「タイムマシン」は優里 VS CHIMERAZの作詞作曲対決で作られた
「タイムマシン」はYouTube「優里ちゃんねる【公式】」の優里とCHIMERAZの楽曲製作対決で作られた曲です。
この対決はそれぞれが楽曲を作り、BAKが歌い手となって動画を撮影。
それを同時に公開し、再生回数で勝敗を決めるという内容でした。
勝敗が決まった後に「タイムマシン」は、優里の作詞作曲であることが公表されました。
「タイムマシン」には恋人未満な男女それぞれの視点から「10年後こうなっていられたら...」と想像している様子が描かれています。
2人はどんな人物なのか、2人が望む10年後の未来はどのようなものなのか。
歌詞の意味を考察していきます。
登場する「僕」と「君」はどんな人物か考察
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夜10時 負けたパチンコ
ワンルーム今日も眠りにつく
こんなこと繰り返してさ
10年後どんな人になったの
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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1番は男性目線で書かれています。
「負けたパチンコ」という一言で、この人物があまりうだつの上がらない人であることを知ることができます。
後半の2行から、こんなことを繰り返していたら10年後も今の生活から抜け出せないことが自分でもわかっている様子です。
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虚しい寂しい 何かで埋めたい
痛みすらも暇つぶしだね
この恋の結末も知らずに
捨てたりできないから
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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寂しい気持ちを何かで埋めたい。この「何か」は相手がそばにいてくれれば埋めることができると読み替えることができます。
この恋が実るかわからないけど、思いを伝える決心がついたようです。
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僕はいつか変われているかな
未来は変えられますか?
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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思いを伝えるからには相手に認めてもらえる人に変わりたいと思っているのでしょう。
「未来は変えられますか?」という言葉から、すこし弱気な気持ちが伝わってきますね。
ここまでの歌詞から、この男性は少し弱くだめな部分もあるけど相手と一緒にいたい認めてもらいたいという気持ちは誰よりも強く持っていることが考察できます。
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深夜0時 告白のLINE
多分あのまま寝たんだろうな
送らなかったら良かったかな
10年後誰と過ごしてるの
イケメンでもないお金も持ってない
だけど可愛くない私をね
誰より大事にしてくれるの
それが好きなところ
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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2番Aメロの歌詞の中に「私」と出てくるので女性側の目線で書かれていることがわかります。
もし女性から告白のLINEを送ったのだとしたら、この2人は両思いであることが判明しました。
「あのまま寝たんだろうな」という歌詞は、男性がパチンコで負けて寝てしまった後に女性が告白のLINEを送ったと考えることができます。
つまりこの曲は、同じ日の別々の場所で相手との10年後に思いを馳せながら夜を過ごしている男女を描いた楽曲であると考察することができました。
10年後にはどんな意味があるかを考察
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誰も見たことない結末や
どんなにリアルになったグラフィックも
この指先に触れるぬくもりに
敵わないから
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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このDメロを読み解くと、すごく特別なものやドキドキするような結末でなくて良いからただそばにいて欲しいと解釈することができます。
この主人公にとって君との恋愛は特別なもの・ドキドキするのではなく、君がそばにいることの方が自分の未来には大事だと伝えているように感じます。
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ねぇ空想で始める時間旅行
タイムマシンで見に行こう
物語のエンドロールに
君と僕、並んで居て
≪タイムマシン 歌詞より抜粋≫
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「物語のエンドロール」は、自分の人生の終わる時と読み替えることができます。
その時に君と並んで居たいということは、人生を添い遂げたい=結婚したいと解釈することができます。
この曲に出てくる男女の想像している未来が「10年後」に設定されているのは、ただの恋愛ではなく結婚を意識した関係であることを意味しているのではないかと考察できます。
優里の新曲はただの恋愛ソングではなかった
優里はこの企画の動画の中で「新たなアプローチで曲を作った」と語っています。優里の曲は10代から20代前半の若者が登場人物になっている曲が多く、恋愛もどこか初々しい雰囲気を感じることができます。
それに対して「タイムマシン」は結婚を意識した少し大人な雰囲気の曲になっていることが考察からわかりました。
ですが「結婚」というワードを直接的に使わないことで、どの世代にも受け入れられる優里らしい楽曲に仕上がっていると感じました。