歯グルマのような人生を嘆く歌詞
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登場 登場 倦怠感の登場 なんでなんでなんで「ガンバル」は 嫌んなるの?
向上 向上 げんなり感の向上 怠惰 怠惰 怠惰は至極当然?
≪マンマルダンス 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞には、「倦怠感」「げんなり感」「怠惰」などの言葉が使われています。
日常におけるマイナスな感情を表現した楽曲といえるでしょう。
「「ガンバル」は嫌んなる」という歌詞からも、普段の生活に対して前向きになれない気持ちが伝わってきます。
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人生100年 ノルマ マママ
実刑100年 カルマ マママ
実質えーんえーん歯グルマ アアアアアアアア!!!!
≪マンマルダンス 歌詞より抜粋≫
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続きの歌詞では「人生100年 ノルマ」という言葉が出てきます。
歌詞の主人公は、100歳まで生きられることを嬉しいと思うのではなく、「100歳まで生きなくてはならない」と重荷に感じているのかもしれませんね。
「実刑100年 カルマ」という歌詞は、さらに痛烈な表現となっています。
生きることが苦しく、刑罰のように感じているのかもしれません。
「えーんえーん 歯グルマ」という歌詞が続き、「えーんえーん」は苦しくて泣いている様子を表現していると考えられます。
社会の歯グルマとして生きることが苦しいという意味の歌詞だと考察できそうです。
「ルマ」で韻を踏んでいる意味とは
すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほど考察した歌詞は、「ノルマ」「カルマ」「歯グルマ」と「ルマ」で韻を踏んでいます。
ボカロP・かいりきベアは『ルマ』という曲を莉犬に提供したことがあるため、意図的に「ルマ」で韻を踏めるような歌詞にしたのでしょう。
遊び心がおもしろい歌詞ですね。
楽曲『ルマ』には「×点」という歌詞があり、「ルマ」というタイトルは「マル」の逆という意味だと考えられます。
「ノルマ」「カルマ」「歯グルマ」が出てくる部分は、人生に嫌気が指していることを表現した歌詞になっています。
「ルマ」で韻を踏むことで、自分の人生に「マル」をつけられない心情を表現しているかもしれません。
「マンマルダンス」に込められた思い
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世界界界 踊リ踊レ「ワン」って従順派な純情は今日でバイバイ論理DANCE
ゼンタイ タイ タイ 止まれ止まれ「いいね」求愛派は 九回裏でバイバイだ
ココロは きゃんきゃんきゃん
アイキャン歌う? ○ アイキャン叫ぶ? ○ 愛を歌う?
≪マンマルダンス 歌詞より抜粋≫
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「「ワン」って従順派な純情は今日でバイバイ」という歌詞は、「歯グルマとして従順に生きることを辞める」と宣言しているのではないでしょうか。
従順な動物として知られている「犬」の鳴き声を取り入れた歌詞だと考察できます。
犬の鳴き声を取り入れたのは、すとぷりの「莉犬」にもかけられているのかもしれませんね。
歌詞には「世界界界 踊リ踊レ」「DANCE」「歌う」などの言葉が使われています。
歯グルマとして犬のように従順に生きるのではなく、踊ったり歌ったりして、自分らしく生きていこうというメッセージが込められているのかもしれません。
楽曲のタイトルは『マンマルダンス』。バツを歌った『ルマ』以来のかいりきベア書き下ろし楽曲は、「バツだった人生をマルに変えるダンス」にいざなう楽曲だと考察できそうです。