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UFOが出現して何が起きた?ハナエ『Boyz & Girlz』の二人の関係

ハナエは2011年にメジャーデビューした歌手。可愛らしい歌声が特徴です。4枚目のシングルにあたる『Boyz & Girlz』は2013年の曲。この曲は元相対性理論のベーシスト真部脩一プロデュース曲。相対性理論は不思議な世界観を持っていたバンド。その独特な世界観の楽曲を作っていたのが真部でした。


ハナエは2011年にメジャーデビューした歌手。可愛らしい歌声が特徴です。4枚目のシングルにあたる『Boyz & Girlz』は2013年の曲。この曲は元相対性理論のベーシスト真部脩一プロデュース曲。相対性理論は不思議な世界観を持っていたバンド。その独特な世界観の楽曲を作っていたのが真部でした。

この『Boyz&Girlz』 も不思議な雰囲気の歌。歌詞は、タイトルどおり少年と少女が出会う物語。ところが途中から「そのときUFOが」とUFOが登場します。



“そのときUFOが 南の空に輝いて
ほら海岸線に 碧い珊瑚が花開く”

UFOが南の空に輝いて海岸線に青い珊瑚が花開く。この不思議な状況で少年と少女はどうなるのでしょうか。「青い珊瑚」という言葉が出てきます。松田聖子の代表曲に『青い珊瑚礁』という曲があり、これをうけていることが分かります。南の風にのって走るような瑞々しい恋の気持ちを歌った松田聖子の曲。UFOが現れたことで少年と少女の気持ちが『青い珊瑚礁』のように走り出すのです。

“hey いけずだねboy オクテだねgirl
野次馬ヒューヒューヒュー”

しかしそうは言ってもまだいけずなボーイとオクテなガール。「いけず」はいけない人、意地悪な人を指します。ここ最近ではあまり聞かない言葉になりました。「いじわる!」ぐらいのニュアンスです。奥手は成熟が遅い稲の品種を指す言葉でした。これが転じてなかなか成熟しない=恋愛に消極的の意味で用いられる言葉。野次馬がヒューヒューヒューとはやしたてるような関係です。

“そのときUFOが 二人のそばをすり抜けて
あやしい光線を 狙い定めて 地球が一回 まわったら”

そして再びUFOが出現します。二人のそばをすり抜けて、怪しい光線を狙い定めてきたUFO。

“おしべとめしべが重なる そのとき 二人はキュンx2
押されたはずみで始まる そのとき 二人はどうなった? (あっと驚く
パッと花咲く グッと魅惑のI love youだった)”

「おしべとめしべが重なる」「そのとき二人はキュン×2」という表現で二人が結ばれたことが分かります。「二人はどうなった?」と疑問形で終わる歌詞。しかし、その直後に( )付で「あっと驚く パッと花咲く グッと魅惑のI love youだった」と続いています。青い珊瑚が花開くように、心の花もパッと開いている。魅惑の告白であったことが分かります。二人は良い関係になったのでしょう。

ここのサビのラストパートはなぜ( )でくくられているのでしょうか。歌唱としても直前の音にかぶせる形でアレンジされています。ここはあえてストーリーのオチをぼかしているんですね。UFOは二人の距離を近づける存在のように見せかけて、実は二人を光線で破壊するような存在だったのかもしれない。歌詞の表記上では、あえて?で終わらせているのです。タイトルのボーイズとガールズがsでなくzなのも、二人の「終わり」を表現しているのかもしれません。

しかし音楽的には終始明るくお洒落で華やかな曲。だから聴き手はこの曲からプラスのニュアンスを感じ取るのです。そしてこのタイトルのzからも二人がず(z)っと一緒であろうというプラスのイメージを抱くのです。そうイメージさせるハナエの歌声とMV。

SFファンタジーのような世界観を作ったこの曲。このファンタジー要素はハナエが担当する『神様はじめました』主題歌につながっていきます。

そしてハナエは今、自己プロデュースに切り替えています。また新しい表現に踏み出すハナエにも期待ですね。



TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

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