であるかを示していました。
その教えの通り、愛を持って7人で進んでいきたいという想いが伝わってきます。
「Gifted.」からBE:FIRSTの歴史が始まる!
THE FIRSTの集大成であり、BE:FIRSTがスタートを切る大切な楽曲『Gifted.』。自信みなぎる歌詞とハイクオリティな歌とダンスで魅せるパフォーマンスに、きっと虜になりますよ。
世界を目指して走り出したBE:FIRSTの時代の幕開けを一緒に見届けましょう!