℃-ute は、ハロプロにおける最年長アイドルグループ。キャリアは10年を超えます。8人でスタートしたこのグループは紆余曲折を経て現在5人。徐々に人気を獲得していき、実力が備わったベテラングループとして評価されるようになりました。
『Love take it all』は2014年の曲。女の子が後悔しない恋愛をするという内容の歌。同時に、このグループが評価されチャンスをつかんできた歴史を、つんくが巧みに歌詞に入れ込んでいます。「愛が全てを持っていく」という意味にもとれるタイトル。グループに対する愛、音楽に対する愛で様々なものを獲得してきたことを表現しています。
「それでも後悔は しないのが私流 自分が生きてきた道だから」この歌詞は、このグループが10年かけて歩んできた道を指しています。小学生のころから活動して10代全てをアイドル活動にささげてきた℃-ute。その生きてきた道を後悔しないで欲しいというプロデューサーつんくの思いも込められているんですね。
「次の扉開けば 未来が見える」という歌詞。この歌詞どおりに未来を開いてきたグループです。紅白歌合戦の出場経験はあったものの、長らくグループを知られていない時期が続いていました。近年のアイドルブームでようやく評価がついてきたイメージのグループです。グループ結成は2005年ですが、単独武道館公演を実現したのは2013年。一つ一つ次の扉を開いていき、未来を獲得してきた結果でした。
「次のチャンス掴めば 更なるチャンス」こちらも歌詞どおり、武道館公演をやっと実現させた後に、さらなるチャンスとして2015年6月に横浜アリーナ公演も実現させました。近年のハロプロでは、モーニング娘。本体ですら横浜アリーナ規模ではなかなか公演できません。それを実現させたのは、やはりすごいことなんですね。
また更なるチャンスとして、2015年12月16日にはFNS歌謡祭 THE LIVEにも出演できた℃-ute。正直、持ち曲も歌えずモーニング娘。のおまけのような扱いだったので、ファンからは不満の声もあがっている出演。しかし、出演できたこと自体がこのグループが掴んだチャンスなのです。
「誰もまだ通ってない 新たなる扉」まだハロプロのどのグループも行なってなかった初のメキシコ公演を指します。2015年9月に実現しました。このグループは常に新たなる道を切り拓いているのです。
この曲は2015年の夏のハロプロコンサートにて、ハロプロユニット全員でも歌われた曲でもあります。努力していればチャンスが巡ってくることを後輩にも伝えていく意味があるんですね。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)