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近石涼とはどんな歌手?最新アルバム「Chameleon」の歌詞から魅力を徹底解説

歌唱力の高さと色彩豊かな音楽で注目されている歌手・近石涼。同世代の若者を中心に高評価を得るその魅力とはどんなところにあるのでしょうか?最新アルバムのリリース情報にも触れながら、近石涼の魅力に迫ります。

話題の歌手「近石涼」とは


今SNSを中心に大注目されている話題の歌手「近石涼」をご存じですか?

まだ名前は知らなくても、楽曲を聴けば知っているという方も多いかもしれません。

インディーズながら多くの音楽ファンを惹きつけてやまない近石涼のルーツや魅力を解説します。

神戸出身の実力派シンガーソングライター

近石涼は神戸を拠点に活動する20代の男性シンガーソングライターです。

2014年にTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK」主催の「閃光ライオット」のコピバンステージに出演。

大学時代からシンガーソングライターを志し、初めて作った楽曲『シンガー』で「COMIN’KOBE2016」オーディションのグランプリを受賞すると、ライブハウス・神戸VARIT.で初めてソロでステージに立つなど着実に歌手の道へと進んでいきます。

自身のYouTubeでは弾き語りカバー動画やオリジナル曲のMVを公開しており、2019年10月リリースの自主制作アルバム『歯型』も好評で、すでに多くのファンを獲得しています。

2021年8月より配信シングル『ライブハウスブレイバー』がリリースされたことをきっかけに、自分の内面を曝け出した力強いメッセージと歌声がSNSで大きな反響を呼び、話題を集めました。

1995年12月17日 阪神淡路大震災後の神戸に生まれる。 幼少期にピアノを習い始めたのが音楽との出会い。 中学3年の頃よりギターを弾き始め、高校生になるとYouTubeにカバー動画をアップし始める。14年TFM『SCHOOL OF LOCK』主催「閃光ライオット」コピバンステージ出演。大学生になってからはシン···


幅広いジャンルから吸収した独自の音楽性が光る

幼少期から音楽に触れていたという近石涼ですが、本格的に音楽活動を始めたのは高校生になってからです。

中学生の頃にBUMP OF CHICKENがきっかけでギターを始め、高校時代はバンド活動を行っていました。

しかし、自分が好きなバンド曲だけでなく、家族の影響でブラックミュージックや昭和世代の歌手の楽曲を耳にすることも多かったそう。

そうした幅広いジャンルの音楽がルーツにあるため、近石涼の作り出す楽曲はバンドサウンドをベースとしつつもその曲ごとに異なる色を持っています。

キャッチーさよりも自分が伝えたい音楽を素直に表現しているため、リスナーも一緒に楽しむことができるのが彼の最大の魅力と言えるでしょう。

また、大学時代にはアカペラサークルでも活動していて、2019年「アカペラ日本一決定戦 全国ハモネプリーグ」に“sus4”のリードボーカルとして出場した経験もあります。

アカペラで地声の使い方を学び、リズム感や曲のアレンジを掴んでいったことで、現在のすっと耳に入って思わず口ずさみたくなる独自のメロディセンスを開拓したようです。

リスナーの痛みや不安を掬い上げる歌詞と歌声が魅力

近石涼の楽曲は、メロディだけでなく歌詞にも定評があります。

自分自身の経験を元に綴られた歌詞は、人生の岐路に立つ同世代の若者の気持ちに寄り添ってくれるでしょう。

それぞれの経験に直面した時の心の痛みや不安といったつらい気持ちをシンプルな言葉でリアルに描いているため、誰もが想像しやすく共感できる身近な世界観を作り出しています。

一方で、自分を信じて前へ進んで行こうとするポジティブなイメージも伝えていて、リスナーが前を向くきっかけをくれるような歌詞にきっと引き込まれますよ。

そして、何といっても近石涼独特の歌声に魅了されたファンも多いことでしょう。

言葉を優しく届けるような柔らかさと熱量を感じさせる力強さの両面を兼ね備えた歌声で、歌詞のメッセージをストレートに心に響かせてくれます。

さらに、時おり感情が漏れ出すようにがなり声を使う場面もあり、言葉にならない感情がより鮮明に伝わってきます。

歌唱力だけでは表現しきれないリスナーの心を包み込むような歌声は、一度聴くとハマること間違いなしです。

歌詞が胸を打つ近石涼のおすすめ曲3選

多彩な音楽センスと素直さを武器に、自身の音楽を確立している近石涼。

彼の魅力を知れば知るほど、楽曲についても詳しく知りたくなりますよね。

まだ知らない方にぜひ聴いてほしいおすすめの楽曲を3曲ピックアップしてご紹介します。

兄弟 Ⅱ

▲近石涼 - 『兄弟II』(official MV)

『兄弟Ⅱ』は9月8日に配信リリースされた近石涼の5thシングルです。

この曲はシンセベースのバンドサウンドによって疾走感を演出する、展開の多い刺激的な楽曲。

そこにジャズ風のピアノやストリングスを合わせ、80年代を思わせるような懐かしさも漂う遊び心たっぷりのアレンジがクセになります。

過去にそばにいる友へ向けた『兄弟』という曲を制作していて、今作はそれぞれの道を歩み離れている友へ語りかける続編となっています。

ポップな曲調と明るく楽しげに歌うMVの様子とは違い、歌詞を見ると現実の厳しさが浮き彫りになり切なく感じるようなフレーズがたくさん詰まっています。

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『ありのまま』なんて誰が決めたのさ
『思うまま』の自分になるだけだ!
≪兄弟 II 歌詞より抜粋≫
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包み隠さずありのままの自分でいるつもりなのに、周囲からは変わったと思われることがあるでしょう。

