歌詞の主人公は「エリート」なのか?
楽曲のタイトルは『エリート』ですが、歌詞の主人公はエリートなのでしょうか。
冒頭の歌詞を見てみましょう。
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「言うこと聞かなきゃいけません」ってママ言うけれど
「大人も大体間違えてる」ってパパは言った
教わってきた方法論
強制「ほうほう」を
疑ってはなんだかんだ出来ていた
≪エリート 歌詞より抜粋≫
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歌詞の主人公はママに厳しく育てられてきたような印象を受ける歌詞ですね。
しかし、「大人も大体間違えてる」というパパの言葉も忘れられない様子。
ママをはじめとする大人の言いつけに従ってきたものの、「ママの言うことは正しいのか?」「大人の言うことは正しいのか?」と疑っているのかもしれません。
「疑ってはなんだかんだ出来ていた」という歌詞からは、疑いの気持ちはあるものの、目立った反抗はせず、物分かりのよい自分を演じ続けている様子が伝わります。
大人の言うことに従ってきた結果、優等生=エリートとして認められているけれど、実は疑問を抱いている、そんな人物像が浮かんでくる歌詞です。
「エリート」が本音をぶちまける快感
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優等生 生 生
YouはStay Stay Stay
常識は守って暮らせよ ハッハ
優等生 生 生
YouはStay Stay Stay
良識は習って仕込めよ ハッハ
≪エリート 歌詞より抜粋≫
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サビの歌詞で気になるのは「常識は守って暮らせよ ハッハ」という部分です。
常識を守って暮らす優等生を「ハッハ」と嘲笑っているかのように感じます。
優等生でいようとする自分に嫌気が差しているのかもしれませんね。
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狂っていたいぜ 総勢圧の調整
絆されていった
あなたにゃ到底分からない
こっちゃこんなに苦労してんだぜ?
僕が世界で一番真面目真面目真面目真面目真面目真面目?
≪エリート 歌詞より抜粋≫
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後半の歌詞では「狂っていたいぜ」という言葉が出てきます。
“本当は優等生なんか辞めたい”という気持ちが表現されているのだと考察できそうです。
表向きでは素直に言うことを聞いていても、心の中では「あなたにゃ到底分からない」「こっちゃこんなに苦労してんだぜ?」と相手を挑発しているのかもしれません。
日常では発散できない本音を、代わりにぶちまけてくれる楽曲だといえそうです。
親や先生に従う優等生だけでなく、エリートになるために上司に頭を下げる社会人も共感できる楽曲なのではないでしょうか。
生きる意味を問いかける歌詞
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生 生 生
それは何 何 何
ああ だりいから考えるのやめ
ラルラリラ ラルララララリラ
常識は守って暮らせよ ハッハ
ラルラリラ ラルララララリラ
なんだかな 涙すら 忘れてしまったようです。
≪エリート 歌詞より抜粋≫
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最後の歌詞では「生 生 生 それは何 何 何」と、生きる意味を問いかけるような言葉が出てきます。
優等生として誰かの言いなりになって生きることに、、疑問を抱いたのかもしれませんね。
「ああ だりいから考えるのやめ」という歌詞は、真面目に考えてしまう優等生を辞めて、自分らしく生きることを選ぶのだという宣言とも受け取れそうです。
みなさんも「エリート」を聴いて、日頃のモヤモヤをぶちまけてみてはいかがでしょうか?