想い合い?重い愛?
独特な世界観が話題のアーティスト『ASA』。
そんな彼女が2022年にリリースした『オモイアイ』という楽曲が、音楽ストリーミングサービス「AWA」のチャートで急上昇しています。
「想い合い」とも「重い愛」とも解釈できるタイトルですが、楽曲で歌われているのは一体どちらなのでしょう?
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もう少し君を愛してもいい?
これ以上はもう重いかな?
ごめんね、こんなに好きになって
それくらいは許してよお願い
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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冒頭で歌われるサビでは、恋人のことを強く想う主人公の気持ちが歌われています。
「重い」と表現されている通り、ややヘビーな愛情を感じますね。
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僕を置いてどこにいくの?
一方通行の愛はやだ
誰といるの?
どこにいるの?
本当は聞きたいよ
重いと思われたくないから
封印した僕の気持ち
そろそろ安心させてよ
僕のこと
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞からも、恋人のことを主人公が必死で想っていることがわかります。
まさに「重い愛」を感じますが、恋人に対して同じような気持ちを抱いたことがある人は少なくないはず。
重いと思われたくない気持ちと、もっと恋人を束縛していたい気持ちの間で揺れた経験がある人は深く共感できることでしょう。
もはや「依存」に近い愛の形
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僕の居場所は君だよ?
君の居場所も僕だよね?
僕が好き?
どれくらい好き?
確かめたいの
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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こちらは2番の冒頭の歌詞。
まるで「重い愛」ゆえに「想い合い」を強要しているように思えます。
でも、これは主人公が恋人のことを愛しているからこそ。
そんな気持ちが次のフレーズで歌われています。
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愛しすぎて募る不安
愛されたくて押し付けた感情
やっぱそっか
好きなのは僕だけ
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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大好きだからこそ、相手のことを過剰に思ってしまう。
その気持ちもわかりますが、どうやら主人公の想いは空回りしている様子。
当初は想い合う2人だったのかもしれませんが、今は主人公のみが相手のことを想っているようです。
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もう少し君を愛してもいい?
溢れた想いを伝えたいよ
ごめんね、こんなに好きになって
それくらいは許してよお願い
もう少し僕を愛していて?
今のままじゃもう足りないよ
ごめんね、こんなに重くて
それくらいは許してよお願い
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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「もう少し僕を愛していて」というフレーズに、主人公の必死さを感じます。
恋人を繋ぎ止めておくことはできるのでしょうか?
溢れ出る主人公の想いに注目!
全体的にやや重ための愛が歌われていますが、その中でも特に主人公の感情が溢れているのが次の部分です。
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僕が引いちゃうくらい
もっと愛してよ
沼って縛って永遠に
君のものにして
君中毒、君依存症
もう抜けられないや
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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「君中毒」「君依存」というフレーズが印象的ですね。
主人公はもはや「君」の沼にハマっているようです。
そして主人公も「君」を「僕」の沼にハメたいようですが、いくら重い愛を与えても想い合ってはもらえない様子。
最後のサビでも、ハッピーエンドは描かれていないのです。
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もう少し君を愛してもいい?
これ以上はもう重いかな?
ごめんね、こんなに好きになって
それくらいは許してよお願い
もう少し僕を愛していて?
今のままじゃもう足りないよ
ごめんね、こんなに欲張りで
それくらいは許してよお願い
許してよお願い
許してよお願い
許してよお願い…
≪オモイアイ 歌詞より抜粋≫
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主人公は恋人からの愛に満足していない様子がわかります。
もしかすると主人公が足りないと感じているだけで、恋人は主人公を愛していないわけではないのでしょう。
過剰に求めすぎると、かえって物足りなさを感じてしまうのかもしれませんね。
これらを踏まえてタイトルの意味を考えると、「オモイアイ」は「重い愛」と「想い合い」のどちらの意味も含んでいると思われます。
むしろ「重い愛」を与えると「想い合い」ができなくなるということを「オモイアイ」という言葉で教えてくれているのではないでしょうか。
「オモイアイ」の世界観に浸ろう
少し重たい愛が歌われた楽曲ですが、似たような気持ちを抱いたことがある人は意外と少なくないのではないでしょうか。ご自身の経験や今の恋人を想う気持ちとリンクさせながら、『オモイアイ』を聞き込んでみてくださいね。
YouTubeにアップされている同曲のMVも必見。
歌詞とリンクした映像を見ると、さらに深く浸ることができますよ。
ぜひチェックしてくださいね。