特に歌手であれば、自分が歌いたいものを歌っているのにイメージと違うというだけで、その人らしくないと思われてしまうこともあるはずです。

しかし、何がありのままの自分かを決める権利は誰にもありません。

ただ「『思うまま』の自分」で突き進んでいれば、そんな自分を理解し受け入れてくれる人が必ず現れるはずです。

そうした前向きな考え方を友が教えてくれたと歌う歌詞を聴いて、自然と思い浮かんだ大切な友がもっと特別な存在になるでしょう。


最低条件

▲近石涼 - 『最低条件』(official MV)

11月10日リリースの7thシングル『最低条件』は、Kiss FM KOBEの11月度HOT TRAXXに決定したニューアルバムからの先行配信曲です。

この楽曲では、大切な人を失った男性が未来に向けて決意表明をする姿を描いています。
MVでは笑顔を見せない女性とピアノの前で一人で歌う近石涼が映し出され、別れの物悲しく寂しい雰囲気が漂っています。

カッティングを用いた軽快な歌い出しでは、恋の楽しく幸せだった時間が表現されているように思えます。

そこから一転してピアノをかき鳴らし感情を剥き出しにしながら歌うサビへの変化に注目すると、主人公の芯の強さ、悲しみを力に変えて未来へ進もうとする激しい気持ちが伝わってくるでしょう。

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君がそこにいることが僕の在る最低条件で
そこからどこにだって行ける 全てを失える
≪最低条件 歌詞より抜粋≫
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これは自分の存在には「君」が不可欠だったことを言い表した印象的な1番のサビのフレーズです。

「君」が隣にいてくれることが原動力で、もし他の全てを失うことになっても「君」がいてくれさえすればいいという激しくも一途な想いを歌っています。

ここから主人公の想いがどんな結末を迎えるのかを、ぜひじっくり楽曲を聴いて確かめてください。

その答えは大切な人との別れを経験した全ての人の背中を力強く押してくれるはずです。


ハンドクラフトラジオ

▲近石涼 - 『ハンドクラフトラジオ』(official MV)

しっとりとしたメロディアスな曲で近石涼の歌声を堪能したい方には、10月6日配信リリースの6thシングル『ハンドクラフトラジオ』がおすすめです。

FM大阪10月度パワープレイに選ばれた楽曲で、ペダルスチールギターとピアノの音色が融合した哀愁漂うメロディに乗せた、優しい歌声と豊かなコーラスが心に沁みます。

ノスタルジックな曲調に合わせて繰り返される「ハンドクラフトラジオ」のフレーズは、聴き終わった後もつい歌いたくなってしまいます。

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いつも通り散らかった部屋の隅
知らなかった世界がここにある
ハンドクラフトラジオ 君も今聴いて聴いて聴いているかい
≪ハンドクラフトラジオ 歌詞より抜粋≫
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歌詞とMV全体を通して描かれているのは、分を「知らなかった世界」へ連れて行ってくれた手作りのラジオと、ラジオや音楽を通して繋がった友への想い。

そこは見慣れたいつもの部屋で何も変わっていないのに、ラジオをつけた途端に世界が広がったような感覚を体験したことがありますか?

それはおそらく多くのものが手に入り、世界が広がった大人になってからでは経験できない感覚でしょう。

昔抱いていた音楽への純粋な愛情や、友と熱中した何気ない日々はいつまでも大切にしたいものです。

誰しも心の隅にきっとある、かつての満ち足りた気持ちや人の温かさと優しさにあふれたかけがえのない時間を思い出せる楽曲です。


近石涼のインディーズ・デビューアルバム「Chameleon」がリリース


2021年12月8日、近石涼のインディーズ・デビューアルバム『Chameleon(カメレオン)』が発売されました。

収録曲はご紹介した3曲と『ライブハウスブレイバー』を筆頭に、過去曲である神戸の夜道を歩く少女の背中を歌った『寂しさは夜のせい』、自分の命を大切に生きることを歌う『生まれて死ぬまでの間に』と新曲の『room 501』『ノスタルジークラムジー』を加えた全8曲です。

全体を通して、人生の中で一度は感じるはずの生きづらさや迷い、戸惑いや恋の痛みが真っ直ぐに表現されています。

そして同時に、リスナーがその暗い気持ちと向き合って未来へ歩き出すためのヒントを一緒に見つけてくれるような、かすかな希望と温かさが感じられるでしょう。

変幻自在に色を変えるカメレオンのように、1つのジャンルでは語れない近石涼の多彩な音楽性が垣間見える渾身のアルバムです。

ぜひ全ての楽曲に触れて、近石涼の音楽の豊かな世界観を覗いてみてください。

近石涼が紡ぎ出す心地良い音楽に触れてみて

近石涼が作り出す楽曲には、彼自身の半生と音楽への愛、自分と人への様々な想いが表現されています。

だからこそ目を背けたくなるような心の痛みさえも素直に共感でき、繰り返し聴きたくなるような心地良さがあるのでしょう。

アルバムのリリースのみならず、2022年1月にはワンマンライブも予定されていて、今最も注目するべきアーティストと言えます。

これから生み出される新しい楽曲もぜひ追いかけていきたいですね。


リリース情報


近石涼
2021年12月8日リリース
「Chameleon」

1995年12月17日 阪神淡路大震災後の神戸に生まれる。 幼少期にピアノを習い始めたのが音楽との出会い。 中学3年の頃よりギターを弾き始め、高校生になるとYouTubeにカバー動画をアップし始める。14年TFM『SCHOOL OF LOCK』主催「閃光ライオット」コピバンステージ出演。大学生になってからはシン···

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